◎天書と霊線
出口王仁三郎は、ホロスコープは書かなかったが、天を見上げることで占断した。
空の星には各人の来るところの星がある。出口王仁三郎は、各人の霊線はその星とつながっているとは言っていないものの、各星は、月日と霊線で結ばれているとする。
ダンテス・ダイジは、各人は霊線に沿って神霊界(微細身)からアートマンへと上昇すると述べている(ニルヴァーナのプロセスとテクニックP100など)。
出口王仁三郎の説明。
まず占い一般は当たらないこと。
『迷信
干支、九星、家相、人相、手相、骨相等決して当になるものではない。こんなに色々の種類があつて一致せない事を見ただけでも、すでに確実性がない證拠である。よく艮に便所を設けてはいかぬと云ふが、艮は太陽の上るところであるから、きれいにして置いた方がよいと云ふだけで便所等は成るべく目にたたぬ所に設ける方がよろしい。然し造作の都合でかかる迷信に囚はれてはいけない。年廻りや月日が悪い等と気にするやうでは、すでに其の迷信に征服せられてゐるのであるから、悪く現れて来る様になる。この広い天地に生を享けて、自分から日の吉凶を気にして、自らを束縛して窮屈に渡世する程馬鹿らしいことはない。王仁は今日迄いつも世間で年廻りが悪いと云ふ年程結構な仕事が出来てゐる。月も日もその通りである。』
(玉鏡/出口王仁三郎から引用)
次に彼の占星術について
『天書
天書とは星の事である。天書を読めば来るべき世の推移が分る。今の世は星がだんだん下つた如く見ゆる、そして光を失つて居る。人の心が正にそれである。星と人とは相対関係がある。だから有為の材の会合などの事を諸星集ると云ふのである。
月宮殿のあの石畳は王仁が寝て空を眺め、天書の意を悟るために予め造つておいたのだ。読む方法を教へよと云ふのか。それは六ケ敷い。第六感、第七感以上の働く人でなくては分らぬ。人事上に起つて来る事などは皆天書に書いてあるから前から分つて居る。王仁はこの天書を読む事が一番楽しみだ。』
(上掲書から引用)
さらに
『幾億万の星の霊線に守られて
月日は空に清くかかれる』
(霊界物語 第75巻〈第6章〉余白歌/出口王仁三郎から引用)
『幾億の星の霊線つなぎ合せ
本まつことに国土をささへつ
月も日もこの天界も言霊の
まことにつなぐ星のかずかず
月も日も言霊の水火(いき)につながれて
おなじ所を行き通ふなり』
(霊界物語第74巻 第23章 意想の外/出口王仁三郎から引用)
各人には各人に対応した星が一個ある。各星は、月日と霊線で結ばれている。
また霊線伝いに飛行できる。
『天帯
弁財天や、天女達の周囲にある帯の如き布帛は天帯というて飛行の要具である。天人はこの帯に乗つて飛行するのである。勿論天帯といふのは象徴的の言葉で、霊線の事である、霊線をつたうて飛行するの謂である。』
(月鏡/出口王仁三郎から引用)
ダンテス・ダイジは、占星術や数秘術などには現代では失なわれたノウハウが多数あり、最盛期にはそれなりにちゃんとした神秘科学であったとして、迷信としては退けてはいない。ただ現代は、それらが当たらなくなる過渡期にあることを示唆している。