◎アパナーナ・サティ・ヨーガ、ヴィパッサナー
ダンテス・ダイジの未公刊詩集「老子狂言」から。
『胃ガンで死んだブッダ
かつてインドに生まれて死んだ釈尊のアパナーナ・サティ・ヨーガという冥想道は、それはそれで完結していて余りにも美しい。
「ただ出る息、止まる息、入いる息、止まる息・・・それをそれと自覚し、これをこれと見守るのみ。
あるいは、それをそれと、これをこれと聞き入る、聞き守るといってもいいだろう。」
たしか、釈尊は胃がんで死んだ。』
(老子狂言から引用)
釈迦は、アパナーナ・サティ・ヨーガ(ヴィパッサナー、呼吸覚醒)を極めて大悟覚醒した。釈迦は、性愛冥想(カーマ・ヨーガ)の道は、その困難さからか忌避したらしい。
アパナーナ・サティ・ヨーガは、やり方が単純であるせいか、発狂しやすいとも言われる。冥想修行は、精神をいじる技法であるがゆえに、アパナーナ・サティ・ヨーガに限らず、至るところにトリックが置いてある。だからグル、正師がいなければ修行は始まらないのだ。
釈迦は、最後の食事のきのこ料理が悪くて死んだらしいが、胃がんという説もあるのだろう。道元もガンで死んだ。
現代の冥想修行者は、現代生活とのconflictのせいか、胃を病む人が多い。だが、ちゃんとした覚悟のできた冥想修行者は、そんなことは気にしないものだ。