夕方の軽井沢、町内無線が流れる。
「28歳の女性が軽井沢銀座周辺で行方が分からなく……探しています
女性の特徴は身長… 体型は…… 頭髪は・・・??ババヘアー……」
「??なに サイババヘアー?」
おーちゃん、我が身を使って表現している。
「……」
一同 立ち止まり 放送を再度聞く。
「頭髪は茶髪ヘアー…」
「茶髪って言えばいいのに…」(笑)
夏場は多いだろうねぇ 迷子。
馴れない土地でついつい開放的になるし。
森の中に迷い込んだらえらいことだわ。
ほどなく サイババヘアーの女性は保護されたらしい。
「サイババヘアーなら目立つもんね」
さて わたくしの中で固定観念になっているものがいくつかある。
そのひとつが「軽井沢=ルバーブ」
よくジャムショップなどにいくと見かけるあれ。
ふきのような野菜だと聞く。
キルフェボンのタルトにも 季節もので登場するけれど
美味しくなかったらショックなので ついつい無難なものを選んでしまうのだ。
ということで 何の根拠もないのだけれど
軽井沢を散策していると 早速目に付いたのがルバーブ。
散策開始してすぐに見つけた時は 連れたちに「帰りにしなさい」と諭され
「でも 売り切れちゃうって噂だよ」と駄々をこねながらも我慢し、
晴れて折り返し地点からほどなく購入。
長いし重いし 確かにちょっと邪魔だった。
おまけに駅では 釜めしを二つも購入したから わたくしの荷物はかさばらないものの
かなり重いものに。
翌日 ジャムにするために重さを計ると1キロあった。
セロリのように 筋を取ったり皮をむく必要もなく
ただ洗って輪切りにして 砂糖をまぶし水分が出たら煮るだけ。
なんだか維管束の見本にしたいような わかりやすい断面図。
最初、ルバーブだけ食べてみたら 酸っぱいだけだったので
1キロに対して 400グラムほどのお砂糖を。
繊維質な割にはすぐにとろとろになってしまった。
全部煮たので大小取り混ぜて6瓶分(笑)
色はいまひとつ。
赤い部分の多いルバーブだけで作ると かなりきれいなものになるらしい。
なにはともあれ、長年憧れていたルバーブに着手できたことが何よりもうれしい。
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