バン・パーイでインパワ・ホテルに宿泊しました。
宿泊料は朝食付きで1160バーツです。
ここからピマーイまで100km余りです。ゆっくりと出発します。
廊下に置かれている飾りです。
客室棟です。
フロント兼食堂です。
食堂周りに植えられた水生植物です。
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正午過ぎにピマーイに到着です。まずピマーイ国立博物館を見学していきます。
ナコーン・ラーチャシーマーには前史時代からドヴァーラヴァティ、クメールへと続く遺跡がたくさんあり、その中でもピマーイはアンコールと結ぶクメール王道の重要な終着点で、プラサート・ピマーイ等多数のクメール遺跡が残っています。
これらの遺跡を含め、近隣県から発掘されたクメール時代の遺物を中心に展示されているのがピマーイ国立博物館です。
まず屋外展示場からです。手前の池もクメール時代のバライです。
左は水牛に乗るヤマです。手には索縄と棍棒を持ち、死者の生前の行いを裁き、天国か地獄に送り込む制裁の神です。仏教では閻魔になりました。
破風はアイラーヴァタに乗るインドラ神です。プラサート・パノム・ルンの北東5kmの山の麓にある、10世紀から11世紀に建立されたヒンドゥー寺院、プラサート・ムアン・タムの出土品です。遺跡入口にはレプリカが展示されています。
赤色砂岩に彫られた女神デヴァターは、バンテアイ・スレイのデヴァターを彷彿させます。
大蛇カーリアと闘うクリシュナ神です。
ガルーダに乗るヴィシュヌ神です。
プラサート・ピマーイから発掘された、12世紀のまぐさ石です。
ラーマーヤナ物語から猿軍と魔王軍の戦闘場面です。
チョク・チャイのプラサート・パー・コーから発掘されたまぐさ石です。11世紀初期に造られています。
神像と踊るアプサラとの解説ですが、仏陀像が正しいように思います。
プラサート・ピマーイで発掘されたまぐさ石です。ハムサの上で踊るアプサラです。中央の神像はブラフマーです。12世紀のまぐさ石です。
象を裂くクリシュナ神です。
三つ頭の象、アイラーヴァタに乗るインドラ神です。
同じくインドラ神ですが、やや太り気味です。
本館の回りにもコラート周辺から集められた結界石、まぐさ石が展示されています。
ガルーダにのるヴィシュヌ神です。
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階段の上が本館内への入り口です。
ピマーイ・フェスティバル期間中で入場無料でした。
1週間前にプラチンブリ国立博物館へ行った時も理由の説明が理解できなかったのですが、入場料は不要でした。
入口を過ぎ、進んで行くと2階から展示室が見渡せます。
中央の坐像はプラサート・ピマーイで発掘されたジャヤヴァルマン7世像です。
台座に腰かけているのは博物館の職員です。いかにもタイらしい風景です。
展示室にはまだ梱包を開けていない石材があちこちに置かれています。また、屋外展示場もそうでしたが、解説も一部しか付けられておらず、開館準備中といった状態でした。
一階へ降りてきました。
ジャヤヴァルマン7世のオリジナルです。
ヒンドゥー教の九惑星を表現しています。11世紀の製作です。
プラサート・ピマーイ出土の過去七仏像のまぐさ石です。
解説ではプラサート・ピマーイで発掘された観音菩薩となっていますが、持ち物からヴィシュヌ神のようです。ただ、プラサート・ピマーイは大乗仏教寺院です・・・。
クメール彫刻ではよく題材にされている乳海撹拌(天地創造)です。
ラーマーヤナ物語です。
ラーマーヤナ物語からシーター姫を救い出し、帰還するラーマ王子です。
スーン・ヌンのムアン・ケーク遺跡から出土の10世紀のヴィシュヌ神の化身を彫ったまぐさ石です。
ナンディに乗るシヴァ神と神妃ウマーです。
水牛の頭が見えます。水牛を生贄として精霊に捧げる水牛供犠が題材でしょうか・・・。
プラサート・パノム・ルンからの出土品です。
西方の守護神、ナーガに乗るヴァルナ神です。
プラサート・パノム・ルンからの出土品です。プラサート・パノム・ルンで祠堂に安置されている同じ意匠の方位の守護神を見かけました。オリジナルは博物館で展示されていたのです。
雄牛に乗るのは東北の守護神、イーシャーナ神です。
東の守護神、象のアイラーヴァタに乗るインドラ神です。
象頭のライオン、ガジャシンハに乗る北の守護神、クーヴェラ神です。
仏教では毘沙門天、もしくは多聞天になります。
聖鳥ハムサに乗るブラフマー神です。
西南の守護神、サイに乗るニルリティです。死を象徴する神です。
プラサート・ピマーイ出土の13世紀の仏陀坐像です。
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ブリラムで焼成されたクメール陶器です。
さすが博物館と言う逸品が展示されています。
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前史時代の彩色土器です。2階の広い部屋にこの棚だけ置かれていました。
バン・プラサートの墳墓遺跡からの出土品で、2000年から3000年前のものと推定されています。
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