中年の星
昨日、大リーグ・マーリンズのイチロー選手が金字塔を打ち立てました。
イチロー選手は、15日(日本時間16日)のパドレス戦に「1番・右翼」で先発出場し、初回に捕手への内野安打を放ち、日米通算4256安打として、ピート・ローズの持つメジャー通算最多安打記録に並び、さらに9回には右翼線への二塁打を放って4257安打の新記録を達成したのです。
彼は現在42歳です。多くの選手はこの年齢になると、体力も気力も身体的能力も衰えていくため、現役を引退していますが、イチロー選手は引退どころか益々輝いており、正に「中年の星」と言ったところです。
次なる目標はあと21本に迫った大リーグ通算3000安打だと思いますが、これも時間の問題でしょう。
中年の星がより一層耀きを増すことを期待したいと思います。
さて、イチロー選手を「中年の星」と書きましたが、失礼だったでしょうか?
ご本人は「中年」とは思っていないかもしれません。
そこで中年について調べてみました。
広辞苑では中年とは、青年と老年との中間の年頃。40歳前後の頃。壮年。と説明しています。
ウィキペディアでも、中年(ちゅうねん)とは、成人として中くらいの年齢、即ち壮年期を過ぎたころから高年期の域に入る前までを指す。一般的には青年と老年の中間で、約40代ごろから50代前半を指す事が多いと説明しています。
一方、1998年度の国民生活白書「中年-その不安と希望」では中年世代を、おおむね40代 ~ 50代と定義づけているようです。
また、厚生労働省の一部資料(健康日本21など)では次のように記されています。
・幼年期 0 - 5歳、
・少年期 6 - 14歳、
・青年期15 - 30歳、
・壮年期31 - 44歳、
・中年期45 - 64歳、
・高年期65歳 -
という区分をしたものもあり、壮年期の定義も一定しないということです。
これらの定義からすると、イチロー選手は中年に該当するようです。
これまで中年期とは、老いと死に向かって衰えていく時期という否定的なニュアンスでとらえられてきましたが、人生80年となった現代では、中年期は第1の山の尾根であると同時に老年期に向かう第2の山の出発点でもあります。
よって、中年期は新たな価値観にそって自分自身を作り上げていく充実の年代とすべき期間となります。
飽くなき挑戦を続けているイチロー選手は真にそれを実践している紛れもない「中年の星」です。
「中年の星」イチロー選手よ、益々耀いてくれ!