『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

・・・と言うのはね・・・(続きです)

2012年04月01日 05時01分00秒 | かぁちゃんにまつわる話
かぁちゃんを抱っこでくるりっ♪は幸い力強く産んでもらったので殆ど堪えない。
けれどやっぱり計算外の事は起きるもので
特にトイレ空間では、かぁちゃんの体重を両肩と頭と三点で支えて立膝で歩く事が多く
しかもこの性格なので、がしっ!がしっ!と言わせながらやり続けていたら
モノの1週間せぬうちに私が“きゅるきゅる”言う羽目になっちゃった。

すねぼんさんやっちゃいました!
ね、ね、すねぼんさんって分かります?
故郷の言葉なのかなぁ?かぁちゃんは“膝っ小僧”の事を“すねぼんさん”と言っておりました。
小僧さんに、お盆さん。ちなみに私は膝と言えば“ちちちとまた呼ぶ”だったっけ?
あの人面痩の怪奇漫画を夜中に思い出して未だにぞっといたしますよ
小さい頃伯母ちゃんちで兄貴達の漫画で読んだっきりだけど、楳図さんじゃなくて古賀さんの作品だったのね。

ん?話が全然違う!!
いや、その、ガシガシこき使ってた膝がぁっ!いてぇいてぇとそれとなく感じてはいたけれど
夜中にお風呂に入るのに「やばいなぁ、まがんねぇなぁ・・・。」と思ってまじまじ見ると
なんと!・・・なんと、この私のかも・・・かも・・・かもし・・・か?・・・かも・・・のはし?
おう!なんでもええわい!!そのまるこい足のすねぼんさんが、ますますまるこくなちゃって

それからしばらくはおうじょうしました。
かぁちゃん支える度にぐあっ 一人で階段下りる時でさえぐえっ
いつもの「膝痛いわぁ♪」どころの騒ぎじゃない。
(今はツッパリは残っているものの、生活に支障はない程度に治っております。)

たった1週間でこれだもの。
体に麻痺のある親御さんを介護している方々の毎日はどれだけ大変なのだろう・・・
介護のお仲間のブロ友さん達の顔が浮かんで来る。

みなさ~んっ!お元気ですかぁぁっ?



例え一瞬でも、手を離せばそのまま転がってしまうとしても
かぁちゃんは手を引けば歩ける。
体を支えれば階段の上り下りが出来る。
食べさせれば、何とか咀嚼が出きて嚥下も問題ない。
これがここ数年の私の介護の形だった。
それに少しばかり力技を加えてスピードをぐっと抑えた新しい形が始まった。
今回のように、変化は突然やって来てその度に形は変わって行くのだろう。

・・・でもね・・・

ここ数年の穏やかな変化に慣れすぎて、つい忘れていたけれど
かぁちゃんが“座り方”を忘れてしまったごく最初の頃。
一度立ち上がると、足が疲れ切ってバタンと倒れ込むまで立ち尽くしていた頃。
私は今より15キロ以上重かったかぁちゃんを持ち上げて、床から椅子に座らせてたんだった。
介護ベッドを入れてもらう事でその時は何とか持ちこたえたけれど
ほんの数日で、腰と膝をやってしまったっけ。
その後、ついでに首と肘もいわしてしもてたなぁ・・・
そう言えばかぁちゃん、食べ物も水分も飲み込めなくなった夏だってあったっけなぁ・・・


・・・ほらね。ちゃ~んと色々経験して練習出来てた訳ですよ。
予行演習は十分済ませたので、後は実践を重ねて、新たに挑戦すればいい訳で・・・
ま、あんまり急いで新しい事に挑戦しなくて済むに越したことはないので

かぁちゃん、もすこし頑張れ!!




有難いことに、かぁちゃんは痛い顔もそぶりも全く見せなくなった。
ただ、足はちょっとした事で止まったり膝ががくんと折れたりするので要注意。
方向転換の抱っこはすっかりお気に入りで、当然してもらえると思っている節あり。
階段は手の移動の仕方を忘れたようで、その誘導をプラスすると力は前の倍よりもすこし必要。
私の二の腕は益々太く逞しくなるに違いない。

あんなに焦ったのに随分落ち着いて、それ程悪く変化していない事が・・・ありがたいなぁ







コメント (2)
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