「これは嫌い」「好きじゃない」と先入観だけで断言してしまうことがある。
年齢を重ねるにつれ、頑固にもなり
また逆に丸くなったなぁと思うこともある。
別に嫌いではないのに 足を踏み入れることなくきた食のジャンルに
「ロシア料理」があります。
実は実家の近くに古くからこのジャンルのお店があり
夫も気になって 信号待ちの度に店内をのぞきこんでいるにもかかわらず
おそらく(もし口に合わなかったらどうしよう)と考えているのではないかと思われ、
「食べてみたいなぁ」と毎回言うものの お互い最初の一歩を相手に踏ませようとしている感あり。
渋谷の老舗「ロゴスキー」さんの姉妹店 ロゴスキー深沢カフェさんに
ジモティである るい師匠に nさんと連れて行ってもらいました。

ビーツの色がとてもきれいなポテトサラダや茄子のサラダから始まって

もちろん ボルシチとピロシキも。
ボルシチは一見ミネストローネのようでもありますが 違う!
でも とても家庭的な優しい味は 最後の最後までお腹を温めてくれます。

この日はカニのフィリングのピロシキを。
ほんのり甘いようなさくっとした生地が とっても美味しい。

そして るい師匠オススメの きのこの壺焼き。
シチューにパン生地がかぶさっていて とろりシチューをひたパンして頂きます。
パイ生地を想像していたので このしっとりしたパン生地がとても新鮮。

盛りだくさんのデザートは いちじくのジャム入りロシアンティーと共に。
チョコレートのアイスにはクルミがぷちぷちと入っていて
自家製パウンドは スパイスが効いていて わたくしの好きな味。
これで「ロシア料理」の柵は越えられました。
なぜに「ロシア料理」のハードルが高かったのか…?
おそらく「ロシア文学」がわたくしにとって ハードルの高い分野だったからではないかと…。
若き日に読もうとしたいくつかのロシア小説が 実に難解、結局読破出来ず
記憶に残っているのは ピロシキ売りのおばあさんのシーンばかり……
(多分…ゴーリキーの「母」ではないかと思われます)
まさに わたくしにとって「喰わず知らず」であったジャンル。
たべものに限らず 柔軟な気持ちを持つことを忘れてはいけないと
ちょっと嬉しかった一日でした。
この日は このあと東京ドームへ移動、初めての日本シリーズ観戦でした。

ドームはそれこそ実家近くだったので 子供の頃からプロ野球と言えば「巨人」
それ以外ありませんでした。
結婚して 夫が広島ファン、アンチ巨人の人で、
その影響かアニは熱烈な広島ファンです。
居候中の実家では わたくしの母が
「あの子の部屋に 広島のユニフォームとかメガホンとかごろごろしてるのよ」と
驚いていたようです。
もちろん 市民球場が閉鎖になるときは 広島まで出かけていたし。
おつうとわたくしは微力ながら巨人ファン。
この日はなかなか点が入らずの試合でしたが
アニに言わせると「なかなか緊迫していい試合だった」とのこと(笑)
大きな声では言えませんが 実はわたくし、
日ハムの二岡選手が巨人時代はファンでした。
なので 最終回 2アウトで二岡選手が代打で出た時は(きゃー)と
ちょっと複雑な心境でしたが オレンジタオルを振って応援出来て
これまたこの年になって いい経験をさせていただきました。
そして かつて息子たちを追いかけた時のように
ついつい(よーし)(いけっ)(落とせっ)などと声に出して呟いていたことは
あのコーフンの中では 幸い誰にも気付かれなかったでしょう。

そして ドームの選手プロディース弁当も楽しみだったので
焼き鶏好きということで 高橋選手のお弁当を。
るいさん nさん そしてお初のTiaraさん どうもありがとうございました。
機会がありましたら またぜひご一緒させてくださいね。
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