先週は夏休みで子どもたちの入りが早いこともあり
遅番を代わってもらい いつもだったら諦めていた金曜日のライブへ。
師匠も出演する 仙波晴彦&カルガモーズの演奏は
職人気質というか さまざまなジャンルのプレイヤーがガンガン演奏するという
かなり刺激的なライブでした。
翌日はお休みということもあり
終演後は電車の時間を気にしなくてもよい実家へお泊りすることにして
Facebookなんぞを見ながら遅い電車に揺られていると
夫が本社(神奈川)に出張でこちらに向かっているらしいということを知る。
「明日は(仕事が終わったら)こっち(自宅)来るの?」
「明日終わったら帰るつもりです」
という まあ よくあるやりとり。
我が家では、夫に限らず連絡事項は簡略化された二語文か漢文調でやりとりされる。
で わたくし 来週は夏休みだし(そうか 明日は倉敷に帰るのね)と解釈して
「りょーかい」
…………………
しばらくして 懲りない女友達 わいちゃんからラインが入る。
「明日 東京に出てきてないかな?」
(なにか面白いお誘いかしら?)
「これから実家へ行くところ」
「それはちょうどよい(わいちゃんちは実家の沿線)よかったら 板橋の花火大会に行きません?
実は 指定席券が余っているの」
二日続けて夜のお出かけはちょっと気が引けたけど
これはめったにない素敵なお誘い。
ほんの少し考えた後 「ぜひ連れていってください」と返信する。

翌日。
おつう(唯一の同居人となった次男)には
「友達と夜会うから 今日も少し遅くなる」と連絡して
花火会場からは比較的自宅へのアクセスがよいので そんなに遅くはならないだろうと
久しぶりに会う わいちゃん姉妹やお父様お母様との会話も弾む。
帰りは 最寄りの駅は混むのが必須なので
わいちゃんちへお邪魔して しばらく人が引けるのを待ち
さらに 地元の人ならではのアドバイスでバスを利用して帰ることにしました。
帰りの電車の中で スマホだけれど結構きれいに撮れた画像を
Facebookに数枚アップしてから おつうに
「ごめんねー遅くなって。もうすぐ帰るから」と連絡すると
「おとんが帰ってきてます」

(… …)
えっ!倉敷に帰るんじゃなかったんだ…。
帰るというのは 自宅へ帰るということだったのでした。
あわてて 夫のメッセンジャーに「すいません 遅くなって もうすぐ帰ります!」と打つ。
もちろん自分の家だから 「帰る」が正しいのです。
わたくしが勝手に「倉敷に帰る」と解釈しただけのことで
迷惑だとか えーもーやだー とかそういうことは申しませんが
10年も別居生活を続けていると 「帰る」「行く」という動詞の使い方が
なんとなくあいまいになってくるのですよ。
おつうはなんの迷いもなく「おとんは帰ってきてる」と使い
倉敷に戻るときも「おとんは帰った」と使う。
わたくしは「おっとが倉敷から来る(帰ってくるともいうこともありますが)」
戻るときは「おっとが帰る」と用いる。
夫は夫で 「そっち(自宅)へ行く」
戻るときは「倉敷へ帰る」と言います。
なぜにこんなに慌てるかというと
お分かりかと思いますが 単身赴任が長いと
「たまたま」このように二日続けて妻が夜遊びをしてしまっただけなのだけど
抜き打ち検査のように 夫の帰宅がそれに重なると
365日 こういう生活をしているような印象をあたえてしまうのが怖いのです(笑)
(ま、否定はできませんが)
今年の夏休みは 夫が先に休暇に入り わたくしの方は4日ほど遅れてのお休み。
聞くまでもなく息子たちからは一緒の行動はなし と言われています。
ということで ことしも夏休みは倉敷へわたくしが「行く」ことになっていますが
「どうする?前半は(自宅へ)『来る?』」
「いや 『来ない』」
「待ってる?」
「待ってる。歯医者も行きたいし」
ああ 日本語とはなんとあいまいなんでしょう。

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