ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

コミック誌 意見求ム!

2005年12月28日 | 子ども
サーヤが、以前からほしがっていたコミック誌。
同年代のお友達の家で読んでから、とっても気になっていた某講●社の「なかよ●」。
私はいつも買わずにいたのだが、実家に帰省して、祖母に甘い声で頼んで買ってもらってしまった。そして、私の悪い予感が当たっていたことに、昨日気づいた。

どんな物語が漫画になっているのかも知らずに、本人だって何が悪いのかも分からずに、いや善悪の分別、男女の分別、年齢を見極める分別、変な人かいい人かを見極める分別等々、世の中一人で生きていくための方法をまだ会得していない年齢の子どもを対象にした漫画である。それを分かっている上で出版しているはずである。そうですよね?出版社さん?

大人気漫画
好評につき毎月連載
テレビ放映中 という文字が、その漫画のタイトルの周りに飾られていた。
でも、その内容、読んだことある?
「あなたの恨み、はらします。」
「あなたを悲しませた相手を、地獄へ落とします。」
「それを願ったあなたも、地獄へ行く羽目になるのよ。でも、それでも恨みをはらしたい?はらすでしょう?」
残虐な血痕と、容易に想像される殺される人間、人間が人間を呪い、自分の代わりに死を下す者への爽快感(?)。
それらが、ホラー映画と可愛らしい漫画の裏に隠れて、正当化されているような感じを受ける。それが当然。自分に危害を加えた人間が殺されるのは当然。自分も傷つき痛い思いをしたのだから、同じ仕打ちを受けるのは当然。そんな物語だった。

サーヤの留守中に、昔を懐かしむつもりで読んでみた私は、そんな漫画が入っていることに驚き、深く傷ついた。こ、こんな漫画を読んでいいのか?これでは、テレビのCMみたいに、見せたくない・見たくない情報を垂れ流しにされている現代そのまま。単行本ならいざしらず、こんな月刊誌に掲載するにはなんて無責任な選択!と、腹立たしくなった。そして、内容もよく調べもせずに買い与え、またそれを黙認していた自分の浅はかさにも腹が立った。

私、親として、どうしたらいい?
見せたくないものは、たくさんある。だって、まだ6歳児よ。まだ小学生にもなっていない。テレビで見る「ゴリエちゃん」を見ても、女の人だと疑わないような分別の子どもよ。6歳という年齢だけでなく、精神年齢が低い子どもを対象にした内容だとは、到底思えない。大人が読んだって、精神年齢の低い大人や自己判断の鈍い大人が読んだら、間に受けるような内容。いいのかな。

私、人間として、どうしたらいい?
性の描写のある漫画も、中にはある。でも、ある程度の(それでも親が見てドキドキする描写だが)描写には目をつぶろう、と思う。テレビを見ていたって、男と女がいやらしくアイスクリームをなめたり、ガムをむさぼったりするCMが、無責任に流れているのを考えれば、仕方のないこと。避けようのないことだと思うし、私の子どものころだってそうだった、と思えるから。
でも、人間を殺害するシーンや呪い殺すシーンや、それをよしとする描写には、人間としておかしいと思う。

サーヤに語りかけ、ママの気持ちを伝え、その問題の漫画のみを切り離してもいいかどうかを伺ってみようかと思うが、どう?それとも、コミック誌1冊丸ごと、捨てたほうがいい?ううん、それでは彼女の気持ちが尊重されていないような・・・。みなさんなら、どうする?

広告