ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

羽を伸ばす

2011年08月09日 | 子ども
自分の子ども時代を 思い起こしてみましょう

どんな 子ども時代を過ごしていましたか?


大人の顔色を伺ってばかりいましたか?

それとも、自由に飛び回って、思う存分はしゃいでいましたか?

いつも、びくびくしていましたか?

自分がしようと思ったことを、いつも止められてきましたか?

川で遊ぼうが、田んぼで蛇と遊ぼうが、

自由奔放に過ごしていましたか?

誰かに、見放された経験がありますか?


思い起こした時に、

最初に浮かぶこと、深く浮かんでくることがあったら、

あなたの子ども時代の中で、もっとも印象に残っている出来事かもしれません


自由に、子どもらしい子ども時代を過ごすことができていたら、

大人になった今も、自由な発想で、

アイデアマンになって、楽しく仕事をこなしているのではないでしょうか

人間関係だって、きっとうまくいっているのではないでしょうか


逆に、

子どもであるということを、押し殺して過ごしてきていたと、

感じることが多かったら、

大人になった今も、大人になりきれず、

子ども時代にしたかった自由な遊び方を、

形を変えて、しているかもしれません

人間関係にも、不器用であったり、ギクシャクしたりすることが

多かったりするかもしれません


そういう方の場合、

子どもの自分の存在を認め、

その自分の羽を伸ばしてあげる作業が必要なのです


縮こまった羽

きちんと折りたたんだ羽

傷ついた羽

他と比べて自分のものが変形しているのでは?と思い込んだ羽


自分は自分でいいのだという思いを 伸ばしてあげる

子どもの自分を 思いっきり楽しませ 癒してあげる

そういう作業が必要です


そして、もっとも大事なのは

その楽しませることだけに没頭してしまうのはなく、

なぜこうしているのか?

いつまでこうしているのか?

期限を決めて、癒すことが大事です


いつまでも、自分を楽しませるためだけに費やしていると

関わる人々は、うんざりしてきます

冷めてきます

諦めてきます


ほんとうは、自分と関わる人には

自分を理解してほしい・・・

こんな自分でも、受け入れてほしい・・・というのが

本心なのに

どんどん、周囲から人が遠ざかっていくのは

本心と真逆の結果です


すると、また沸々と生まれてくるのは

子ども時代の自分です

同じ境遇に陥るのです

子ども時代にも、こうして周囲を失望させてきた、、、という記憶が蘇り

さらに輪をかけて

自分を楽しませることに費やすようになっていきます


そうならないためには

自分自身で気がつかなければいけません

これは、子どもの自分を生き直しているのだと。

そして、それは、期限付きなのだと。


いつまでに、これは終わるのだと。

そして、その後は、別のことにエネルギーを注ぐのだという目標を立てるのです。

自分自身を癒したら、

次は他の人たちを癒すことです。


自分の子どもでもいいです。

自分のパートナーでもいいです。

親でもいいです。


自分が経験したように、子どもの自分を癒すプロセス、

温かく見守るだけでも、お手伝いになっていると思います。


相手の話をじっくりと聴くことだけでも、いいと思います。


何度も聞いた話でも、うんうんと頷いてあげることに徹することでも、いいと思います。


子どもの自分の羽を、たくさん伸ばしてあげたら、

その羽を羽ばたかせてあげるのです。


自分自身を活用するのです。

なんのために?

社会のために

そして、それはまた

大人になった自分のために。

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