この旅で私が一番行ってみたいと思っていたのは、実はタージ・マハルではなく、
チャンド・バオリ(階段井戸)でした。
アバネリ村という、かなりの田舎にあります。
中へ入った瞬間、わ~っと声が出てしまうほどの絶景です。
壁に模様が刻まれているように見えますが、すべて実際に使われていた階段です。
今は入れないようにフェンスが設けてあります。
フェンスがなくても、恐ろしくてとても降りてみる気にはなりません。
階段井戸というからには井戸なのですが、水が湧いているわけでも、
どこかから水を引いているわけでもありません。
雨水を貯めているのです。
今は乾季なので、雨水は少ししかなくて、藻で緑色になっていますが、
雨季にはアーチ型の下までくるそうです。
ガイドさんによると、その水を使ったかのは顔を見せてはいけない王宮の女性たちとのこと。
アーチ型になっている部分は、休憩所のように使われたそうで、お妃さまや侍女たちが、やって来て、
水浴びをしたそうです。
階段を一段一段降りて登って、奴隷が水を運んだのでしょうね。
きっと、足を滑らせて命を落とした奴隷もいたでしょう。
何だか感無量になるくらいスゴイです。
インドに来た甲斐がありました。
すぐ横にあるヒンズー教のお寺。
中にお坊さんがいらっしゃいましたが、縦じまのシャツを着た普通のおじさんで、
ちょっとガッカリ。
問題は中身なのはわかりますが、やっぱりね~衣装も大切ですよね。
野良ブタです。
どちらかというとイノシシっぽい。
階段井戸で満足したところで、2連泊する予定の3件目のホテルへ向かいます。