『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

連鎖

2012年04月30日 03時44分42秒 | ぺこちゃんにまつわる話
私が部屋の前を通ると「けほっけほっ」と咳の声。
ん~、これはわざとの咳。長年付き合っていると本当に咳き込んでいるのかどうかは分かる。
うふふっ、またかぁ・・・と思ったので敢えて声はかけない。
何度かすると諦めてしまってその声はしなくなる。
で、寝る前に「おやすみ。」と言うと「あ~、頭がいたい。」との答え。
「風邪かなぁ?花粉症かなぁ?早く寝ぇやぁ。ひどくなったら薬あげるし」と言っておやすみなさいの挨拶にする。
それからは一度も咳き込まないので、多分大丈夫だろう。

ぺこちゃん、一昨日の事を心配しているのだ。
私がいつその事に触れて怒るかもしれないって思ってる。

昨日、いつもの通院日が連休になるので少し早めにひと月に一度の定期診察に行ってきた。
行く道すがらも、いつもはすぐ後ろをついて来るのに、随分離れてついて来る。
「もうちょっと頑張って歩こうか?」と声がけしなければならな程のスローな歩み。ほれ、やっぱり気にしてる。

診察が終わって検尿の為にトイレに入ったぺこちゃん、
しばらくするとハンカチで手を拭きながら出て来たので「ちゃんと出来た?」って聞くと
「出来たけどなぁ、こぼれてん。」と落ち着いて答えた。
なので、もう一度しっかり目を見て「ちゃんと出来たんやね?」と聞き直すと
「うん。出来たねんけど、こぼれてん。」と落ち着いて応える。
ちなみに、長い入院中にすっかり慣れて検尿は自分で上手に出来るのです。普段は・・・

落ち着いてる・・・これは・・・や・・・やばい?
次の人が入る前に急いでトイレに入ると悪い予感的中。
空のコップは指定の場所に置かれているけど、リフォームしたての綺麗なトイレの床がびちゃびちゃ
壁にもシミがぁぁぁぁ・・・これまたたっぷり入れてたのねぇ
後ろから入って来たぺこちゃんが「ちゃんと出来たのにこぼれてん。」と言うか言わないかの間に
「拭いとくから出て待っといて!!。」と叫んで、大急ぎでトイレットペーパーで拭き拭き拭き。
びちゃびちゃがなくなるまで拭き拭き拭き。その後ペーパーを水で濡らして拭き拭き拭き
急がねば、外で待ってるばぁちゃん居てはるし~。
その後受付でその旨を話して謝って、看護師さんにも謝って・・・
ぺこちゃん、看護師さんには「どうもすいません。」ってちゃんと謝ってくれたけど・・・

こぼしたんじゃなくて、コップを落としちゃったんだよ~
そうなんです。ぺこちゃん、お茶でも何でも自分が拭ける程度なら大慌てでちゃんと拭けるんです。
けど、いっぱいこぼしたら・・・自分には後始末は無理だと思ったら逃げちゃうの
だから、家でもトイレマットがびちゃびちゃになるくらい失敗した時には何も言わないままなので
私は何度か踏んづけて、ぎぇぇぇぇっとなっている次第。
自分でどうしていいか分からなくなったら、無かった事にしてしまう事で切り抜けようとしてしまうのねぇ。
でも、それはパニパニしてるって事で、精神的にはアンバランスな状態。
なので落ち着いて見える事は危険信号が点滅してるって事なのだ。

前日の出来事とこの件で、パニパニ度はピークだったのか
帰宅してお昼ごはんを作って持って行った時に「食べたらお薬飲んでね。」と声をかけると
「もう飲んだ!」って・・・
さすがに顔色の変わった私を見て「間違えた。次から気をつける~。」って・・・
そして「今日はボケてるわ・・・暑いからボケてんねん。」と苦笑い。苦笑いしたいのは私の方だけどね。
いやぁ、しっかし、こんな事は初めてだわ。ちょっとしばらく様子をみないとなぁ。

あのさぁ・・・そんなに次々パニパニなっちゃうなら最初から作り話はやめようね・・・。
とは今は言えないよなぁ。火に油を注ぐようなものだから。
そんなこんなの咳けほけほ。明日は普通に戻るかな?
それともどうしていいか分からずに、心と体が連鎖反応を起こして本当に熱でも出したらどうしよう?



5月の連休間近。
ぺこちゃんが家にやって来て、これまた10年経つけれど姉ちゃんは未だに分からない事が多すぎる。
でも一つ勉強にはなった!
ぺこちゃんと出かける時にはかぁちゃん用の介護手袋を忘れないようにしよ~っと
かぁちゃんの時も思ったけれど、あの薄い手袋をつけるだけで大抵の事はへいっちゃらになる。
目に見える形で勇気をくれるアンタは偉いっ




コメント
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