の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ソンクラーン旅行記 (1)

2013年08月08日 | スコータイ


ソンクラーンです。ソンクラーンというのはタイのお正月で4月13日から15日まで祝日となります。今年は土日と重なったために17日までが祭日となりました。企業は前後どちらか1週間を休日にするところが多く、タイでは一番長い連休期間になります。

ソンクラーンは寺院に参拝し仏像や仏塔に水をかけお清めをしたり、家族が年長者に水を灌ぎ健康をお祈りするという伝統的な風習です。
また、この時期は年間を通じて一番暑い期間で「水掛け祭り」とも言われるように、バケツで水を掛け合う行事にもなっています。

長期連休で帰省の車とピックアップトラックの荷台に水を積み「水掛け」に興じる車でどこも渋滞、渋滞・・・。その渋滞を避けの~んびりと旅をしてきました。

第1日目(4月11日・木曜日)
朝7時にバンコクをスタート、予定では午前4時でしたが遅れてしまいました。
遅れついでにマックで朝食、タイではマックも礼儀正しくワイをしています。


アウターリングロードから国道32線でナコーンサワンまで、ナコーンサワンから国道117号線でピッサヌローク、そして国道12号線でスコータイへ向かいます。国道101号線からバン・カオと呼ばれる旧市街に入る手前に「スワンカローク博物館」というタイ北部の古陶磁器を中心に同時代の中国、クメール、ベトナム、ビルマ等の古陶磁器を展示する私立博物館あって見学していくことにします。
スワンカローク博物館の正面です。

ソンクラーンということで入館料をタイ人価格にまけてもらい入館です。

館内です。手前はサワンカロークの巨大壺で水を貯蔵したのでしょう。
巨大壺はかなりの数が現存しますが、ほとんどが川上がりのようです。大洪水のときに流されて川底に沈んだのでしょうか。
これらの大壺は巨大なわりに肉厚が薄く、真円も十分に出ており、しっかりとした素地成形技術があったようです。
また、成形後の移動は困難で、生素地の上に窯を築いたと思われるますが、焼成むらもなく、火裏もよく焼き締まっており、高度な築窯、焼成技術をもっていたことが窺える壺です。

スコータイの鉢です。家の図柄でしょうか、大変珍しい模様です。

クメール時代の褐釉瓶です。何かの儀式に用いられたのでしょうか、合掌人物の意匠です。タイのブリラム周辺で作られています。

サワンカロークの見込みに描かれたパヤナーに乗った聖鳥ガルーダです(?)。もしくは、天敵ナーガをくみつけるガルーダ・・・こちらが正しいかも。
ヒンドゥーに由来する図柄で、祭礼用に作られたのでしょう。







肩部に押形印のある青磁壺です。ここではパーン窯の製品と明記されています。チェンマイ近くのサンカンペーンと書かれた図版やパヤオとされたものもあります。実際にどこで生産されたのか意見が分かれていますが、どちらも違うように思います。博物館の展示品は素地を精査できませんが、同じ意匠の壺の底面を見る限り土味からナーンの製品であると断定できます。




参考に素地の見える写真を掲載しました。

ビルマのお皿ですが焼かれた窯の所在地は未だ分かっていません。非常に希少なお皿です。

博物館を出ると午後3時45分になっていました。同じ敷地内にホテルが併設されているのですが、価格を尋ねると2400バーツもします。この暑い時期にスコータイを訪れる人は非常に少なく、どこの宿泊施設も閑散としているはずなので別の所を探すことにします。
スコータイ遺跡へ行く途中にパイリーン・ホテルがあります。価格交渉のうえ、朝食付きで900バーツです。
寝るところが確保できたので、部屋の鍵だけ受け取り、安心してそのまま遺跡の夕日を見にいきます。

パイリーン・ホテルの外観です。

ホテルのロビーは暗く午後4時過ぎですが誰もいません。受付は企業研修中の女子大生だけでした。