珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

ガイドさんと私たち

2014年12月14日 | インド旅行 2014/12

今回のインド旅行は団体ツアーでしたが、現地集合なので、何名参加なのかもわかりませんでした。

デリー空港で初めて、12名の団体ツアーで、お客さん一組につきガイドと車がそれぞれにつくといことを知りました。

個人旅行でガイドを雇ったようなものです。

それを知って、「あ、ちょっと嫌」という気分になりました。

そして、その「ちょっと嫌」は現実になりました。

ガイドさんの目は常に私たちに注がれるわけで、説明は拝聴せねばならず、いちいち相槌を打ち、時には気の利いた質問などもしなければなりません。

食事の後で迎えに来る彼の第一声は、「ごはんは美味しかったですか?」

さほど深い意味はないのはわかっていますが、言えませんよね「美味しくなかったわ」なんて。

彼は、インド料理は美味しいって誇りを持っているんですから。

「当然、美味しかったですよ」と答えますよね。

いいんです、そのくらいの嘘。嘘も方便ですからね。

でもね、「どれが美味しかったですか?」と重ねて訊かれると困ります。

知らないわよ、と言いたいところですが、あの丸いの、とか白いの、とか、しどろもどろに答えていました。

もちろん、彼が悪いわけではありません。立場が逆なら私も同じ質問をするかも知れません。

インド料理が私の口に合わないだけです。でも、毎回だと苦痛になります。

何度目かで、「辛くて、私はちょっと・・・」と正直に答えると、「辛く無いですよ~」と、とんでもないというように彼が目を丸くします。

辛いと感じるのは、あなたじゃない、私よ。

生まれた時から辛い料理を食べてる人に言われたくないわと思ってしまいます。

 

写真を撮る場面にも気を使います。

彼は遺跡についても大いに誇りを持っています。

ここで写真をとどうぞと言われれば、撮りたくなくても、パチリ。

そこは、彼が、当然誰でも素晴らしいと感動するはずと思っている場面なんです。

もうたくさん撮ったよ~と思っても、ふーんと言ってスルーは、できません。

逆に、日本とインドの違いが興味深くて撮りたいと思った場面は、あまり撮られたくないんじゃないかなと気を使って撮れなかったり。

相手はプロですから、そんな気遣いは要らないと思うのですが、小心者の私は、どうしても気にかかってしまいます。

6組のお客とガイドの関係は、スタート時点では同じでも、ラストに近づくに連れて差が現れてきます。

相性が良かったのでしょうか、ガイドさんと食事のテーブルを一緒に囲むほど親しくなったご夫婦もいました。

私たちには考えられません。

ガイドさんがどうのこうのというより、私たちの問題なのかもしれません。

普通の団体旅行が良かったな~と何度も思いました。