昨夜、夜中に目が覚めてしばらく眠れなかった。
そのせいか、今朝起きたら8時半だった。
起きたらまずテレビをつける。
画面に、鳥の群れが空高く舞い上がる映像が現れた。
ナレーションを聞くと、アネバツルという世界最小の鶴だそうだ。
夏をシベリアやチベットの草原で過ごして、冬を迎える頃にインドへ渡る。
なんと、ヒマラヤを超えて行くのだそうだ。
よりによってヒマラヤを超えなくても、他に道はありそうなものだけど、
本能に刷り込まれているのだろう。
途中から見たので、それまでどうだったかわからないが、
アネバツルの群れは、私の目の前で二つに分かれ、
先に行く群れは、うまく気流に乗り、ゆうゆうとヒマラヤを超えて行った。
後の群れには、翅の一部が欠けている鶴が多い。
まだ羽が揃っていない若い鶴だそうだ。
経験不足か、うまく気流をつかまえることができない。
何度か失敗して、それでも何とか気流に乗ることができた。
ああ、よかった。
見ていてほっとしたけれど、自然ってスゴイ。
ヒマラヤの上を飛翔する
アネバヅルの美しい姿を映し出した撮影クルーもスゴイ。
ワイルドライフという番組だ。
番組が終わって外を見ると、庭の木にのんきそうなカラスが止まっていた。
崇高な世界から、いきなり下界に落っこちたような気分だ。
ああ、あのカラスに、アネバヅルの爪の垢を煎じて飲ませたい。