らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「トルコの世界遺産」ご紹介

2009-09-30 | 雑学

一昨日のNHK総合テレビ番組で「世界遺産への招待状ー天空のピラミッド登場、イスタンブール発カッパドキア行」の放映がありました。
今日は、NHKの番組に沿ってトルコの世界遺産をご紹介します。

先ず、アジアとヨーロッパを繋ぐ架け橋、イスタンブール歴史地区が映し出されました。
イスタンブールは4世紀から1600年もの間、ビザンツ、オスマン両帝国の都として栄えた街で、そこに残るビザンツ帝国時代のキリスト教大聖堂「アヤ・ソフィア」が紹介されました。

・ボスポラス海峡から眺めた世界遺産「イスタンブールの歴史地区」です。


「アヤ・ソフィア」
360年に建設され、ローマ帝国時代にはキリスト教の大聖堂でした。第4次十字軍やオスマントルコ軍によって略奪され、15世紀からのオスマントルコの時代にモスクに転用されたそうですが現在は無宗教の博物館になっています。
ドームの直径は31m、高さは54mの巨大なモスクで、現在内部の修復が行われているようです。

・世界遺産「イスタンブールの歴史地区」にあるアヤ・ソフィアです。



「メヴラーナ博物館」
「メヴラーナ教」教団の修行場で、始祖メヴラーナの霊廟であったところです。
宗教活動停止後は博物館として使用されています。
館内にはメヴラーナを始めとした聖者たちの棺が置かれています。正面左側の小さな丸い屋根の建造物は洗身場です。

・「メヴラーナ博物館」の正面入口です。


トルコの伝統舞踊「セマー(旋舞)」
「メヴラーナ教」とは、13世紀に神学者メヴラーナ・ジェラレッティン・カラタイによって興った神秘主義的イスラム教団で、その教えは、ぐるぐる旋回しながら踊ることによって神と一体となれるという教義を持っているそうです。

・トルコの伝統舞踊「セマー(旋舞)」です。
スカートをはいた信者が音楽にあわせてくるくると回転をしながら踊る宗教行為で、ユネスコの無形遺産に指定されています。
       

「天空のピラミッド」
次に紹介されたのはネムルト山(2134m)の山頂に現れた巨大な天空のピラミッドです。
このネムルト山は紀元前の遺跡で、「ネムルト・ダウ」の名称で文化遺産として世界遺産に登録されています。
この遺跡は、コンマゲネ王国の王アンティオコス1世が紀元前62年に建てた、王自身の座像を含む巨大な像が並ぶ巨大墳墓で、ギリシャ神話やペルシャ神話の神々の像などが並んでいるそうです。

・地面に転がるアポロ・ミトラスの頭部(ウィキペディアより)
地面に転がるアポロ=ミトラスの頭部。後ろに見えるのが星を眺めるライオンのレリーフ

「ギョレメ国立公園およびカッパドキア」
標高1000mを超えるアナトリア高原の中央部にあるギョレメ地方は、かつてこの地にあった王国の名前にちなんでカッパドキアと呼ばれています。
カッパドキアとは「美しい馬の地」を意味するペルシャ語に由来し、トルコ語、ギリシャ語では、小アジア(現在のトルコ)の広大な内陸地帯を指しているそうです。
ここの地層は数億年前に起きたエルジェス山の噴火によって造られたもので、火山灰と溶岩が数百メートルずつ積み重なった末、凝灰岩や溶岩層になりました。

下はギョレメ谷で、「ギョレメ国立公園およびカッパドキア」の名称で複合遺産として世界遺産に登録されています。
正面はトルコの富士山と言われている標高3917mの「エルジュエス」山です。
現在は死火山となっていますが、ギョレメの地層は数億年前に起きたこの山の噴火で出来ました。

・ギョレメ谷と標高3917mの「エルジュエス山」です。


その後、岩部は風雨に打たれて侵食が進み、今では固い部分だけが残されて不思議な形の岩となり、大奇岩地帯を生み出しています。

・カッパドキアのキノコ岩です。


トルコには文化遺産7箇所、複合遺産2箇所の合計9箇所が世界遺産に登録されています。
昨日のNHKでは、この内の3箇所の世界遺産とカッパドキアの奇岩に暮らす人たちの生活実態を紹介していました。



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