「おっちょこちょい」という言葉がありますが、最近の若い人はその意味を知らないようですね。
この言葉について、先日、某作家が新聞に寄稿していたのでご紹介します。
それによると、大学の授業で「おっちょこちょい」と言う言葉を使ったところ「どういう意味ですか?」と尋ねられたそうです。
氏は「深く考えずに軽はずみな行動を取る人のことです」と説明したということですが、この表現は現在では使用しないのでしょうか?
作家の先生にとって、幼い頃から母親に「この、おっちょこちょい!」と叱られた、感慨深いこの表現が死語化し始めたのかも知れないと、ちょっとショックを覚えたということです。
「おっちょこちょい」とは、広辞苑によると、ちょこちょこしていて考えの浅いこと。軽薄。また、そういう人。と説明しています。
そしてその由来については、語源事典によると、「おっちょこちょい」は、「おっ」「ちょこ」「ちょい」からなる語と考えられており、
「おっ」は、驚いた時などに発する「おっと」と同じ感動詞の「おっ」、もしくは接頭語の「お(御)」で後に続く「ちょこちょい」に合わせたもの、
「ちょこ」は、あちこち動き回る様子を表す「ちょこちょこ」の「ちょこ」、
そして、「ちょい」は、僅かなことや簡単にできるさまを表す「ちょいと」や「ちょっと」と同じ「ちょい」だそうです。
この言葉は1800年代後半より見られる語で、1910年『諺語大辞典』には「デスギ、生意気、軽佻(けいちょう)などをいふ意。東京語。」とあり、1917年『東京語辞典』にもこの語が見られることから、100年以上の歴史を誇る表現であり、主に東京で使われていた俗語が広まったと考えられているということです。
最近、日本の製造業は法令に基づいた製品検査を逸脱して平然と出荷し、「made in Japan」の信頼を揺るがしています。
政界やスポ―ツ界も然りです。依然として不祥事が絶えません。
各界の指導的な立場にいる方々に、浅慮・軽はずみな言動が目立っていますが、どうも、「おっちょこちょい」の自覚がないのではないでしょうか?
別の言葉で言えば、軽率な、拙速な、軽はずみな、現代風ではケアレスミスとでも言うのでしょうか。
愛嬌のある日常的な「おっちょこちょい」ならいざ知らず、社会の安全や人々の幸せを軽はずみに左右したあげく、「撤回します。どーもスミマセン」では済まない話です。
昔は「おっちょこちょい」な振る舞いをすると、親から叱られたものです。
各界の指導的な立場にいる方々には、「おっちょこちょい(深く考えずに軽はずみな行動)」を猛省してして欲しいものです。
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ひょっとこが、おちょこを口に当て、ますます口が尖っているニュアンスさえもちます。
「おっ」「ちょこ」「ちょい」からなる語だと語源事典に載せるほど真面目に分析しているものですね。
> スーパーマリオカートは公道を走ってもいいのですか❔ 警察の許可を取っているのでしょうね。
テレビ番組でも、こんな小型カートを取材してましたから、大丈夫なのだと思われます。
楽しそうでしたょ。