朝から玄関に灯油をぶちまけてしまいました。
(ぶちまける…あまり上品な表現ではないのですが
まさに今の気分では「ぶちまける」が正しい)
そろそろ寒くなってきたので 灯油ストーブを押入れからお呼びする。
4月の頭くらいまで稼働していたので 実は灯油が少し残っていた。
灯油を追加しておこっと と電動ポンプをつきさしたら
オヨヨ電池切れ(古いね)
電池を入れ替えて 再度給油しようとしたら なんとポンプがお亡くなりになっていました。
哀しいかな 電動ポンプは手動では使えない。
今日はポンプを仕入れてこねば…と思いつつ
(めんどいから 直接タンクから入れちゃおっかな?)
と恐ろしいことを思いついてしまい…タンクを抱えてみる…そして(文頭に戻る)
コンナコトヲイウツモリジャナクテ
残りの灯油でとりあえず点火確認だけしておこうと
着火マンで火を付けてみる。
めらめらめらめら…
灯油ストーブ特有の 炎が広がっていく。
幸い 異臭もなく無事点火したようだ。
めらめらめらめら…
炎を見つめていると あの計画停電の夜や
重苦しくACのCMを見ていたことを思い出した。
昨夜からのニュースで「流行語大賞」を報じていて
震災関係のワードがいくつかノミネートされていた。
(ナンカチガウンジャナイ?)
「絆」とか「がんばろう日本」とか前向きな言葉は悪くはないけれど
それでもなんだか違和感を感じて仕方がない。
だって「流行語」ですよ「流行語」
「瓦礫」だの「風評被害」なんて言うまでもない。
違うんだよ、
「流行語大賞」にそう言う言葉が出てくること自体なにか同調できないんです。
金賞の「ポポポポ~ン」もわたくしはちょっと不快。
震災直後、教室の生徒でふざけてこの言葉を発する子がいた。
(確固たる禁止の理由が見当たらず)注意はできないので 無視した。
どんなに目の前で受け狙いをしても 無視していたら言わなくなった。
案の定「流行語大賞」について、被災者の方のコメントで
「そういうことと一緒にして欲しくない」と言うような意見を聞いて
感じていた違和感がなんだったのか すこしだけれど解った気がしました。
これから 今年の重大ニュースが取り上げられる時期、
ささくれをめくるような番組がひとつでも少ないことを願っています。
そして 偉そうなことを吠えつつも
ストーブの炎を見て 取ってつけたように思い出したわたくしは 今自己嫌悪に陥っている。
これまで何を見てきたのか 考えてきたのか。
……と ぶちまけてしまった灯油の後始末をしながら ふと思う。
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