岡山県の笠岡市ってご存知でしょうか?
私の故郷なのですが、ご存知ないですよね。
笠岡市は人口約5万1千人、岡山県の南西部の瀬戸内海沿岸にある港町で、大小31の島々からなる笠岡諸島を含む井笠地方の中核都市なのですが、昭和22年に7万6千人いた人口は減少の一途をたどっており、日本創成会議が発表した、出生率が回復しても人口減少に歯止めがかからないとされる「消滅可能性都市」の一つとなっている町なのです。
その笠岡市は、笠岡湾干拓地と天然記念物カブトガニ繁殖地として有名で、生息地の保全などを通して保護に力を入れており、2014年5月にはNHKの「家族に乾杯」の番組で、カブトガニに興味を持つ糸井重里さんが市内のカブトガニ博物館を訪れ、5月12日と19日の2週に亘って放映されました。
今日は町は「消滅可能性都市」となっていても自然が美しい、笠岡市の名勝・応神山をご紹介したいと思います。
「応神山」
応神と聞けば、「応神天皇」を思い浮かべると思いますが、応神山はその応神天皇にゆかりのあるお山なのです。
応神山は笠岡市街地の東方にある標高219メートルの山で、岡山県百名山と笠岡十名山の一つとなっており、国の名勝に指定されています。
山上には応神岩(八畳岩)や六畳岩など花崗岩の巨岩・奇岩が露出しており、山上のひらけた場所に立つと、市街地や笠岡湾干拓地、さらには沖合に点在する瀬戸内海の島々を一望できます。
応神岩の側面には、「應神天皇御史蹟 應神山」と刻んであり、応神山のシンボル的存在となっており、山麓には、応神天皇を祭神とする笠神社が鎮座しています。
・これが応神山の全景です。
「伝説」
応神山には次のような伝説が伝わっています。
「昔、応神天皇が吉備の国へ行幸され、この『笠目山(加佐米山:応神山)』で狩りをされたとき、風が吹いて天皇の笠を飛ばした。
お供をしていた鴨別命(かものわけのみこと)が、『この山の神が天皇に奉ろうとしているのです。』と進言した。はたして天皇がこの山で狩りをされたところ、獲物が多かった。天皇はたいへんお慶びになって、鴨別命に「笠」の名を与えられたという。」
また、飛ばされた天皇の笠がかかったといわれる「笠懸の松」が、笠神社参道の脇に残っていたが、明治7年(1874年)に枯死したそうである。
・「応神山」と彫られた応神岩(八畳岩)です。
「笠神社」
御祭神は応神天皇、天照皇大神です。
当社の創建は不詳ですが、鴨別命(かものわけのみこと)が功あって笠臣(かさのおみ)の姓を賜り、当社を勧請したとも伝えられています。
後にカサメと変じて笠岡となったようです。(1876年編纂の笠岡村史より)
「応神天皇」
応神天皇は第15代天皇で5世紀前後に比定(ひてい)。名は誉田別(ほむたわけ)。仲哀天皇の第4皇子。母は神功皇后とされていますが、天皇の誕生については伝説的な色彩が濃いそうです。
「民のかまど」伝説で有名な第16代仁徳天皇は応神天皇の第4皇子になります。
(参考)
比定とは、同質のものがない場合、他の類似のものとくらべて、そのものがどういうものであるかを推定すること。「年代を比定する」
・笠神社の本殿です。
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iinaの故郷にも、たくさんいましたょ。11年ほど前に、カブトガニをブログにつづっていました。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/16064f225aaf4e4e2c04ce52739e20b5
応神山も伝説に由来とは、岡山もいにしえに何事かあったとは思うものの、勉強不足です。
>この広告、血は下にも落ちているので、駐車場に駐車している車が汚れていないのが不自然な気がしますが・・・。
広告ですから、実際に車などに粗相したら、広告効果が得られないですから、汚さぬよう配慮するはずです。