珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

いっしょに旅行したいけれど、したくない人

2017年01月18日 | 日々のこと

ダンスサークルに、Yさんという女性がいる。

私と同じ年齢なのに何を食べているのか細身、その上美しい。

何年か前にご主人を亡くして、子供もなく一人暮らしだけれど、明るくて気さくで

とても付き合いやすい。

そのYさん、海外旅行に行きたがっている。

でも、残念なことに一緒に行く人がいないのだそうだ。

「あなたはご主人と一緒に行けて羨ましいわ」とよく言っている。

「費用は倍だけどね」と答えているけれど、それ以外に言いようがない。

付き合ってあげたいなと思う。

彼女とならきっと楽しいだろう。

近場なら、夫も「いいよ」と言ってくれるだろう。

 でも、「じゃあ一緒に行きましょうか」と言えない事情がある。

それはYさんのファッション。

悪い意味ではなくて、良過ぎるのだ。

ほんとうにファッション雑誌から抜け出したような感じなのだ。

お値段は私が来ているものと、0が一つ違うだろう。

よだれが出るほど素敵なカシミヤにミンクの襟のコートは、

目の玉が飛び出そうなお値段だろうと思う。

私のカシミヤとはだいぶ違うわ。

それは、コートのみならず、バッグ、靴、持ち物すべてにわたっている。

一つ一つがとても高級で趣味が良い。

 

でも、この人と一緒に歩く自分を想像すると・・・・嫌だ。

遠慮したい。

何人かでならよい。

アヒルの中に白鳥が1羽混ざっているだけだ。

でも、白鳥と二人きりのアヒルになりたくない。

こう書くと、「いいじゃない、他人は他人、自分は自分でしょ」と言われそうだけれど、

私はそれほど相手の服装を気にする方ではないのよ。

素敵だなとか、もう少し華やかのものを着ればいいのにとか、思うことはあるけれど、

一緒に歩きたくないなんてことはない。

実際、そんなふうに感じるのはYさんに対してだけよ。

高いものを着たり持ったりしている人はたくさんいる。

でも、美貌、スタイル、センスの良さを持ち合わせた60代はそういない。

もしかしたら、Yさんはそのせいで返って損をしているんじゃないかしら。

いっしょに旅行に行く人がいないというのも、何かしら関係あるかもしれない。