「ただいま、ミニミニ以蔵です♪」
お骨の横でちょこんとかしこまっているのは、フェルト製の以蔵君。
作ってくださったのはジム仲間のオジョーさん。
彼女は生前の以蔵とも何度かお会いしてくださっているので、
そのイメージで作ってくださったとのこと。
チョイと垂れ目気味のつぶらな瞳と、白い口周りがそっくり!
だから嬉しくて、昨日は家に戻るなり、即こうして並べて飾らせてもらいまいした。
(*^人^*) いつも本当にありがとうございます。
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さて、前回のお話しのように嬉しい楽しいの一年目はあっという間に過ぎ去って、
二年目の春も同様に「わはは!」と笑って過ごしました。
そして夏前に以蔵は満を持しての去勢手術を受けることに。
ただこの子には「血小板減少症」という厄介な持病があるとのことだったので、
事前に血液検査をし、血小板の数もカウントしてみると問題のない状態でありました。
この病状は年齢とともに変化することもあるとかなので、
これなら安心と手術に挑んだのですが…
全く血が止まらない!
無論検査結果があったとはいえ、細心の注意で手術され成功したのに、
それでも3日間傷口からの出血は止まる気配がない!
(実は以蔵は血小板減少症ではなく、血小板の数が十分あっても、
それが役目を果たさない厄介な病気であったのです。)
これには先生も驚かれ、「申し訳ない、こんな症状は初めてです…」
と、手術や止血にかかったもろもろの費用をすべて受け取ろうとなさりませんでした。
それでもこの時は、うちの元気バリバリチップちゃんの血を輸血することで何とか止血できたのです。
(「以蔵の出血」参照)
ありがとうチップちゃん。
いえいえ♪これであの子とは本当の血を分けた姉弟ね♪
この件で、以蔵の血の問題の重大さに衝撃を受けた私たちだったのですが、
その衝撃も冷めぬまま、こんどはその2か月後、なんと以蔵の腕に腫瘍ができてしまったのです!
しかもそれは血管が体内でスポンジ状に固まる血管腫というもので、
もしそれ以上大きくなり骨に巻き付き体内で破裂すれば、即命取り。
ですので、前回以上に慎重のうえにも慎重に、
具体的には、血を分けてもらえる大型犬を求め輸血の準備をしながらの手術。
ですので、私たちはご近所で大型犬を飼っておられるお宅を夫婦で訪問し、
事情を説明しつつ輸血のお願いにまわりました。
嬉しいことに数軒快諾なさってくれたので、
その中からまずは友人の愛犬「金太郎君」の血を確保。
金ちゃん本当にありがとう!
それでも、事態はそう甘くなく、予想以上の出血と、
本当に先の見えない輸血、輸血の繰り返しで、血をくれるわんこもいなくなるほど。
(同じ犬からの輸血は抗体の関係で大変危険)
ですので、奥さんはこの時真剣に大型犬一頭を買うつもりになっておりました。
そして途中このような方からの激励を受けたり、
ご存知、松山千春さん
生死の境をさまよったり、
「ほげ~」 (「以蔵の帰宅」参照)
そして何より、以蔵の頑張りで何とか死の淵を乗り越えることができました。
「ぼくめちゃがんばったねん!」
こんな感じで、なんとか出血が収まり、そして無事チューブが抜け、
やっとこさ傷口がふさがったのは、
手術からなんと一月後!
それでも、些細なことで再出血するので、
ガードのためのエリザベスからは装着したままでのご機嫌顔♪
「わははは!もう大丈夫~♪」
そしてその言葉通りその後は順調で、
あいかわらず大好きなベビーカステラを楽しんだり
「はやくはやく!」
私の膝の上で一日寝て過ごしたり、
「すやすや~♪」
傷が完全に癒えた後は、このようにカッコよい姿に!
「キリッ!ぼくもう大丈夫やねん!」
そしてまた元気にみんなとお散歩に出れるようになったのです。
「えっさ♪ほいさ♪」
こんな感じで涛の二年目はあっという間に過ぎ去ったのですが、
その間は文字通り生きた心地のせぬ日々でありました。
ですが、実は以蔵の持つ爆弾はこれだけではなかったのです。
その翌年にはまた更なるトラブルが!
つづく
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