「誕る」と書いて、何と読みますか?
「うまれる」ではありません。
正解は「いつわる」と読みます。
でも誕生の「誕」が何故、「いつわる」なのでしょうか?
先日、読売新聞のコラム欄に「誕」について書かれていました。
読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご紹介します。
「誕」
記事によると、「誕」の字は、もっぱら「誕生」「生誕」の語で使われ、うまれるという意味を表します。
周囲から祝福されるおめでたいイメージに包まれていますが、実は別の意外な意味を併せ持っています。
その意味は、「いつわり」や「でたらめ」です。
そもそもこの「誕」の漢字は「言」と「延」の組み合わせです。
「言葉」と「延ばす」の意から、事実を大げさに引き延ばした嘘、大ぼらなどを表すと言います。
熟語で、根拠のないことを大げさに言う言葉には、「虚誕(きょたん)」があります。
福沢諭吉の「学問のすすめ」には、「虚誕妄説を軽信して・・・」と出てきますが、これは「でたらめを軽率に信じ込んで」という意味です。
他にも、奇怪で取りとめもない嘘は「怪誕(かいたん)」、言説に根拠のないことは「妄誕(ぼうたん)」と言います。
では、どこから「誕」の字に生まれるという意味が生じたのでしょうか?
一説には、「延びる」意味から生まれ育つ意も表すとする説があります。
また、音の「たん(誕)」が同じく「たん」と読む「旦(太陽が地平上に現れる)」や「蛋(腹の中からでたたまご)」に通じるところからとする説などがあるようです。(以上、読売新聞のコラムより)
「誕が生まれるという意味の由来」
このように、あまり良い意味ではない「誕」が、現在の生まれるという意味になったのは、なぜなのでしょうか?
「誕」に「生まれる」という意味が生じたのは、紀元前の中国の「詩経」に、
「誕彌厥月 先生如達」「誕(ここ)に厥(そ)の月を彌(を)へ 先づ生まるること達の如し」
意味:「月が満ち、初産は羊のように安産だった」、
という部分があり、その「誕」から、高貴な人が生まれることを「降誕」というようになりました。
その生まれた日が「誕日(たんじつ)」と呼びならわされたところから、一般の人にも「誕生日」として、広まっていったということです。
驚きました。
誕生の「誕」の字が、元々は「いつわる(偽る)」と言う意味だったとは、思いも寄りませんでした。
「誕」の字が、元々は「いつわる(偽る)」と言う意味だったとは、まったく意外でした
プーチンは、嘘を偽ってウクライナ侵攻を正当化してますが、世界の大勢は嘘と見破っているのを、自己陶酔しているようです。
爆音を轟かせて爆撃機が飛ぶのに池に白鷺君がのんびりと花見しているのを、ついウクライナと結び付けてしまいます。