さだまさしの「檸檬」を初めて聴いたとき
(ちゃんと発売日あたりに予約して手に入れていたと思う)
この聖橋からのくだりを おぉぉぉぅぅぅ なんて思いながら感動したのを覚えています。
(歌詞はこちらで読めます)
それほどこのお茶の水という場所は、当時の私にとって寄り道できる数少ない場所で
行くたびになぜか同化して帰ってこられる場所です。
実はアニは今この街で学生さんしているのですが、
「大学生にもなって父母会?」などどいう見栄をはってしまったせいか
ずっとふたたびここに来る機会を逸しておりました。
一度くらい行っておこうということで 父母会に出て、
それは口実で 次の用事までの時間、お茶の水界隈をちょっと散策。
確かに某大学がかなり激しく建て替えられたために
その周辺はかなり様変わりしていますが、
あの楽器屋群はほとんどそのままでした。
(先日夫はこっそり行ったらしい)
駅を降りると 丸善の店頭で新しい古本(出版社で在庫処理に出された
まだ新しい本など)や 文房具のワゴンセールをやっていて、
昔の雰囲気そのまま。
神保町の三省堂は、大きなビルになって久しくてその姿はもう影も形もありませんが…。
先のさだまさしの「檸檬」ですが
これは裏には梶井基次郎の「檸檬」があったり
お茶の水の有名な画材屋さん「GASUI LEMON」があったり
(と 私は信じていたのですが いかがなものでしょう?)
突っ込んじゃうと 聖橋の上で誰も檸檬なんかかじらないよ って
なってしまうんだけど
そういう バックグラウンドがある素敵な歌です。
本日の画像は そんな歌詞の中にある
「快速電車の赤い色」と「各駅停車の黄色」が一緒に見られる空間です。
本当はここに、私の青春も乗せた「丸ノ内線」も
時として交差するのですが…。
それにしても この神田川と駅舎、そして川沿いの風景、
マイナーチェンジはされているでしょうけれど
変わらない。
こころなしか 写真がセピア色しているではない?
(いえ 単に午後の日差しだったからなんですけど)
ついでいうと おつうはこの近くの病院で生まれてます。
駅前の「スクランブル交差点」を渡りながら、
一か月健診にきたとき(都合がつかず誰も付き添ってくれなかったので)
11月の冷たい風の中 おつうをくるんで荷物を持ち、
聖橋のところでタクシーを拾ったのを思い出しました。
どうも最近 思考がうしろうしろへ行ってしまいますね。
でも 考えてみたら こちらに戻ってきてからも ずっと余裕がなくて
こういうところをゆっくり歩こうなんて機会がなかったのだもの。
やっぱり ここは好きな場所だな。
さてと時間となりました で
最後にニコライ堂を。

本当はもう少し写真を撮りたかったのですが、施設内無断撮影禁止 って
表に書いてあったので、小心者の私は撮れませんでした(笑)
でも 高いビルの中に ビザンチン建築の建物。
こういう場所があるから 東京は好き。
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