「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

「アメリカ絵画」

2011-04-16 07:29:02 | ニューヨーク旅行記」

その後、思い残すことのないようにもう一度「MOMA美術館」に行くことにしました。

 

ふつう月曜日と言うのは、図書館にしても美術館にしても閉まっているのですが、ここ「MOMA美術館」は月曜日を開けて、火曜日が休みにしています。

 

と言うことは、「ニューヨーク」に来た人に、どこかの美術館へいけるように工夫をしているのではないかと思いました。

 

ちなみに、「アメリカ自然史博物館」はクリスマス期間と「サンクスギビングデイ」以外は年中無休です。

 

この画像は「MOMA美術館」の中庭ですが、こういうところには人が集まってきません。

中庭から上を見上げると、いかにも「ニューヨーク」らしく、高いビルが見れます。

アメリカの画家と言えば、「アンドリュー・ワイエス」という画家が有名ですが、この絵が見れたのはここ「MOMA美術館」だけでした。

 

この作品は初期の作品で「クリスティーナの世界」というタイトルの絵ですが、足の不自由な女の人が我が家へ向かって一生懸命帰ろうとしている場面です。

 

いろいろなアメリカ絵画を「メトロポリタン美術館」等でも見ましたが、この絵と同じようなテーマの作品が多く、「人の孤独と大自然」のようなものを表しているものが多かったように思えました。

 

「アメリカ」という大国の中に一人の個人が、いかに「孤立」しているかそれを「アンドリュー・ワイエス」等の画家は描いています。

 

これに反して「ヨーロッパ絵画」は自然の中にとけ込んだ、人々の「喜びと賛歌」のようなものが多数感じられたのには驚かされました。

 

「モンドリアン」の「ブロードウェイ・ブギウギ」にしても、うえから見た「ニューヨーク」の町を抽象化して描いていますが、そこには人の姿がなく、あるのは町の形態だけです。

「リキテンシュタイン」のこの絵もよく見ると、アメリカ人の一人ひとりの内面を表していて、「自立」と言う言葉の裏に潜む「投げやりな孤独」の影が読み取れます。

 

私も「ニューヨーク」に行き、今回いろいろなことを学んで来ましたが、本当に「ニューヨーク」に住んでいる人達の気持ちが表れている絵だなとその時つくづく思いました。

 

我々は何気なくこうした絵を見ていましたが、そこには人々の心の中から湧き出てくるものが理解できなかったと言うこともあります。

「アンリ・ウォーホル」の絵画にしても、どこか無機的な感覚が伝わり、中心に「マリリンモンロー」という女優を置き、周りの空間をとても広くとっていますが、これも私には象徴的な存在はあっても、「一人ひとりの個人」の存在がないアメリカを代表しているようにうつりました。

 

皆さんも知ってのとおり、「マリリン・モンロー」は若くして自殺します。

これは「ポロック」と言う画家の抽象画ですが、一時的に流行った手法でこの絵画の中にも「混沌としているアメリカ」を見ているようでした。

 

あまりにも大きな国である「アメリカ」の存在が、つかみどころのないものとして一人の画家の心に映ったのかも知れません。

 

皮肉にももの画像は、一人のアメリカ人が一生懸命好絵を見て、今の自分を考えなおしているかのように私には見えました。

 

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「タイムズスクウェア付近へ」

2011-04-15 16:24:31 | ニューヨーク旅行記」

この画像は、私が泊まった「ホステル」の近くにある「地下鉄」の入り口で、ここから「サウスフェリー」へこの日行きました。

 

直線コースで思ったより早くついて、「ロウアーマンハッタン」を散策しましたが、意外におもしろくなく北上して「タイムズスクウェア」にに行くことにしました。

ここが「タイムズスクウェア」の地下鉄の駅で、この上が繁華街になっています。

とてもにぎやかなところで、若者には人気がありそうな街です。しかし、この通りを歩いていても、私にはあまり魅力を感じないのが本音です。

「人と車、それに看板の渦」そうした印象が強いところと言えます。

 

このあたりの通りはどこに行ってもこんな感じで、いつまでもいるところではないと私は切り上げることにしました。

 

観光客にはこうしたところは人気があるらしく、2階建てのバスで「ニューヨーク」の町を観光している人達がたくさんいます。

 

屋根のないバスで、2階にいる人達はさぞ寒かろうと思いながら、どこか「東京」の「はとバス」を思い出してしまいます。

この建物は、「ニューヨーク公立図書館」で、「タイムズスクウェア」の近くにあります。

 

中に入りませんでしたが、外から見るとどこか「美術館」のように見える豪華なつくりに」なっています。

 

「ニューヨーク」に来たからには、一度は「タイムズスクウェア」に行かなければと思っていましたが、行ってみるとあまり魅力のあるものではないことがわかりました。

 

そうは言っても、「ニュース」等でたびたびでてくるこの場所は、一度は行ってみるのも参考になるのではないでしょうか。

 

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「ロウワー・マンハッタン」

2011-04-14 16:26:02 | ニューヨーク旅行記」

「マンハッタン」の南に「サウス・フェリー」と言うところがあります。

 

今日は「ロウアー・マンハッタン」付近を散策してみようと、朝早く地下鉄に乗り出発しましたが、どのくらい時間がかかるものか検討がつかないので、早く出発したわけです。

 

ところが、意外にも「地下鉄」は便利で40分ぐらいでついてしまい、「サウス・フェリー」と言うところに着いたのが朝の8時ごろでした。

 

またも、「ニューヨークの朝は遅い」と言うことを忘れてしまった結果になりましたが、とりあえずあたりを散策することにしました。

 

このビルは「サウス・フェリー」にある「フェリー乗り場」でここから「スタッテン島」とういう島につながっているようです。

 

もう少し離れたところからは、「自由の女神」がある「リバティ島」に行くフェリーが出ています。

中に入ると、朝が早いのでひと気がありません。しかし、船から下りて会社に通っている人達が船がつくたびにどっと押し寄せていくのが見られます。

「バス」で「サウス・ストリート・シーボート」と言うところまで行くと、このような景色が見られます。

 

どこかで見た景色だな、と思ったら以前ここに来たことがあることを思い出しました。

 

その時は昼間で、「人がたくさんいたことや塩の香りのする場所」と言うことをよく覚えていました。

ここの「ハーバー」からは「ブルックリン橋」が見れ、美しい景観が見れます。

また、この一帯は「パビリオン」になっており、いろいろな商店が並んでいます。

まだ朝8時と言うことで、人の気配はありません。また、この日は月曜日と言うことで、なおさら人がいません。

 

またしても、朝早く行動したことが裏目に出て、この朝はまた引き返すことにしました。

 

「自由の女神」もどういうわけか知りませんが、興味はありません。

 

 「グリニッジ・ビレッジ」や、「イースト・ビレッジ」に行く予定でしたが、どうもそういうところは私の行くところではないと考えなおし、北へ向かって帰ることにしました。

 

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「カーネギーホールへ」

2011-04-13 15:15:46 | ニューヨーク旅行記」

「アメリカ自然史博物館」を後に、バスで「コロンブスサークル」という場所まで行くと、そこに「リンカーンセンター」という建物があります。

 

ここでは「オペラ」「バレエ」「コンサート」等が行われ、ニューヨークの「クラシックシーン」をほとんど網羅しているようです。

 

この建物は最近建て直され、私が行った時はとても近代的な建物になっていました。

明日の計画では、地下鉄を使うことになっており、その前に地下鉄に乗ってみようと、地下鉄にチャレンジして見ました。

 

この緑の建物が「地下鉄」の入り口になっておりここから入れます。

「ニューヨーク」の地下鉄はとても汚くて、危険であると言うイメージがありますが、私が見た限りでは落書きもなく、汚れていませんでした。

 

また、「危険」と言うイメージはなく、むしろ「バス」に比べて時間が正確なので、「地下鉄」を利用する人のほうが多かったように思われます。

特に朝晩の「ラッシュアワー」は「東京」と同じで、人で一杯で押しつぶされそうになります。

 

この画像の時間帯は、まだそういう時間帯でないので、楽に乗れます。

 

「地下鉄」の様子がわかったところで、次に「カーネギーホール」を見てみようと行きましたが、ごらんのように改装中です。

 

中には入れると思いますが、入らず次の目的地に行くことにしました。

「ザ・アート・スチューデント・リーグ・オブ・ニューヨーク」というところで、いわゆる「美術研究所」です。

 

しかし、ここは日本の有名な画家たちが学んだところで、とても歴史のある「美術研究所」として知られています。

 

以前1回私はここに来て「デッサン」を描いた経験がありますので、だいたいのことは覚えています。

 

中に入ると、日本から来た「美大の講師」の人がとても困っていて、私が日本人と言うことがわかると、喜んで話しかけてきました。

 

その人は1ヶ月間ここで絵の勉強をしたいのだが「申し込み方法」がわからないと言って悩んでいましたが、何とか申し込みができ、その日の授業を受けることができ、喜んで参加していきました。

 

この日は、「ハーレムでの出会い」そして「アメリカ自然史博物館」での大きな発見と、とても感動する一日となり「ホステル」に帰ることになります。

 

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「アメリカ自然史博物館へ」

2011-04-12 07:39:24 | ニューヨーク旅行記」

私は、今まで「博物館」と言うものに、あまり興味がありませんでした。たぶん、その理由は日本の博物館があまりにも「イメージ」を大事にしていないからではないからではないかと、今回つくづく思いました。

 

この日、「シティパス」の中にある「ティケット」がもったいないので、ここに行くことにしました。

私の感想については、後ほど説明しますが、この画像が「アメリカ自然史博物館」の建物です。

 

ちょうど外壁を直しているところで、外観が良くわかりませんが、「メトロポリタン美術館」や「ニューヨーク公立図書館」のような「ギリシア風」の建物ではないかと想像されます。

館内に入るとすぐそこには「ブロントサウルス」でしょうか、恐竜の骨格が展示されています。

 

その高さがとても高く、この恐竜の大きさが手にとるようにわかります。

その横には「チラノサウルス」でしょうか、同じように恐竜の骨格が展示されています。

 

この時点で思ったことは、その空間の使い方がとても上手であると言うことです、「恐竜」の大きさを知るために、周りの空間を十分に取り、その把握ができやすいような工夫がされています。

 

また、下から見上げる構図になっているため、恐竜の大きさがより強調されています。

「アフリカの哺乳類」という展示室では、このような展示がたくさんありました。

 

こうした展示を見てどこか「絵画」に通じるものを感じて、ものすごい感動を覚えました。

 

それは、展示された「動物の剥製」が「バックの絵画」や周りの「自然のレプリカ」に融合し、そこに全体を包み込む優しい光の照明があたっているという「絵画的シーン」を見たからです。

 

まるで「一枚の絵画」を思わせるような世界がそこには展開しています。

この画像でもわかるように、一匹の動物がバックにある山と手前に広がる花畑の中に溶け込むように展示されていて、思わず感嘆の声がでるほどです。

 

こうした展示が次から次へと飽きることなく続くわけですから、見る人は感動の嵐の中にいるような錯覚に陥ります。

 

日本では「旭山動物園が「動く動物」と言うことで、とても人気が出て来ましたが、ここの展示は「動かない美しさ」であり、そこからでてくる「イメージの世界」の広がりのようなものが感じられました。

 

ですから、見にきている子供たちや家族連れの人達は飽きることなく展示されたものを見てまわれる仕組みになっています。

また、「ミルスタインホール海洋ライフ」では、天井に大きな「くじら」が展示されており、その大きさが良くわかるように工夫されています。

ここは「ハイルプラン宇宙の通路」で休憩室にも使えるし、周りのスクリーンに出てくる映像を楽しめるようになっています。

年代の若い人達にもとても人気があり、こうして「マンモス」の前で記念撮影がいたるところで行われていました。

 

館内を一周して思ったことは、やはり「お金」の力はすごいと言うことが実感できると言うことです。

 

いろいろなアイデアももちろんですが、それを実現させる力は「大国アメリカ」の「お金」の力ではないでしょうか。

 

「メトロポリタン美術館」もそうでしたが、「お金」の違いが大きな違いを見せ付けていると今回は思い知らされました。

 

しかし、今回「博物館」での感動は、私に新たな可能性を教えてくれました。それは展示にしてもそうですが、人が感動する方法と言うのは考えれば見つかると言うことです。

 

そうしたことは常に考えておかないと、いつの間にか埋もれてしまって、新鮮な感覚が薄れてきます。

 

固定観念にとらわれず、毎日の生活の中に「新鮮な感覚」をさがしていきたいと思います。

 

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