昨年映画化され、話題になった「怒り」を読んだ。
大分前に図書館に予約をいれておいたのが、順番が回って来た。
最近本を読み始めるとすぐに飽きてしまって、読まずに途中で返すことが多かったので、
やっと順番が回って来たのに、なんだか気が重かった。
上下2冊、同時に来たのが更に恨めしい。
でも、読み始めたら引き込まれて、2冊を二日で読んでしまった。
読書能力が低下し続けてるので、完読できたことが嬉しい。
ある暑い日、立川で一組の夫婦が惨殺された。
犯人はすぐに特定されるが、逃亡したまま行方が知れない。
その犯人の特徴を備えた3人の若い男が、それぞれ関係のない3つの場所に現れる。
千葉、沖縄、東京
彼らはそれぞれ周囲の人々とつながりを持ち、人間関係を築いて行く。
ところが、未解決事件の犯人を捜すテレビ番組で、犯人似顔絵が公開されたことで
彼らの周囲にさざ波が立ち始める。
何となく似ていると気づき始めたら、疑いは疑いを呼ぶ。
愛し始めた男は殺人犯かも知れない。
信じたい、信じていいのか。
この3人の中の誰が犯人なのか、それとも別の誰かなのか。
意外な形で事件は解決する。
3人の男が何者であったかも解き明かされる。
結末は、きっとハッピーエンドなんだろうな。
久しぶりに少し涙ぐんでしまった。