国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

統一を目指す李明博大統領

2011年05月13日 | 韓国・北朝鮮
朝鮮半島は従来、漢民族、満州~モンゴルの満州族・モンゴル族・ロシア人などの北方勢力、日本・米国などの海洋勢力の三つの勢力がぶつかり合う場所だった。これらの勢力の力の変化に伴って朝鮮半島は戦争に巻き込まれ続けてきた。現在の前線は38度線にある。これは中国圏と米国圏の境界である。しかし、米国の衰退と中国の隆盛が続いている以上、前線の位置の移動は避けられない。韓国は間違いなく近い将来に中国の属国になるだろう。その場合、属国が宗主国より豊かな生活を享受し高い工業力を持つことは許されないこと、韓国の陸軍力が中国にとって脅威であることから考えて、中国は北朝鮮主導の半島統一を韓国に強制すると思われる。李明博大統領が今統一に必死になっているのは、韓国が中国の属国に転落する前に韓国が主導権を取った形で統一を行い、属国転落後も韓国が主導権を持てるようにすることが主目的であると思われる。しかし、韓国が主導して統一を行うと、中朝国境に韓国陸軍が押し寄せることになる。また、統一により北朝鮮国民の生活水準が向上すれば、満州の中国人は属国より低い生活水準に不満を持ち、政府批判を強めるだろう。これは中国にとって絶対に許容できないと思われる。韓国による半島統一は事実上、中国に対する宣戦布告に等しいのだ。韓国が先進国として生き残る唯一の方法は私が繰り返し述べているように、日本と組むことである。それは朝鮮併合と同様の韓国の属国化を意味する。また、それは韓国にとっては利益が非常に大きいが、日本にとっては損失ばかりで利益がない。従って、日本は韓国と組むことを臨んでいない。憲法第9条、集団的安全保障の否定という方針はその意思表明である。また、日本の左翼勢力が日本国内や韓国で従軍慰安婦問題・歴史教科書問題・竹島問題などの日韓の対立を煽ることで、韓国の反日世論は高まり、竹島問題の解決や韓国の日本への属国化という解決策は事実上不可能になっている。もはや、韓国の滅亡は避けられない。ただ、問題なのは、その際に大量の難民流出や紛争の波及で日本や中国が被害を受ける恐れがあることだ。日本と中国は韓国の未来について密接に協議し、韓国を安楽死させる必要があると思われる。 . . . 本文を読む
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