「あれ?なんか…?」
「なんだか世の中斜めってません??」
それはね、リリィちゃんの頭が斜めに傾いているからだよ。
「え?!そんな?!」
「あはは!本当だ~!」
前回のお話さのように、寝たきりの状態から劇的な回復してくれたりりぃちゃん。
その後遺症でやや頭が傾いた状態のままではあるものの、毎日こうして元気にお散歩に出ております。
ありがたい!
そしてまた別の後遺症というか、りりぃにある変化が起きておりまして…
じつはリリィは当初から物凄く気難しい子で、保健所から引き出す際も、
「この子はすぐに噛みつきます。」
と、そういわれておりました。
じつは、こういう保健所からの引き出しの場合は
譲渡手続きの際に、新しい飼い主の手をかむかどうかがチェックされることが多く、
この子の場合もその時に先ほどのように言われておりました。
ですが義父が手を出すと噛まずにペロペロ舐めたので、
「こんなことは見たことない!」
と、職員の方々も非常に驚かれ、以来、そのことが義父の自慢の種の一つとなりました。
その後うちに来た後、噛みつくことはしませんが気に食わないこと、
例えば目やにを取るとか毛を切るとか、そういうときには噛みつくしぐさで威嚇して大暴れをする。
私が行くとずっと後をついてきては、いつまでも休むことなく吠えたて続ける。
そういう子であったのです。
それは歳を言ってから特に顕著になり、それまで通っていたお店でも顔まわりの毛はカットさせないほどに…
だからカットから戻ってきた姿も…
こうであったのが…
こういう感じに!
ですが発作で倒れて以降はそういうことが全くなくなったのです。
あまり抵抗もせずに、顔周りの毛を切らせるし、目やにも取らせる。
そして私に吠えることも全くない。
そして、「りりぃおりこうやな~♪」と声をかけ頭をなでると、すごく嬉しそうにはしゃいで喜ぶ。
以前なら、
「やめろや!」
と、そういう感じで首を大きく振り私の手を振りほどいていったのに。
だから「リリィがずいぶん変わったよ。」とそういう話を家でしていると、
私と奥さんがほぼ同時に、
「でももしかしたら、
それがあの子の本当の性格なんかも?」
と。
色々あって保健所に連れてこられた子だから、
きっとそれまでに色々な辛い目にも会っているはず。
そうなると、当然誰彼を素直に信用できず、常に身構えて生きていかねばならなかったはず。
でも、今は発作の後遺症でそういう意識が薄れてきたので、生来の性格の方が強く出ているのでは?
今顔を斜めにしたりりぃと一緒に歩いていると、明らかに、今までよりも楽しそうな顔をしている。
「しかたがないな~。」そういう義務感ではなく、
「楽しいな~♪」そういう感じでお散歩を楽しんでいる。
そういう風に私には見えるので、一層先ほどのような思いが強くなるのです。
そういうわけで、ぜひ皆さんにもあの子の歩く姿をご覧いただきたいのです。
私と同じように感じていただければ嬉しいのですが。
**動画**
斜めのりりぃ ~本当の性格?~