らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「お釣り」の由来

2022-05-12 | 雑学

お店で買い物したり、或いはサービスを受けたりした時、その対価より多い金額を支払うと「お釣り」を返してくれます。
でも、この返金される金額を何故「お釣り」と言うのでしょうか?
今日は「おつり」の由来について調べました。

「お釣りの由来」
「おつり」は漢字では「お釣り」と書きます。
「釣り」は「釣り銭」の略です。
そして、その意味は「釣り合い」です。二つの物の平衡がとれているという意味の「釣り合う」です。

「お釣り」の由来は、物々交換が行われていた時代にまで遡ります。
物々交換とは、交換の原始的形態で、品物を貨幣などの媒体物によらず、直接他の品物と交換することで、簡単に言えば、欲しい物を手に入れるために、自分の持っている物と交換する慣わしです。

物々交換が盛んに行われていた時代には、お互いが交換する物の価値判断で「釣り合い」を決めていたと言われています。
釣り合わない物を交換すると、どちらかが損してどちらかが得をします。
多く取りすぎると後から超過分に相当するものを相手に返す慣わしがありました。
そこから、お互いの損得の「釣り合い」を調整し、多すぎた分を返す意味で、「釣り」というようになったのだそうです。

「英語では」
では、英語では「お釣り」のことを何というのでしょうか?
アメリカに十数年暮らした方のHPによると、アメリカではお釣りのことを「change」と言うそうです。
change 「チェンジ」です。
取り替える、交換するが原義の「change」です。

その方によると、
・おつりはいりませんは、「Keep the change 」
・こちらがおつりですは、「Here is your change  」です。
覚えておくと、海外旅行の時に役立つかもしれません。

「お釣りの渡しかた」
一方、お釣りの渡し方は日本とアメリカでは違います。
日本は引き算方式であり、アメリカでは足し算方式になります。

「日本」
例えば5500円のものを買ったとします。
客は1万円札を出しました。
すると、店員は1万円から5500円を差し引いて、「4500円のお返しとなります」と言ってお釣りを返却してくれます。

「アメリカ」
一方、アメリカでは、例えば、15ドル50セントの商品を100ドル札で買ったとします。
すると店員さんは「16ドル」と言いながら50セントを渡して「16ドル」にします。
そして2ドルコインを2個渡しながら「20ドル」に、そして20ドル札を4枚で80ドルを渡しながら「はい、100ドルです」と言って渡してくれます。

日本方式ではお釣りの計算を暗算でしなければならず、間違えることもあります。
実際、私は少なく受け取ったことや多く受け取ったことがありました。
一方のアメリカ方式では足し算なので、ほとんど間違えることなく返金されると思います。

しかし、現在ではレジスターが計算してくれたり、キャッシュレスの普及でスマホ決済されることから、どちらの方式でも間違えることはなさそうです。
でも、セルフレジでは釣銭の取り忘れに注意してください。
我が家では一度失敗していますので。
念のため!


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1 コメント

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引き算  (もののはじめのiina)
2022-05-12 09:11:29
> お互いの損得の「釣り合い」を調整し、多すぎた分を返す意味で、「釣り」というようになった
なるほどと頷ける理屈でした(納得)

「お釣り」をはじき出すには、引き算が必要です。
算盤文化の日本と、計算機が手元にあれば、たちまち「お釣り」の額がはじき出されます。
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