らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

綺羅星の如し

2016-06-20 | 雑学

リタイアする前に12年ほど勤めていた職場は、関西の一流企業の役員方で構成する会員制社交クラブでした。
毎年末には会員及びその家族をご招待し、フランス料理を会食しながらピアノ演奏や歌手の歌などを披露する家族会がありましたが、参加されている皆さまはハイレベルの方々だけあって慣用句の「綺羅星の如し」という表現がぴったりするような、華麗なるご家族の皆さま方でした。

そこで今日はこの「綺羅星の如し」という慣用句についてご紹介します。
皆さまはこの慣用句を「きらぼしのごとし」と続けて読みますか?それとも途中で切って読みますか?

この慣用句は、元々は「綺羅、星の如し」と言う語で、華麗なものの集まっているありさまがまるできらきら輝く多くの星のようだと言う意味から、「そうそうたる立派な人物が一堂に会してずらりと並んでいる様子」を言い表す言葉なのです。

綺羅の「綺」は綾織の絹の意味、「羅」は薄絹の意味であることから、「綺羅」は美しい衣服全般を指します。
この言葉は、きらびやかなことの形容にも用いられ、 美しい衣服で着飾っている人を指し、更に、衣服だけでなく、権力者や優れた人に対しても用いられ、綺羅のように素晴らしいものがまるで空にまたたく星のようにたくさんあるという意味になるのです。
従って読み方は、「綺羅、星の如し」が正しい読み方であり、「綺羅星(きらぼし)」と一語扱いするのは本来誤りとなります。
しかし、最近の国語辞書では、誤用が一般化したようで、「美しく輝く星」として「綺羅星」と独立した単語として用いられる例もあると言うことです。

「綺羅、星の如し」本来の意味をしっかりと認識しておきたいですね。