◎言ってはいけないし、言わないと判らないし
出口王仁三郎が、神の顕現である万世一系が日本だけから世界全体に広がることを言う。
『○経と緯の万世一系
天皇は天御中主神の顕現であって、名前が万世一系だ。今までは経(たて)ばかりの万世一系ばかりであったが、これから緯(よこ)の万世一系を拵えて朝鮮、支那というふうにして世界十字に踏みならすのだ。お筆先のことを開祖と自分(王仁)のことのみにとっているのは小さい事で、実はこの事である。
火は経であって日本は今まで経で来たのである。火だけではいかぬから緯をつくるのだ。言うてはいかぬし、言わな判らぬし、それで困るのだ。 この事は今までに書いていない。
(昭和十八年)
〇天皇
明治天皇・・・・・・天皇と申し上げるのはおくり名であって時代のことである。天皇は御名はないのである。
(昭和十八年)』
(新月の光 (下巻)/木庭次守/八幡書店P92-93から引用)
天御中主神の顕現という人間は、以前は社会組織の頂点に一人しか置かなかったが、万人が神知る地上天国の時代にあっては、各国にそれぞれ存在することになることを予言する。
天御中主神の顕現という人間のことをアヴァターラ、神人というが、君主として居るのではなく、友人として居る。
火は経(たて)で、水は緯(よこ)。火は経(たて)というのは、組織宗教トップの神人が火は経(たて)であって、トース型。一般民草の中に一友人としている神人が水は緯(よこ)であって、ダンテス型。
こういうのがトースとダンテスの合体の密意の一つなのだろう。
言ってはいけないとは、現今の社会秩序や将来の世界武装解除に悪影響があるからなのだろう。