◎世紀末的予言と人間の側の準備不足
2022年10月、アメリカのバイデン大統領は、世界はキューバ危機以来の熱核戦争の瀬戸際にあると宣言。岸田首相もロシアの核使用に懸念表明。
日本は、相変わらず外国人観光客誘致やマスクやワクチンの枝葉のことでマスコミ、SNSが盛り上がっているが、隣国から核ミサイルが届く可能性もあることには、政府もマスコミも黙して言わず、かえってミサイルが飛んで来たら屋根のある建物や地下に避難しましょうなどという、いわば意図も効果も怪しい呼びかけに当惑している人も多いのではないか。
放射能は不織布マスクでは防げず、広島原爆では、熱線と爆風での死者が相当数に上ったし、木造建造物は結構破壊された。2022年10月4日日本上空を通過した北朝鮮ミサイルでは、Jアラートでの通知から日本上空通過時刻まで1~2分しかなかったというような報道もみられたが、それは昔からそうだったはず(大陸間弾道弾は発射後約10分で着弾するもの)。また金日成は旧ソ連領内で育成された人物なので、ロシアと北朝鮮の連動は可能性はあるのだろう。
そんなこんなで、予言ウォッチャーとしては、いろいろな世紀末的予言はあれど、まさか熱核戦争の危機が最初に来るとはと、やや困惑している。人類の三分の一が美しくも悲しい花火を見る予言のことである。世紀末的予言と言えば、戦争、飢饉、疫病(小三災)と、風水火(大三災)が定番だが、熱核戦争で人類が絶滅の瀬戸際に追い込まれるリスクは、人類全体が全滅に必要な核弾頭数の何十倍も持っていることで自明。三分の一が生き残るなどというのは、単なる予言ではある。
問題なのは、そういうことが今日ただ今起きるとして、人類の何パーセントが神仏を知っているかどうかということ。それはいわゆる体験とは言えない体験を指す。人類は爛熟の果てに神仏と共に生きる道に入っていくのが正統なルートだが、このSNS全盛の時代に神仏を知ることについてどの程度重要性を認識され、冥想が行われていたのだろうか。
ノストラダムスのアンリ2世への手紙に『大惨害の時代の直前に、多くの見慣れぬ鳥が空中をさえずり、「今だ、今だ」と叫び、しばらくしていなくなる。』とあり、これは、鳥マークのtwitterで「今だ、今だ」と叫んでいるのを幻視しているのだろうか。
いまだ恐怖の大王も空から来たらず、人類は自滅を回避できるのだろうか。