珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

最後の花

2014年10月16日 | 母のこと

もう片付け時の菊が、花瓶に飾ってある。

母の葬儀から持ち帰った最後の花だ。

葬儀の後、籠二つ分と、祭壇に飾られていた中から

ふた抱えも持ち帰って、家じゅうに飾っていた。

しばらくは百合の芳香が鬱陶しいほどだったけれど、一つ減り二つ減り、

胡蝶蘭や、グラジオラスなど大きな花が先に萎れて行った。

トルコキキョウや、名も知らないやや小ぶりの花が次々に萎れて行き、

最後まで残ったのは、白い菊。

母が亡くなったのが先月の19日、よく頑張ってくれていると思う。

寒くなったのが幸いしたのだろう。

とはいえ、時間の経過はありありだ。

花としての形は保っているけれど、中心が茶色に変わって、

花びらの並びも乱れてきている。

触れたら、はらはらとくずれ落ちそうだ。

でも、触れてみたら、意外としっかりしていて、簡単には落ちない。

もう片付け時だと思うけれど、母の最期とイメージが重なって、躊躇ってしまう。

いっそ、19日までこのままにしておこうか。