散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



さていよいよ大団円です(笑)

p夫君の転勤が決まる前から
中国地方で家族の一大イベントが予定されていました。
p夫君の親戚が一同に会す法事&旅行です。

彼の両親はどちらも兄弟姉妹が多く、
そしてみんな仲良し。
なんだかんだと旅行したり集ったり。

昨年長女である伯母さまが100歳超えで亡くなられ
そろそろ皆様も健康上の不安を抱えるようになったこともあり
広島の山の中にある一族のお墓を訪ね、
幾人かのご先祖様の回忌のあと旅行に行くことになったらしい。

普段は遠巻きにしているわたくしですが
今回は嫁も ということで(でも嫁で参加したのはわたくしだけだったけど)
参加させていただくことになりました。

広島での法事のついでに 義母の実家のある島へ渡り叔父を見舞い
p夫君たちのいとこ会にも参加させてもらい
さらに 観光バス一台貸し切りの 一族大旅行へも参加するという大イベントとなる。

トップ画像は 高速艇という定期的に本土と島を結ぶ船。
この船は 通勤通学の足であり いとこたちもこれで広島市内の学校へ通ったそう。
島の暮らしは 時にオサレに伝えられるけれど、やはり不便なことも多いのだろうと
そこで暮らす方たちを見ると思う。

叔父の家へお邪魔した時 叔父を介護している高齢の叔母が
 「今日は珍しくシュークリームを売っていたから」と
お茶と一緒に 懐かしい感じの(むかーしパン屋さんで買ってきたような)シュークリームを出してくださった。
帰りに 港近くのJAに 妹と寄ってみたけれど、
欲しいものがコンビニですぐ手に入る生活に慣れ過ぎているわたくしたちは
なんだか自分の暮らしを恥じた。



p夫君と妹が 「ここは昔駄菓子屋だった!」と感動していた場所。



ほとんど人とすれ違うこともない、曇り空の下、
家族四人が歩く姿を 少し離れたところから見ながら
この距離は確かに埋められない距離ではあるのだけれど
今となっては 後ろを離れて歩くことができる自分になっているのだ。
望めば ここに並んで入ることもできるし 並ばないでいることもできるというか(笑)

船で市内へ戻った後は
これまた個性的な集団である いとこ会へ。
学者肌の人の多い一族なので 話は聞いているだけでも面白い。



翌日は 広島から3時間ほどかけてバス移動。
鳥取の三朝温泉での大宴会である。
部屋割りは ほぼ年齢順に振り分けられ
初めましての親戚の方と一緒に温泉に入り、
女子トーク(ここでは最年少)を楽しんで夜が更ける。

この30年でずいぶん 人の名前と顔と続柄も覚えたけれど
わからないままお話していることも多く(笑)



朝の桜のなぜかまぶしいこと。

3日目は 足立美術館
広島から三朝温泉、そして足立美術館と まあ移動距離ばかりいたずらに長い旅ではあるが…。
黄金比で作られたであろう庭園と日本の画家さんたちの作品、
そして 美術館自体が作品でもあるここは 一度は見ておいて損はなかったと思う。



そんな中 一番好きだったのは、こちらのお茶室のふすま。
このふすま紙、うちの茶の間に使いたい…。
… どこへ行っても何を見ても 我が家レベルに引き下げてごめんなさい。

もう一泊するという両親たちと別れて 岡山駅まで高速バスにて移動。
おそらくこの二日間 ほとんどの時間をバスの中ですごしたことなる。
サイコロの旅の彼らの気持ちを 少し垣間見た気がする。

最終日は 無理やり仕事を休ませてもらっての最後の倉敷。
といっても 観光ではなくp夫君の荷物の整理。
これで本当に 倉敷とお別れだ。
過ぎてしまった三年間だったら この三年間両親も元気だったし
わたくしもこちらへ一時住んでもよかったなぁと思う。
過去の話になったから言えることではあるけれど。

倉敷もそうだけれど 瀬戸内のあちこち、四国や山陰まで渡れたのは
大きな収穫だったと思う。
今後 もし移住という選択をすることがあったら
倉敷や山陰は候補地として浮上してくると思われるくらい好きだった。



この日は新倉敷から仕事へ出勤。
こんなことができるのも 新幹線のおかげ。



エクスプレスサービスで こつこつとためたグリーンプログラムのポイント。
ちょうど三年間で1000ポイント達成して めでたく最後にグリーン車へのグレードアップ。
車内誌は ちょうど行きたかったけれど行かれなかった小豆島の特集。
岡山駅のコンビニにあったえびめしのおにぎりを食べながら
雨模様の車窓を眺めるのもいいもんだ。

ちょっと遠いけれど かなり濃厚な三年間をありがとうございました。

お・し・ま・い。





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昨年秋の思い出と言えばもうひとつ。

一度は行きたいと思っていた倉敷ジャズストリート。
倉敷の美観地区を中心に 店舗や町家、はたまたお寺や庭園などで
沢山のライブが聴き放題のイベント。

トップの画像は 倉敷ジャズの本拠地ともいえる
老舗ライブハウス アヴェニュウのショーケースに並んだジャズガンダム。



チケットは倉敷帆布で作られていて 各会場でこれを見せるパスになっています。
これを見ていただくとわかるように 畳に楽器が並び観客席は座布団。



旧中国銀行の建物にも たくさんの人が集まっています。

プロのミューシャンから 定年後楽器を初めたというバンドもあり
タイムテーブルを見ながら 美観地区を民族移動するのはとても楽しいです。



そうそう…学生さんたちのバンド、
クオリティーも高く好感が持てたのは、その演奏はもちろんだが
なんだかかつてのp夫君みたいな子がいたり
後から写真を見てみたら 全員理系メガネ君、
それもいろんなタイプのメガネ君がそろっていて
これ、お宝画像だわ…などと笑ってしまったり。

もう今年は見に行かれないねぇと寂しく思う。
もしも 秋にあちら方面に行かれる方があって
スケジュールがあったらぜひ一度行ってみてね。
ただいま出演バンドも募集中みたいなので 腕に覚えのあるあなたとかあなた、
いかがでしょうか?
そのときはきっと応援に行きますよ。


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後楽園の池に飛び込むと そこは天空の城だった。

倉敷に赴任が決まってすぐ、吹屋へ行ったときのこと。
山越えを甘く見て ガス欠寸前で危うきを得た。
そのときに見つけた看板「ようこそ備中松山城へ」

備中松山城と言えば 竹田城と同じように「天空の城」として
雑誌などでも取り上げられている名城。
しかしこの天空状態というのは 秋から冬の気象状況によって遭遇できるもので
とくに10月あたりから年末にかけての早朝がねらい目らしい。
雪が降ればもう到達するのはなかなか難しいし、
昨年秋の倉敷マダムは この天空の城がメインの一つと言っても過言ではない。

テコトデ

苦手の早起きをして 夜も明けぬうちから松山城、いや
松山城を鑑賞するための展望台目指す。



この際、間違ってもナビを「備中松山城」にしてはいけない。
本丸から天空状態をみることは不可能だ。
ここのところの天空ブームも手伝って 雲海展望台にはデッキが増設。
わたくしたちのついた6時過ぎには すでにバズーカ砲を担いだマニアがスタンバイ。



地元の方も通勤途中によく寄るのだろうか。
ここ数日間の 天空状態や 今日の天空くん(勝手に命名)について
いろいろ語ってくださる。
それを聞いていると どこが一番のピークなのか判断がつかず
「まだまだ」とか「もう終わりだ」とか背後に見える建物が入ってはだめだとか
いつまでもシャッターを切り続けるおかげで スマホもカメラもすごいことになっていた。



まだまだ…らしい



そろそろか…
ちなみに お城は画像右の方にあります(わかんないという人もいた)



この日のコンディションではこのあたりがピークらしい。
もっとも バズーカで撮らないと なんだかわからないあたりが悲しい。

ホームページでは動画もあるのでぜひ ご覧ください。

ちなみに準備の悪いp夫くんは 着くなりスマホの充電が切れて
あわてて車に戻っていた。
路上に縦列駐車なので、ピーク時には展望デッキからかなり遠くまで行くことになります。

サテ

わたくしはこれで満足だったのですが
ふつうは お城も見るのが常。
山を一度降りて、今度は松山城を目指すことになります。



下山途中に見かけた、切り開かれた林の断面図。



この備中松山城、昨年の大河ドラマ「真田丸」のオープニングにも登場していたそうな。

歴史オンチのわたくしは どうもどのお城も同じように見えてしまうのだけれど
石垣とか塀とか、パーツごとに好きなものがある。



いつも覗くのが「石落とし」
これって かならずや石を落とすという穴ではなく
銃口を外へ向けて発射する場所でもあったらしい。





城よりも扱いが上等な ひと旅ひとカフェ。
どうしてもいい雰囲気でコーヒーを飲みたいということで
GPSを使い検索をかけてヒットしたのが Cafe de 紅緒さん。
古カフェ系の典型をいく古民家カフェでした。



店内は人が住んでいるようなたたずまいで、
ランチはよくある感じのものでしたが 入れ物でポイント大です。







その日の風を読みながら 雲の動き一喜一憂。
贅沢な一日になりました。


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倉敷での3年間の赴任を終え、p夫くんが本社へ帰ってきました。
自宅からは微妙な距離のため 今回も単身赴任が認められ
週末鎌倉夫人復活と色めき立つわたくし。

一番最初に訪れたのは なぜか吹屋という北部の地味な場所だったのを思い出す。
観光地ももちろんだが、暮らすように旅をしたいというわたくしは
少し斜めに構えてしまうので
そういえば 岡山後楽園って行ったことなかったわ…

トイウコトデ

昨年秋の記録より
トップの画像は後楽園近くを散策した時に見つけた謎のフォント。
後楽園周辺は 古い町並みが残っていて
面白い建物もたくさんありました。
後楽園にお越しの時は ぜひ時間に余裕をもって周辺も歩いてみてね。



こちらは窓に映る景色が美しの カフェモヤウ

リンク先から見ていただくとわかるように 萌えポイント大のカフェ。
なのになのに まさかのお休み。
これはこれはこれは本当に悔やまれる。



うらめしそうに 外観を撮るわたくしのそばで
同じくらいのご夫婦が 中を覗き込んで。
ずらりの窓は まるで組み写真のようでした。

本体の(笑)後楽園は見事に整えられた庭園で 
深まる秋を楽しみました(訪問したのは16年秋)
すべてがバランスのとれた黄金比で作られている庭園。
かといって 窮屈かというとそうではなく
ひろいひろい自然空間なので 開放感を味わいながらの形式美を楽しめます。

デモ

あまりに旬をすぎているので 画像は省略(笑)



このとき一番印象に残っているのは
よく晴れた日に水面に映る空。



妙にリアルでそのまま飛び込んでしまいたくなるような 怖いような…。
この水面は 翌日のある場所に続いていきます。



岡山駅周辺は 路面電車が走るノスタルジックな町ですが
突然カレーが食べたくなり、「城下・公会堂」
一瞬 公会堂についている食堂かと思いきや
ライブもできる オサレなカフェでした。
ランチの閉店間際でしたが 黒っぽいカレーを注文。
このあたり 喫茶店やカフェも多かったから もう少し歩いてみたかったかも。



岡山県倉敷市…ですが 岡山は乗換駅だったなぁ。
そうそう 駅の「さんステ」はお土産を買う以外にも
スーパーとしても利用しました。
最終回は 人気の焼き鳥屋さんしんぱちさんのテイクアウトを。
こちらp夫くんのお勧めでしたが、なかなか美味でした。

サテ

お次は 後楽園の鏡のような池に飛び込んでみましょう。
どこへつながっているでしょうか?


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この日もいまひとつのお天気でしたが
今回の旅の目的地 石見銀山へ出発。

石見銀山は16世紀から20世紀にかけて銀を採掘、繁栄した町並み
そして 朝のお散歩で立ち寄った 温泉津港も
採掘した銀を船で運び出す拠点として栄えた場所です。
すべてを回るにはかなり体力も必要(笑)ということで
銀山資料館、とこれも世界遺産となっている羅漢寺の五百羅漢像と
大森の町並みを散策したあと
実際に残っている間歩(坑道)で 通り抜けのできる龍源寺間歩に実際入ってきました。



大森地区の町並み。
実際に生活エリアでもあるそうです。

お土産物屋さんで賑わうこともなく 
観光客も写真に写りこむことのないゆったりした通りが続きます。



大型てるてる坊主と パッチワークのようなガラスが楽しい引き戸。


縁側にさりげなくたたずむどんぐり割りの翁人形。



こちらは圧巻の五百羅漢像の並ぶ石窟のトビラ。
狭い個室にずらりの五百羅漢が 怖いような怖くないような。



火の用心の赤とタチアオイの赤の競演。
しっとりした雨の中に 際立ってきれいでした。



谷中や西荻にもある雑貨店 石見銀山生活研究所 群言堂石見銀山本店。
今回の旅で 出会ったカリアーリコーヒーといい、渋い文化発信の場所なんだなぁ 島根県。

ナンチャッテ 銀山に来たのに町並みスナップばかり。



そうそう こちらのパン屋さん、ベッカライコンディトライ HIDAKA 
お昼前でお腹すいていたのでついつい…。
ドライフルーツのぎゅっと入ったパンとか 焼きたてのキッシュを見せられたら
これから銀山に入山するのにも関わらずずっしりとお買い上げしてしまった。



こちらは床屋さん。こういったものも世界遺産認定されています。



華やかさはないけれど 人々の信仰を受け入れてきたような神社にて。

山に入る前に 当然チェックしていたのは ハヤシライス好きな夫も楽しみにしていた
カフェ住留(じゅーる)
まさに「古カフェ系」の古民家カフェです。



お昼時なので混んでいましたが たまたま個室が空いていたのでしょうか?
2人なのに 広い個室に案内していただいて、まさにごゆっくりしてしまいました。



調度品もさりげなくオサレ。



とりあえずもどりたくない日常に夏を希釈のお水を一杯


部屋の質感からか 外界と仕切られたわたくしたちだけの空間。



ネーミング通り とろとろのハヤシライス、美味しかったですよ。

トイウコトデ やっと本命の龍源寺間歩へ到着。



山のあちこちに 小さな坑道入り口があって
こういうところに来るといつも感じるのですが
搾取されるひとたちの思いを考えたりすると なんだかつらいのです。
暗くて狭い作業場で 生活のために辛い作業を強いられていたのだろうなぁとか。



まっくらな場所なのに
ライトのついた場所には 苔が生えたり植物が生えたり。



人工の光でも光合成するんだ、と自然のチカラに気づいた瞬間。

このあたりを効率よく回るのでしたら レンタサイクルがおすすめ とあったように
時折雨の降る中でしたが しゅーっと自転車に何度も追い抜かれます。
そして 山道なので電動アシスト大活躍だったようです。
でも 歩けない距離でも道でもないので ゆるゆると歩いて回るのも楽し。

わたくし、ここ好きです。
帰ってきてから このあたりの物件を検索してしまいました(笑)



下りの山道で イケメンお兄さんが焼いていたお団子。
今回の旅はこれで〆る。

旅した場所を好きになって フォローする土地が増えるのは嬉しいコト。
若いころは都会が一番 と思っていたけれど
今は 降り立った場所がその時一番好きな場所になります。

この夏もありがとう。
また会いましょう。





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朝の土砂降りから 少しずつ晴れ間が見えてきて
この日の宿泊地 温泉津温泉へ向かう海沿いの道も
光に満ちてきました。

強行軍でもなく欲もない行程(笑)で 行く先々での海の美しさが印象に残っています。

美保関のあの青い海も捨てがたいのですが 
温泉津に着く直前に立ち寄った 釣り場の水のきれいさに
しばしため息をついていました。



さざ波が立つ中 くっきりと浮かび上がる底。
波のない場所なので 浮遊物などが滞っていることも多いというのに
このまま飛び込んでしまいたくなるような水面の模様。

そして 大好きなテトラポットも。





防波堤を走っていくと 空へ続くようなはしご。
いろいろな想像をしながら見るととても楽しい写真になりました。



「ちょっと釣らせて」
釣ると言っても 車から釣り道具をだして ちょっとだけ釣り人を装うだけなのですが
こちらに来て 実に日常的に釣りを楽しんでいるご様子(笑)

周りを見回しても釣り人は夫を入れて三人。
地元の方に話しかけたりして嬉しそうなので わたくしは少し周辺を散策してみます。

橋のある風景も好きなので一枚。



そして 海からすぐのこの場所に 鮮やかな魚たちを発見。



錦鯉の大群。
それもこの場所だけ。
ちょっと怖いくらいの数でした。

サテ 

磯の風にあたった後は 今日の宿泊地温泉津温泉へ。
今回のお宿はのがわや旅館さん。
古い建物、地元の商材を使ったお料理、そして質の良い温泉が楽しめます。

温泉街には例によって古いバス停も。



ゆらゆらの波ガラスも健在。



お料理は 漁港近くなのでお魚いろいろ。




大きなお魚は 鯛の奉書焼き。2人で一尾、とてもボリュームがあります。
でも 白身の鯛なので大丈夫。

こののがわやさんの内風呂も 野趣があっていいのですが
源泉に一番近いという 5つ星の外湯があります。
薬師湯の その建物や内装も興味深く かなりお腹が苦しい状態ではありましたが
石見神楽の上演日なので それもおすすめ、と言われて
カラコロと下駄をはいて出かけました。



お湯の様子はHPで見てみてくださいね。
熱めと聞いていましたが わたくしにはそうでもなく
何度か出たり入ったりを繰り返しましたが、
ここのお湯、 皮膚トラブルの多い夫とわたくし、一晩滞在しただけなのに
状態がよくなりました。
湯治で滞在したら かなり効果が望めるかもしれない。



こちらの施設は この洋風な休憩室も素敵です。

この後石見神楽を見に行くつもりだったのですが
なんとこの温泉街、自販機がない!
神楽に行く前に 飲み物を買おうと歩き回ったのですが見つからず、
ついつい 立ち寄った居酒屋カフェが 居心地よく…。



ここ、唯一イマドキふうのお店でしたが 
扱っている食材等地産地消にこだわりが感じられ
お料理も食べてみたかったわ。



石見神楽はそんなこんなしているうちに終わってしまい……
海の方から聞こえる太鼓の音に誘われるまま 歩いて行ってみると



地元の盆踊りの灯り。


翌朝は 朝食を遅めにお願いしてあったので 
朝の散歩で 温泉津港まで歩いてみました。
温泉街、人もまばらでしたが
どのおうちにも 地元キャラ?の風鈴が揺れ、
提灯には お店ごとにキャッチフレーズが。








地元の方が早くからお掃除に来られていました。



朝の海は たるんとした水面。
おばあちゃんが 帰省してきた孫たちに釣りを教えていたのが楽しそう。



イカ釣り?の船の灯りが素敵で 何枚も何枚も写真を撮ってしまいました。



これから漁に出られるようです。

デハ

旅程の最後は 世界遺産の石見銀山を目指します。


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旅の後半はフォトジェニックなポイントがたくさんありました。

出雲から温泉津温泉への移動を開始した時
夫が突然急ブレーキをかけてUターン。
「これ、これ見なくちゃ」と 向かったのは 旧大社驛
JR大社線が廃線になった平成2年に駅も役目を終え
今は重文に指定されている建物。
おそらく 皇族の方が来られることも多かったろうから
どんな駅より豪華に作られたのだろうなぁと。



そのつくりは 東京駅をほうふつさせる部分もあり
レトロ感は満載。
夫はしきりに金田一耕介を探す(笑)
まさにそんな感じの駅舎です。

このあたりは 奈良ホテルとか古いホテルのダイニングにも似ている気がします。





この観光案内所のどっしり感は素晴らしい。



線路から見上げるホームも のどかで捨てがたいし



ホームに降りるステップにも にくい演出(笑)



そして今回なによりわたくしたちの心をつかんだのがこれ。



むかし駅の改札といえばこれだったよねー。
ずるして突破するの 結構大変で(笑)定期が切れていた朝とか
どきどきして…。
あ でもわたくし 地下鉄育ちだったので ちょっと違うんだな。
これは「国鉄」の改札だよね(笑)
でも この地方都市の駅にこの数の改札。
お正月とかめちゃ混みだったんだろうねぇ…。
と 昭和な会話を。

このあと絶景の海風景に出会うのですが 
写真多すぎなので また後ほど。

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サテ

翌日からはお天気が崩れるという予報通り、
路面は濡れていて お空もどんよりとした朝だった。
無難にコメダ珈琲にてモーニングを済ませ
この日は出雲大社から石見銀山を目指す予定。

途中 映画RAILWAYの舞台となった一畑電鉄(ばたでん)の線路をたどっていく。
一畑電鉄は 平らな土地を孤高の電車という感じで走る。
(ちなみに この一畑電鉄、HPを見ていただくとわかるけれど
すごく頑張ってる。
この日 田んぼの中や海沿いを走っている電車を見たかったのだが
一度もすれ違うことができなかったくらい、運行数が少ないけれど
イベントとかやってるのか…とあとで知る)



こんな風景の中を こととんこととん…と走る(はず)

この映画 結構好きだったのだけれど 中井貴一さん以外のキャストが
ふたりとも実にあやふや…。
今、リンクを貼るのに調べていて なんと全然違っていたことに気づく。
でも そのキャストでも十分撮影可能だからよしとしよう(笑)



電車の整備場あたりは映画をほうふつさせ、
手作り感のある無人駅は、本数の少ないローカル線らしさを感じさせてくれる。
ここでやっと電車と遭遇できた。



と、途中夫を車で待たせて駅舎を見に行ったりしたものだから
空はどんどん暗くなり ぽつりぽつりと雨が降り出す。
出雲大社に着くころに振り出すと嫌だなぁと思っていると
あれよあれよという間にどしゃぶり。前が見えないほどの豪雨。
並走していた若葉マークの車は路肩に退避。
ベテランドライバーの夫も 知らない道での視界の悪さで
しばらく様子を見るほどに。



道はひたすらまっすぐなので なんとかお昼前に出雲大社へ到着。



出雲そば→出雲ぜんざい の流れができていた夫は
ぜんざいを美味しく食するために まずはそばを食し、出雲大社参拝のコースで行こうという。

実はこの旅で ひとつだけかなわなかったことがある。
出雲民芸館という日本の民芸、アーツ&クラフト好きとしては外せない場所があるのだけれど
なんとこの日は月曜。そう、休館日だったの。
前後の日に組み込もうとしたけれど無理ということで
出雲大社近くの 古代出雲歴史博物館でやっていた いわみもの という展示をコースに組み入れる。
あ これはぜんざいの後となりました。

で、出雲そば



これは割り子そば。おろしややまかけなど薬味の違うおそばが 割り子に入って少しずつ供されるもの。
シンプルです。(そのひとことです・笑)
期待が大きかった分 あっさりと終ってしまった感(ごめんなさい)



出雲大社は雨上がりのしっとり感のなかで
やはりきもちのよい場所でした。
わたくしはパワースポット巡りとか縁結びとか さほど(というかほとんど)興味がないので
世界遺産としての日本の建築物とそれをとりまく空気を味わう。

そんな中で資料館で見つけた ミニチュア萌えをご紹介。



これは上から撮るとこう。



すみません。本物はぜひ本物をご覧下さいね。
そして どうしてこうおみくじが好きなのかと こちらでも。



みんなの願いを一身に受ける木。

お天気も回復、日差しが出てきました。


お待ちかね 出雲ぜんざいです。
今回の旅行まで 出雲がぜんざい発祥の地だと知りませんでした。
神在餅(じんざいもち)がゆえんだそうです。
この辺はミーハーに、出雲ぜんざい学会壱号店 という小さなお店に
入ってみました。



中井貴一さんお召し上がりの豪華なメニューなどもありましたが
わたくしは冷たいぜんざいを。



豆の存在感をそのままに 大粒の小豆のシロップ煮という感じ。
夏には嬉しい一品でした。

この後 例によって 通りすがりに急停車、
思いがけず素敵な場所に出会います。

長くなりそうなので また次回。


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第一の目的地 境港でのミッションは終了。
本日の宿泊地 松江しんじ湖温泉へいざ、と思ったけれども
珍しく行程が順調に進んでいたのでまだ日も高い。

トイウコトデ

美保関灯台で盛大に海を眺めようか ということに。
この地名は ここにきて初めて出てきた(笑)
ということで わたくしは何の知識もなく出発。
この辺はドライバーに任せて この日の晩ご飯どこへ行こうかなどと考えつつ…

美保関は松江市にあり 全国のえびすさんの総本山でもある美保神社があるそうな。
美保関灯台は世界の灯台100選にも選ばれ 灯台としては
日本で初の有形文化財だとか。



もっと周辺の情報を調べてから行ったら
青畳の神社の参道にも行ったのに…とあとから悔しい思いをする。

シカシナガラ

山道を登って この日はこの夏一番の暑さ。
蝉しぐれの中 展望台に上がっていくと…



絵葉書のような光景が…

ここに来てよかったー



思わず声をあげてしまうほどの絶景。

なんと青い海。

かなり高い位置から見ているのに 見事なほどの透明感。
この岬の下の方は えびすさんの釣り場だったそうな。



 えのぐばこ あお とは君を指す色か

 我が身の非力を 悔やむひととき

旅に出るとき お目当てのカフェなどがあるとついつい調べ上げてしまい
その周辺の様子なども写真で脳裏に焼き付けてから訪れることもある。
もちろんどこそこへ行こうと 狙って行く旅も悪くない。

しかし今回は ふっと気まぐれに足を延ばした先でのこの景色よ。
感動も2かける2乗くらいの数値になる。

充分テンションが上がったところで 山を下り
今からなら 松江城の開城時間にまだ間に合うだろうと
なかなかめずらしく 計画通りにすすんでいることにニンマリしながら
松江市内に向かいます。



山を下りたところの小さな港でも 静かな午後の日差しが溶け込んだ水際を見せてくれる。

そして お城は例によってささっと通り過ぎるわたくし(笑)



トハイエ

現存城の松江城は その石垣も美しく
(おそらくとてもスキルの高い職人たちが手掛けたのではないかと思われる)
石垣だけは どこへ行ってもチェックしているような気がする。



天守閣からの眺めも素敵だ。

夫が城好きなので ついてきているけれども
城めぐりで辛いのは 天守閣までの急な階段(笑)
特に夏場が多いので 仕方がないけれど汗だくになるし
どうしても手すりに頼ることになる。
どこかのお城に行ったときは その手すりがみんなの汗で
完全に濡れていたのを思い出します。



さてチェックインの前に こちらの古き良き建物へ。

松江城近くに カラコロ工房という施設があります。
旧日銀の建物に地元のクリエーターさんたちが出店をしているというので
ちょっと立ち寄ってみました。

こちらにあるのは ピンクの郵便ポスト。



ここでは「郵便ポストがあかいのも~」は通じない。

今回のお宿は 消去法で 松江ニューアーバンホテルさんへ。
(出遅れなので どこも満室なの)
でも その中でもウォーターサイドがベッドから眺められるというお部屋。
(ちょっと狭いので ベッドを窓際にくっつけた感もあったけれど)

二人とも下戸なので 居酒屋で夕食という習慣がありません。
しかし 今回はぜひ 松江おでんなるものを食してみたくて
夕暮れのしんじ湖のほとりを てくてくと歩いて行ったのが
やまいち」さん。
吉田類さんの番組でも登場したとのことで 予約したほうがいいかと
電話をしていったのは正解。
わたくしたちのあとからきたお客さん、入れない方も多かったようなので。



めずらしくグラス(小)のビールを。
最近 こういうの美味しいなと思えるようになったのですよ(笑)

メニューには、おでんがなかったのですが ちゃんとありました。
お任せで五品。
貼ってあるメニューだけではよくわからないので
周りのお客さんの様子を見ながらいくつかオーダー。



我が家のおでんは 関東ふうなので味濃い目ですが
こちらのは色も味もうっすら。
大根もお肉もほろほろで、暑さを忘れて楽しめました。



そして 宍道湖と言えば しじみ。
お味噌汁とどちらにしようか悩みましたが 酒蒸しにしてみました。
うちでシジミ汁をすると 身がほとんどなくだしを取る感じですが
ちゃんとひとつひとつ美味しくいただけます。



トビウオ。ちょっとこりっとした食感もあって好きです。
夫はしめ鯖も食べてました。

こういうお店って 周りの人のオーダーがみんなおいしそうに見えてきて
ついつい追加してしまいます。



カレイのから揚げ。
周りの人が なぜかチャーハンを頼んでいて しめはチャーハンと決めていたのですが
なぜか 最後に カニコロッケを頼んだところ
周りの会話から かなり大きいらしい…という情報(笑)で
ご飯ものは諦め ごろんと大きなコロッケで〆る。



クリームソースだけでなくて ジャガイモを繋いで作っている
ボリュームのあるコロッケです。
わたくし カニクリームコロッケに弱くて 見つけるとつい頼んでしまうのです。

食べたいだけ食べて お酒はグラス(小)一杯。なのでかわいいものです。
宿からすこし離れていましたが ちょうどいいお散歩コースで
初日はいい出来。

ただ そのあとすることもなく
早々に寝てしまったため、夜中に何回も目が覚めて
寝付けなくなってきたお年頃…が少し悲しい。

翌朝は 早々に朝ぶろ(こちらには展望温泉がついています)に入って
どこかの喫茶店でモーニングからスタートしようということになります。

ではではまたまた

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今年も例によって直前になって夏の旅の計画を立てる。

思えば まだ春の終わりのころだったか(今調べたらGW前でした)
仲良くしていただいているフミさんご夫婦が
すでに夏の計画を立てていて 
それも1日目からどこへ行って何を食べる的なものまで
緻密な計画だったので
感動してそれを夫に見せた記憶がある。
あとから お二人には旅先で具体的な目的があってのことだったと知りましたが
それにしても 何かにつけて綿密な計画を立てること自体
わたくしたちからみるとすごいことだといつも思う。

サテ

倉敷からの夏の旅 3年目になりました。
四国が2回続いたので 今回は山陰にしようかと思い描いてはいたのですが
結局のところ 7月後半に入ってからばたばたと予約を入れることになる。

境港で「魚」を食べて(このアバウトな感じがフミさんたちと違うところだ)
松江城を見て 松江市内で海の幸メインの居酒屋ディナー(具体的に店が決まっているわけではない)
二日目は テッパンの出雲大社(という実に大きなくくり)から
世界遺産の石見銀山の入り口になる 湯野津温泉に泊まろう。
唯一の決まりは 温泉に入ることくらいだ。

で 出遅れ感満載でしたが なんとかハイシーズンとはいえ宿を確保。
ルートに関しては ドライバーに任せていざ出発。
地図で見ると ちょうど四角いルートになるので 今回のタイトル。



で、特に渋滞に巻き込まれることなく 2時間弱で鳥取県米子へ。
最近もっぱら一人の時間を 釣りで過ごしているらしい夫は
少しでも釣りポイントを見つけると 釣るわけでもないけれど車を停め海を見る。



ここ場所を忘れてしまったのだけど 米子に入って境港に着く前に立ち寄った海水浴場。



砂が 真っ白で目が痛い。けれど 海の青さがスバラシイ。



これまで しまなみ海道や倉敷周辺の海のきれい度に その都度感動してきたけれど
透明度に加えて 海が青い!
ちなみにわたくし ダイビングなどに縁がなく
もちろん南の島でのバカンスなどにもまったく縁がなく生きてきたので
かなりハードルが低い人間だとは思いますが…。

まずは境港、ゲゲゲの水木先生ロードにも行こうではないか と
湾岸を駐車場探して走っていると 「世界で一つだけの海鮮丼」と書かれたお店を通り過ぎる。

なぜだかこういうものに同時に反応してしまうところは 長年のお付き合いだなと思う。
そして 声に出さないんだけど心の中で(今日の昼は決まった)と思っている…。



カバ丸じゃないと何度も言いつつも カバ丸に見える…。

サテ 

ゲゲゲの…は リアルタイムで好きなアニメでした。
ゲゲゲの女房で また脚光を浴びるようにもなり
とても頑張ってるのがわかる商店街です。



商店街は夫婦共通の趣味(笑)なので 旅先で見つけると必ず歩きますが
こちらは 観光地、それもお子様も喜ぶスポットなので 大賑わいです。
なにかと地味な土地なのかもしれませんが 観光地としても活気があります。



こんな小売店もふつうに軒を連ねているのも好き。



あちこちに妖怪たち。



タクシーも妖怪。



パンも妖怪。



妖怪神社のご神水も。
(水の中でくるくる回ってしまうので 目玉をこちらに向けているところ)

この賑わいだとお昼も混みそうだから 少し離れたところへ行ってみようか(ニヤリ)
そう、商店街からは少し歩くけれども先ほど見かけた「世界で一つだけの…」のことです。
商店街のお店は入り口でかなり並んでいるところも多かったので おそらくすいているだろう…と。

行ってみると 海月丸はこの春にオープンしたばかりの居酒屋さんのようでした。
すでに満席で 少しだけ待ちましたが 店内だったので涼しいので許す(笑)
世界で一つだけの…と謳っているのは 基本の丼(酢飯か白ご飯)に 
自分の好きなネタをチョイスしてくシステム。



港町などの 激盛り的なお得感はありませんが
こち なんかは関東だったら時価になってたりするらしいので 選んでみました。
好きならはまちばっかりなんてのもありで 選ぶ楽しさが売りなのかもしれません。



わたくしは はまち こち あまえび ひらまさ いか で行ってみました。
市場的な野趣はありませんが美味しかったです。



食後は せっかく来たので水木しげる記念館を見学、商店街で生イチゴのかき氷を食べたりして
まだ日も高いので 美保関灯台へ立ち寄ってみることにいたします。








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おつうがこのブログに登場したのが高校1年のとき。
それからかれこれ何年が経過したことでしょう?

思えば おつうとふたりで旅行したことなどなかったなぁと思う。
(彼は次男なので 生まれたときからアニがいたから)
もうそんな機会もなくなる一方なので ここらで一度トライしてみたいと思う。

トイッテモ

なにか口実がなければ実現もしないだろうと
夫の三年目の倉敷の夏にお誘いしてみた。
折しも アニとは春先にご縁あって「あっぱれツアーズ」の
気仙沼復興応援の旅に参加できたので
この夏は おつうと残り少ない機会を楽しみたいと思う。

ぎりぎりまで部活(おつうは剣道部の顧問だ)だの飲み会だのと予定が立たず
やっと確保した三日間も 夫の夏休みと微妙にずれていたけれど
仲良く二人で新幹線に乗って 倉敷へgoとなりました。

夏の帰省ラッシュピークの日だったので
新幹線は午後の便でないと指定席が取れず 倉敷到着は六時近くなってしまった。
これと言ってどこへ行きたい という希望もなく
万年不機嫌なオトコ おつうは常に怒ったような受け答えだ。

「ナニガタベタイカ?」
「サカナ」

ということで、新幹線の中から海鮮問屋かたつむりというお店を予約。
岡山から在来線で倉敷へ向かう。
六時といってもまだまだ明るかったので とりあえずは日のあるうちに美観地区へご案内。
すでにお土産を買うことに気が行っていたらしく
いくつかのお店にひっかかりつつ ハハの好みの偏ったガイドで散策を(笑)
倉敷フクロウの森 に入ってみたいというもののすでに閉館。
(わたくし これまで全く興味がなかったので知らなかったけれど
そこそこなかなか楽しい施設らしい。
結局 おつうは帰る日の午前中に もう一度ここへくることになる)


ちょっと懐かしい感じの ジュースマシーン。

かたつむり は 倉敷に初めて来たときに たまたま入ったお店なのですが
問屋定食というメニューがお得ということで頼んだところ
お刺身 煮魚 揚げ物 焼き物 が次々と現れ
お値段がランチ並みにリーズナブルなので覚えていたのだ。




撮り忘れてしまったけれど 今回もこれにサバの焼き物が付いてきた。

翌日は 夫が仕事に出た後二度寝してしまい、おつうが起きたのはお昼過ぎ。
本人もしまったと思ったようだけれど そこは表に出さず
それはわたくしのせい みたいな顔をして起きてくる。

そんな時間からなので 新倉敷から小一時間で行かれる尾道へ行こうか?ということで
大急ぎで駅前でお昼ご飯を食べて山陽本線に乗る。
運悪く直通便がなく 三原で乗り換え 尾道に着いたのは午後3時(笑)

炎天下を歩くよりはいいのかな…と勝手に解釈して
千光寺ロープウエイで頂上まで行き そのあとは文学の径や猫の細道をくだってくることに。
(万年不機嫌なオトコおつうを和ませるには ネコの細道が有効であろうという判断からだ)

はっきり言って 悲しくなるほど何を怒っているのかというくらい愛想のないおつうだったが
頂上の大岩では プロフィール写真用に大きな岩の上で尾道の町をバックに
写真を撮ってくれとポーズをとる。
このあたりから ちょっと楽しくなってきたのか(笑)
文学の径でも 有名どころの歌碑を撮影したり
千光寺の石鎚山では くさり山(という くさりをたどって登る岩山がありますが
ぱっと見ロッククライミングふうなので わたくしはまだのぼったことがありません)を見ると
無言で拝観料を払いひょいひょいと鎖をたどって 岩の中へ修行僧のごとく消えていきました。

あ、写真写真!と慌てて撮りました。



ちなみに上りつめると かなりの絶景が拝めるらしいので 機会がありましたらぜひ。

降りて来るや否や 「登ってるとこ 写真に撮ったか?」
(間に合ってよかった…)

さて かなり和んできたところで、下り道に猫が集まる広場がございます。



暑さで猫たちもだらっとしております。



実はおつうは ネコカフェへ行ったこともある猫好き。
ノラちゃんの写真なんかを 撮ったりもしているようです。



 永年継続反抗期かもの26才 しばし休戦か 尾道の猫と

この日は 夕暮れを待って ONOMICHI U2でパンを買い
おつうのリクエストは当然尾道ラーメン。



お味の方は思っていたのとちょっと違ったかな?だったけれど 最後はご機嫌よろしく。

夕方へ向けての活動だったけれど 大人だしね、暑いしね。
友達と行く旅行のほうが 絶対楽しいんだと思うけれど
ハハは少し嬉しかったぞよ。



 たそがれて そらをふたつにわけるなら ひとつはきのう ひとつはあした

次は恒例、夏の無計画旅行のことを少し。

ではではまたまた






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別に都会人ぶるわけでは決してなく
そういう機会がない環境で育っただけなのですが
非日常的なもののひとつに「田んぼ」とか「畑」がありました。

小学校の稲作の授業では、校舎の屋上に樽で作った田んぼがクラスに一つずつくらいあり
そこに田植えをして 45人のクラス全員でほんの少しのお米の成長を見守りました。

その後 九州に転勤したけれど
市街地だったので 家の周りには田畑はなく
広島、浜松と住宅地の合間にぽつんぽつんと田畑はあるものの
「THE 農家」的な風情はあまり感じないまま いい年になりました。

逆に 今住んでいる埼玉の方が、職場のすぐそばに田んぼがあったり
もともと農家をしていたお宅の納屋が見られたり
駅前に お野菜の直売所があったりします。

倉敷別宅(夫の単身赴任先)の周りは
住宅地ではあるものの まだまだ田んぼが広々と広がっています。

その田んぼも ちょうど先月の滞在時に 水が張られ
帰るその朝早くから 田植えが始まったところでした。
朝日に光る田んぼに 規則正しく植えられていく稲をしばし見つめておりました。



サテ

先月の滞在では ひとつ行きたいところがありました。
岡山県の備中、美咲町というところには 見事な棚田が見られるというのをキャッチしていたのと
田んぼに水を張った状態というのは 田植え前のしばらくしか見られない
ということで 今回は棚田を見るべく 倉敷へ行ってまいりました。

目的地は 久米郡美咲町大垪和西、おおはがにし と読みます(最初読めんかった)
日本の棚田百選にもなっていて 広範囲にずらりの棚田が見られます。

最初ここを知ったのは この近くの「棚田のお宿阿吽山房」というお宿&カフェを
Facebookでフォローし始めたのがきっかけです。
なので 今回もまずは こちらにランチに出かけてからの棚田探しとなりました。

倉敷から北上、途中鶴田というところで 見事に静止した水面の風景に遭遇。
風も全くなくあたりの山々が見事に 溶け込んでいました。
日差しも控えめだったので もっとよく晴れていたら青い空が綺麗だったことでしょう。



「棚田のお宿阿吽山房」
は 深い山の中にあり
こうしたドライブは たいていこういう展開になるのですが
細く木々が生い茂り暗い山道を 口数少なくなりながら走行します。
対向車が来るな来るなと念じつつ。
今回も ひとたび道を間違えてると Uターンできませんから山一つ越えなければなりません。

ソンナコンナシツツ



古い建物を移築してのお宿とカフェ。
外に ここそこに陶の小物も置かれているオサレ空間です。
大きな窓は 棚田を囲む絶景を眺められるよう おそらくはカウンターが上席。



朝ごはんがゆっくりで さらに思いのほか早い到着になったので
ランチするにはもう少し…という感じだったのですが
ここで コーヒー飲んで帰るだけというのは許さない(ダレガ?)
ということで わたくしは「軽め」(のつもりで)サラダランチを。



ぜんぜん軽くなーい(笑)
でも チキンのグリルとたっぷりのお野菜、パンもスープも美味しいので
大きな窓からの風景と ほんのり香ってくるくちなしの香りを楽しみながらの時間。

建物も その周りもフォトジェニックなものがたくさん。



お宿も手を入れつつ営業中とかで 二階にある客室を見せていただきましたが
なかなか凝っていて素敵でしたよ。

土曜日でしたが とても静かで これが鎌倉などだったら
えらい混みようなんだろうなぁ。
首都圏をかかえる鎌倉などと比べてしまうと
集客も難しいだろうと思いますが 機会あらばまた訪れたい。



周囲の棚田を見ながら 山を下りようとしていると
棚田で作業中の方から 「棚田は見に行ったの?」と。
実はベストポイントにはまだ行きついていなかったのでした。

教えていただいた大垪和西の棚田群は たしかにすり鉢状に棚田の並ぶ圧巻。



(ナンダケド ナンダカイイガゾウ トレナカッタ)





棚田とは関係ないけど 例によって 付近にあった味のある窓を…。

今回もう一つ 棚田ではないけれど
この時期ならではの田んぼの風景。



こちらは 備中国分寺を訪れたときの 逆さ五重の塔。
ぴしっと決まった田んぼのキャンバスに 線対称で五重塔が寄り添います。



季節折々の風景を見せてくれる畑からの国分寺。
秋になったらまた来てみたいと思う場所のひとつ。



  あなたへの 想いがとうとう 時が来て
    堰を切って 流れ込む 夏を待つ田にとうとうと

この日は ぐうたらのわたくしたちとしては珍しく
棚田の社会科見学のあと 由加というホタルの里でほたる祭りがあるということで
理科の勉強にも出かけました(笑)
でも 残念ながら詰めかけた人のわりには 飛ぶ蛍は少なく 一匹当たり何人の見物人的な…。

ソシテ ホタルノガゾウモナク



でもホタルおこわは美味しかった。

岡山の稲作、ホタルの生息地、ではもうひとつ社会科見学(笑)ということで
最後は 鷲羽山から見た 水島コンビナートの夜景で締めくくることにいたします。



ではではまたまた。



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子どもの宿題と同じで ため込んでしまうと整理がつかなくなるのが旅の写真。

先日 倉敷に向かった日
夜帰宅した夫から その日尾道の商店街で大きな火事があったと聞いて驚く。
そういえば 冬に倉敷マダムしたときに尾道で撮った写真が放置されていたのを思い出し
何枚かピックアップしてみました。
ちょうどこの時は 商店街ではなく山側の古い住宅を中心に回ったのでした。

海側、商店街を回った時の記事は 二年ほど前の記事ですがこちらにあります。
海風と猫と1 海風と猫と2

緑まぶしい今の季節ですが トップ画像は今年2月に行った時のもの。
JR尾道駅の裏側にある三軒家アパートメント
尾道駅は海側はかなり開けていて オサレな施設も多いのですが
山側は静かな生活圏という感じです。
千光寺などのある山の手になると また観光地の様相もありますが
斜面に立つ古民家は 住む人が減って廃墟となっているところも多く
歩いてみても 特に平日だったりするとすれ違う人もほとんどありません。

この三軒家アパートメントは そんな古いアパートで
個性的な若者たちがそれぞれ自己表現をしているようです。



こういうものを見ると pを思い出すという友人が多いのもしかり。
わかりやすい趣味です。



こちらはその近くにある 北村洋装店
と言っても洋服屋さんだった建物を 若いお母さんたちのコミュニティスペースとして活用している場所。
ご自由にお入りできるのですが(笑)どなたもいらっしゃらなかったので
写真だけ何枚かとって退散。
その中は 昭和なお台所などもあって素敵です。
尾道へいらっしゃる機会があれば 電車に乗る前にちょこっと寄ってみるものよいかと思います。



尾道の山側はとにかく細い階段のオンパレードです。
行けども行けども続く階段に ここに住んでおられる方の苦労を思うと
なんとかならんものかと思いますが この風情は旅人にはたまらないものがあります。



山の上から見下ろす尾道の町は まさに映画のワンカット。



途中 こんなふうに古民家再生プロジェクトの方たちの活動らしきものを見ることもできます。
せっかく近くにご縁があったのだから 何かかかわりを持ちたいと思っています。



すれ違う人もなく 歩いていると前方から郵便屋さんのバイク。
バイクだけはこの坂道にも入ってこられますが あくまで道のあるところだけ。
この先どうやって行くのかしらと思っていると
バイクをそこで止め、あとは歩きで配達に向かわれました。





おそらく 住む人のなくなった集合住宅。



ひっそりと住む人があることを示すかのような植木鉢が。

この時は 坂道の途中にある「ネコノテパン」というパン屋さんを目的地に歩いたのですが
Google先生の地図を見ながら うねうねと山道を不安になりました。
おそらく 途中数人のグループに出会いましたが どうやら同じところを探していた様子。



お店の中は一人はいるのがやっとの売り場なので
待合の椅子がずらり。
それも斜めになっておかれています。



店舗は おそらく一坪くらい?
商品が半分くらいのスペースに置かれ 人ひとり入るのがやっと。
でも ワクワクするよな充実の品揃えです。



パン工房の様子をうかがえる小窓が 萌えポイント大です。
丁寧に作られたパンとビスコッティを買って 坂道を下ります。



線路沿いの道が見えてきて 少しほっとする当たり
赤茶けた屋根に 昼寝の猫。
この辺りは やはり猫がたくさんパトロールしています。



尾道というと尾道ラーメン食べた?と聞かれるのですが
いつも土日に訪れるため行列ができており避けていた「朱華園」というお店に
入ってみました。
混んではいましたが さくさくっと案内され ぱぱっと食べる…感じ(笑)



いわゆる中華そばに 豚の背油(わたくしには揚げ玉のように見える)が入っているのです。
実は以前 非常に油っぽいラーメンに遭遇して今一つだったので
いい印象がなかったのですが、尾道ラーメンの名誉のために言います。
美味しいです。
もののサイトによると もともとは鶏ガラオンリーだったスープですが
のちにいりこだしなどがミックスされるようになり 
今どきの「尾道ラーメン」とはまた違ったものとなるようですので
ぜひ 機会があればご自身で確かめてくださいましまし。



そしてこちらは 「あなごの寝床」というゲストハウスに併設の「あくびカフェ」。
ひと旅ひとカフェ活動しているので こちらもご紹介。
先ほどの 古民家再生プロジェクトによってよみがえった建物で
こちらのランチでは ネコノテパンのパンが食べられるそうです。
今回はラーメンの後だったので ウシオショコラトルのチョコレートを使った
ガトーショコラを。
こちらのカフェも 暖かな雰囲気で大好きです。

と 半年ほど前の尾道散歩を思い出しつつ お蔵入りの散歩スナップを整理していきたいと思います。


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四国上陸からの一枚。
高知 徳島 松山…どこへ行ってもいいよ。
25歳まで東京しか知らなかったので
四国はまだ初心者ですが 身近な場所になりつつあります。

昨年の夏は今治から道後経由で四国を横に香川までの旅行だったので
今年は同じ愛媛でも 大洲にある河後森城というところに行きたいと
香川から高知へ縦のラインをたどり 今治まで抜けようということになりました。



地図で示すとこんなコースになります。

河後森城についてはまた追って書くことにして
高知へ行かれるならぜひおすすめの「ひろめ市場」について少し。
高知自動車道 高知インターからほどなく 高知城にも近い街中にあります。

高知と言えば かつおのたたきとなんとかの一つ覚えみたいですが
沢山の店舗が入っているここは かつお天国。



かつおだけでなく高知の海産物やなぜかインドカレーのお店も。



少し前に行った台湾の夜市の喧騒にも似た 食べるぞー感漂う一角です。
昼前なのに みんなアルコールで盛り上がっております。



やはり一切れの厚みもなかなかなもので、それでもあれもこれもと
ついつい買い集めてしまいました。





こちらはカワエビのから揚げと 
懐かしさのあまり 予算オーバーしながらも購入してしまった鯨の竜田揚げ。
小学校卒業以来 口にしたことがないかもしれません。
当時は ハンバーグみたいな大きさの鯨が
どーんとから揚げになってきて 「先割れスプーン」で
一体どうやって食べるのかという感じでした。
(結局 まるかじりするしかなかった)
運が悪いと ひものようなスジが肉を横断していて
それをかみ切るのが一苦労だったのです。

コレニツイテカタリハジメルトナガイカモ

ああ でもこれだこれだ と言いながら
一口大に調理された鯨の竜田揚げを 美味しくいただきました。

実はここ、もともと目指していたのではなく
例によってたまたま見つけて飛び込んだのでした。
でも 旅の初めに大当たり。
こういうことがあると 旅の間美味しいものが食べられるような明るい気持ちになります。

高知へ行かれることがあったらぜひ おすすめの場所です。





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ちょっと思うところもあり しばらく旅の記録を残さずにいましたが
撮りためた写真を見ていたら また綴りたい気持ちになりました。
季節感無視ですが 一枚の写真から ぽつぽつとお気に入りの場所やことがらを
書き残していこうと思います。

この写真は倉敷市玉島にある 通商店街で撮ったもの。
夏の初めごろの写真です。

夫の妹と倉敷へ行ったときに 美観地区を中心に
わたくしたちのお気に入りの場所をいくつか案内したのですが
観光地ではないけれど ここはぜひ!と夕暮れに車を走らせたのは
少し(かなり)さびれた 通商店街。

なかばシャッター街になっていたここに着くと
この日は どうしたことが駐車スペースが満員、
沢山の人が商店街へ向かっていました。



お祭りか?
なんだか まさにいつもは静かなこの辺りが
ハレの気配を感じさせて。
そんな時 この三人のお嬢さんたちが橋の上で楽しそうにしていたので
「後姿を撮らせてもらえるかな?」と頼んでみました。
薄暗くなっていく橋の上で ちょっと嬉しそうにポーズをとってくれました。



思い出商店街と称した地域のイベント中でした(2015.6)
子どもたち向けの屋台や 子供会主催と思われる模擬店などが
アーケードの下に立ち並び 一時の賑わいを見せていました。

そうそうここ、NHKの「こころ旅」でこの間火野正平さんが走っていました。



こんな金物屋さんが 夕方だったけれど営業中で
懐かしい生活用品が ぼんやりとした灯りの下で
来ることもないお客さんを待っているような。

夫が喫茶店のナポリタンの美味い店がある、と連れて行ってくれたのが
昭和の香り漂う Baby Doll という喫茶店。





ドラマのセットのような薄暗いお店で味わうのは
スパゲティナポリタンとオムライス。
どちらにも カボチャやらきのこやら おうちで作るお昼ご飯みたいに
冷蔵庫にあるものがたっぷり入っていました。





そういえば この商店街は 倉敷に夫が住むことになって最初に訪れた場所でした。
そのときの第一印象はこんな感じ
「ALWAYS 三丁目の夕日」のロケ地でもありました。



光の走る川沿いを歩いていると 先ほどの三人娘とまた出会いました。
「この辺に 手の洗えるところはありませんか?」
なにやら揚げ物を食べたらしく手がべたべたしている様子。
残念ながら 地元民でないので
「ごめん 私ストレンジャーだからわからない」
と言うと
「わたしらも この辺わからなくてーN(地名)から来ているんです」と。

この通商店街は玉島の港町にあり JRの新幹線 新倉敷(かつては玉島駅と言った)からは
かなりの距離がある。
このNというのは 新倉敷駅近くを指していて 何を隠そう夫の家もその近く。

「私も旦那さんがNに単身赴任していて 遊びに来ているところなんだよ。
すごい偶然ね」
と話しながら、ちょうど昼間入ったカフェでもらったお手拭き
(おばちゃんはそういうのを使わなくてもバッグに入れて持ち帰るらしい)があったので
それを手渡し 
「またどこかで会うかも」なんて言いながら別れました。



おそらく ほとんどのひとは 倉敷観光に来てもここまではわざわざ来ないと思うけれど 
心に残る一枚の撮れた この場所を
わたくしは まるで地元のひとのようにこれからも語るのではないかと思う。

ふるさとでもないのに 好きな場所のひとつとして。


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