神宮参拝より実は楽しみにしていたのが「おはらい町」
なんというか 江戸の時代からの「お伊勢参り」に沸き立つ晴れの気分が
味わえるのではないかと。
まさに花より団子。
かなり長い沿道に 観光向けとはいえさまざまなお店が並び
川越の蔵造りにも似た古い店舗が次々とシャッターを切らせる。
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猫のお出迎え。
組紐のお店では カメラのストラップを買ったり
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趣味のいい陶器のお店では 「陶器は買わない 持ち込まない」と決めているので
目打ちの細工をされたコーヒー用のスプーンを購入。
母は 小ぶりのグラタン皿が気に入って、「あなたが作るのを待っていたら
いつまでも使えない」と 可愛い香炉と一緒にお買い上げ。
雛祭りの時期だったので 吊るし雛も。
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ATMもサービス満点。
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小さな二階の窓も見逃さない。
最近 旅に出て(旅に限らず) ちょっと試みているのが
「一期一会の珈琲に会う」
まだまだ珈琲道に入門さえできないわたくしなので
お決まりの珈琲とかブレンドが定まらない。
今のところお気に入りで常備するようにしているのが
谷中珈琲の豆。(エキナカで購入できるのもあるけれど)
これはくせがなくて好き。
それとは別に 初めて行った町で見つけたカフェの珈琲豆とか
たまたま出会って美味しいと思った豆とか
その時の想い出と一緒に 豆を持ちかえるようにしている。
結果的に、結構割高と言うこともあるけれど(笑)
本と珈琲はどうも経済観念が薄れてよろしくない。
今回も 前もって調べていたわけではないけれど
京都あたりで 初めてのブレンドを仕入れてこようかな?とは思っていた。
しかし おはらい町でたまたまみつけた「五十鈴川カフェ」の看板、
まだ お茶の時間ではなかったけれど 早速入ってみる。
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もともと料理屋さんだったというこのお店は
渡り廊下で ちょっと違った雰囲気のスペースが繋がっている。
五十鈴川に面したカウンター席のある母屋も明るくていいけれど
ぱっと見て 気に入ったのはちょっとモダンな雰囲気のある離れ。
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お聞きすると こちらは喫煙スペースなのだそうだけれど
幸い先客なしなので こちらに座らせていただく。
テラスも 川面がきらきらしていてきもちよい。
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背の低い それでいてがっちりしたテーブルセットのサンルームのような小部屋。
タイルの床や壁も かなり好き。
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器もすっきりしたブレンドとよく合っていて いい時間。
帰ってきてから写真をよくよくみたら なんと、
わたくしがひとめぼれして買ってきた目うちのティースプーンと
同じシリーズのスプーンが使われていたのに感激。
混み始める前に 伊勢のもう一つの名物 手こねずしを。
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かなりの集客に対応できる広い店内では
ものすごい回転率で 団体客も個人客も次々とさばかれていく。
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いわゆる「漬け丼」的なお寿司で
寿司飯はほんのりと色がついているところからすると
お酢か黒砂糖かお醤油か?
かなり甘めの味の濃い寿司飯で さらに漬けでしたが
こちらも後ほどさほど喉は乾かず、不思議な伊勢の味。
ネタ的には 漁港のある町の食堂と比較できないけれど
ま、一度は食べておいてもいいよね。
この後 あこがれの奈良ホテルへ向かいます。
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