パンがお好きでしたか？！

「なんぞ？なんぞ？」


「ん？なんぞ？なんぞ？」


と、ピコクマコンビが調べているのは私の朝食用のパンの空き袋。


見事に裂かれ、中身を盗み食いされておりました。

じつはこれ、買い物したのちドアの取っ手に袋ごとぶら下げていたのですよ。
で、翌朝食べようとしたときにこの参上に気が付いたというわけ。

当初犯人は、毎朝私のパンのおねだりに来るこの子たちだと思っていたのですが、
「いやいや、この子たちはそういうことは絶対しない…」
そう、ういろう君や雪乃ならいざ知らず、この２階チームの二人は超お利巧さん。
だから、そういうことは思い付きすらしない子たち。

ならばいったい誰が…

あ！！


君が犯人か～！

そう、思えばこのボンには前科があった！
以前叔母が店をやっていた時代、よくごみ箱のパンの空き袋をあさってはちらかしていた！

でも、猫ってパンを食べるの？？

あ、そういやここのネコ様もパンが大好物で、ずっと盗み食いをしていたって言っていたな…

というわけで、試しに少しちぎって与えてみたところ…


「ふんふんふん…」


「美味いニャ～♪」

驚くほどの食いっぷり！
そして何て嬉しそう！

そうか！そうだったのか～！

思えば、５年前のお墓参りで初めて出会ったときも、その足元にはちぎったパンが置いてあった。

若しかしたら、あの頃誰かからもらったパンの匂いと味が、今もずっと記憶に残っているのかも？？



そういうわけで、この日以降この子のおやつのレパートリーに新たにパンが加わりました。


そんなわけで今では、
毎朝仕事に出る私を追いかけるこの子を抱きかかえてはメッサーの屋根の上に乗せ、、
そこにちぎったパンを置いてみる。
すると、まるでお供えをもらったまねき猫のようになるので、その間にそっと家を抜け出す。

これが日々のルーティーンになっているのであります