故郷(岡山県笠岡市)に在住の高校時代のクラスメートから時々LINEが入ってきます。
そのLINEではふるさとの情報を知らせてくれるのですが、先日、笠岡弁で新聞のコラム欄に投書されていた記事を送ってくれました。
この記事は60歳代後半の男性が投書したもので、全文方言を使用して書かれていました。
クラスメートの彼は多分、私には懐かしいだろうと思って送ってくれたのだと思います。
私は故郷を離れて60年以上経っており、今ではすっかり大阪人になっていることから、笠岡弁や岡山弁を話すことは全くないのですが、記事を読むと矢張り懐かしさは蘇ってきます。
しかし、子供の頃には平気で話していたその言葉も、今では何となく抵抗感があるのも事実です。
そこで今日は私の故郷の言葉で投稿しているその記事をご紹介したいと思います。
「方言での投書記事」
題目「東京のタワマン別世界じゃ」
こねえだ、わしの幼なじみに笠岡駅でばったりおうたんじゃ。何十年かぶりの再会じゃ。
会社を二つ持っとって、今ぁ東京に住みょうるんじゃと。
「わしの家に泊まりにけぇ。水着も持ってけえよ。」ゆうてくれたんじゃ。
東京にゃあ、これも何十年も行ってねぇ。1人じゃよういかんけえ、友達を誘って行ったんじゃ。
せえにしても、なんで水着がいるんかと思ぅたけど、水着を抱えて行ったがな。
彼の家にちいたら、わしも友達もびっくりじゃ。
港区の40階の超高級タワマンじゃ。エントランスにゃあ滝が流りょうる。
天井はたけえし、床はこれまた大理石じゃ。
部屋からあ、東京タワーや東京スカイツリー、遠くに富士山も見えるがな。
せえから「水着をもってけえ」ゆうた訳がようよう分かったんじゃ。
マンションのなけぇ温水プールがあるがな。
何か別世界に来たようじゃったがな。2人には感謝じゃ。
へえでも、やっぱりわしにゃ笠岡の我が家が一番ええわあ。
岡山県笠岡市の方言での投書ですが、意味が分かりましたでしょうか?
解らなかった方は下記をご参照ください。
標準語訳を記しています。
「標準語訳」
題目「東京のタワマンは別世界」
この間、私の幼なじみに笠岡駅でばったり会ったんだ。何十年かぶりの再会だった。
彼は会社を二つ持っていて、今は東京に住んでいるそうだよ。
「私の家に泊まりに来てくれ。水着も持って来いよ。」と言ってくれたんだ。
東京には、何十年も行っていないのです。1人では行けないので友達を誘って行ったのです。
それにしても、なんで水着が要るのかと思ったけど、水着を持って行きました。
彼の家に着いたら、私も友達もびっくりしました。
港区の40階の超高級タワマンでした。エントランスには滝が流れていたのです。
天井は高いし、床はこれまた大理石でした。
部屋からは、東京タワーや東京スカイツリー、遠くに富士山も見えていたのです。
それから「水着を持って来い」と言った訳が漸く解ったのです。
マンションの中には温水プールがあるではないですか。
何か別世界に来たようでした。2人には感謝です。
それでも、やっぱり私には笠岡の我が家が一番いいです。
このような意味の投書でした。
子供の頃に使用していた笠岡弁の言葉です。
懐かしい反面、大阪人となって久しい私には、今聞くと少し違和感を覚えます。
でも、「言葉の訛りはお国の手形」と言いますから、故郷の人にとっては大事にしたい方言でもあります。
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iinaも九州を離れて少ししか経ってないのに帰省したところ、
東京では標準語を使って意思疎通していたのだなぁと思い知ったことがあります。
マッチ棒の問題を、ときどきスマホにみかれますが、直ぐに解けるものと、なかなかひねって解けないものがあります。