「有頂天」という言葉があります。
その意味はご存知の通り、物事に熱中して我を忘れることや、得意の絶頂になることを言いますが、今日はこの言葉の由来を調べました。
「有頂天の由来」
有頂天の語源は仏教に由来しているようです。
仏教では、私たちの迷いの世界を三つに分けて三界(さんがい)といいます。
三界は、「欲界(よくかい)」、「色界(しきかい)」、「無色界(むしきかい)」の三つの世界のことで、一番下が欲界、その上が色界、さらにその上が無色界となっています。
このうち、「無色界」とは、清らかな精神だけの世界のことなのだそうです。
そして、「無色界」の中は、その境地が段階で分かれているとされていて、最も高いところを「有頂天」と言い、そこから、一番高い位置の“てっぺん”に登り詰めたような感覚を、喜びを表すことばに置き換えて、“有頂天になる”、“有頂天に登り詰める”と言われるようになったということです。
有頂天を広辞苑でも調べました。
広辞苑にも、
①仏教用語として、
ア、色界の第4回天の色究竟天(しきくきょうてん)。色界の最も上に位置する。
イ、梵語(サンスクリット語:「bhava-agra」)無色界の第4処の非想非非想天(ひそうひひそうてん)。世界の最も上に位置する。
②有頂天に上り詰めるように物事に熱中して我を忘れること。また、得意の絶頂。
と説明しています。
今回、有頂天が仏教用語が由来となったことを知りましたが、仏教用語からは「挨拶」「有難う」「玄関」「超」など、私たちが日常使用するたくさんの言語が生まれていました。
この事を知って有頂天になることは出来ませんが、一度は有頂天になるような良き出来事に遭遇してみたいですね。
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でも、調べると、この世の総てのものは恒常な実体はなく縁起によって存在すると解釈するようですから、違ってました。
迷いの世界を「三界(さんがい)」に分け、「無色界(むしきかい)」の中の最も高いところを「有頂天」と言うのでしたか。
むつかしい仏教のお話しでした。
平気の平左で血の風呂に浸かるプーチン