懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

スーパースター・ガラ2024、10/6

2024-10-07 04:39:14 | バレエ
スーパースター・ガラの日曜昼の公演に行ってきました。主観感想ですが、行って良かったです!

私的には、前日、東京の花火大会に行ってしまい、雨降る中、立ってずっと見てたせいか、疲れもあって、また直前に個人的にバタバタしていて、
チケット買ったけど、行くのやめようかと思った、が、見たら、行ってよかったです!!!(今日だけは、東京文化会館の上に舞台芸術の神様がいて、帰ろうかしら?と思ってた私に、「お前はこれを観ろ!」と指令をくれた、様な気がします。)

万人に勧める公演と言うのと、ちょっと違いますが。

公演パンフも買ってよかったけど、一つだけこの公演、観劇体験に、大きな不満があったのは、
今時点でも、メインの演奏家の氏名が、私には分かっていない事。ツィッターXとか、どっかに出てるかな?と思ったのですが、探せてない。

今回、思わぬ降板もあって、代わりに大活躍だったオケの皆さま!特に、フィナーレ、カーテンコールで、壇上に上がってダンサーと一緒に拍手喝采されていた、バイオリン弾いた男性、この方のお名前が、自分の確認した範囲では全く出てなく、とてもいい演奏で聞きほれていた(私、クラファンレベルの聴く耳持ってないので、いつもアレアレな演奏レベルの日本のバレエ公演に慣れた観客の感想に過ぎませんが)ので、このバイオリニストのお名前くらいは分っていたかった、ことですね。

演奏に聴き入っていて、このバイオリニスト氏のお顔すら、全く分かってないのです。

やけに良かった、新しい発見のあった演奏・指揮について、唯一、指揮者氏名が分ったことだけが救いでした。
最近、別の公演のパンフに呆れていたので、今回の公演パンフは割といい方ではあって、感謝はあるのですが、バレエ関係者だけでなく、演奏の方も、お名前とか、分った方が自分的には良かったかな。

或いは、急なキャスト変更でこれだけオケが活躍する段取りに変わったのかも?なので、後から、ネット情報でも、演奏家の名前、バイオリニストだけでも分かった方が、自分には良かったです。

前回、なかなか良かったオールスターバレエガラ。この前回と変わったのは、テープ演奏が「オケ付き」になったことかな、前回よりチケット代が上がったのは、そのためかしら?と想像しています。その点は、内容見たら、納得。(もちろん、チケット代は安い方がいいけど)

【オケ】
今回、何かと感心させられた、オーケストラ。パシフックフィルハーモニア東京さんでした。バレエ公演見慣れた私に、新しい発見のある演奏を聴かせてくれました。、指揮:渡邊一正氏とともに、バレエ・ガラ・コンサートのグレードを上げてくれて、感謝です。

8月の世界フェスの二人の指揮者のうちの一人、ワレリー・オブジャニコフ氏は、たぶん、私好みの指揮をする方なんだろうと思ってます。この方の指揮の日で、指揮の面で不満があった記憶がありません。自分のこうあってほしい、と思うような指揮・演奏になってる印象で。
それは、例えば古典バレエなどで、いい意味でオーソドックスな指揮のやり方なのかな、と思います。

今回の、指揮・演奏は、明らかにそれとは異なる印象で、(自分は音楽の専門系じゃないので、その分析・理論的な説明が全くできないのですが、)
クラシックバレエ見まくって来た自分には、この指揮・演奏は、新鮮でした。

世界フェスのオブジャニコフ指揮での演奏とは、異なる良さがあって。

それと、ガラにしては、一つのバレエ演目の最初の演奏で、その演目の物語世界に入り込ませてしまう所があって、その力に驚かされました。指揮・演奏の人が、思いのほか、作品世界をよく理解してやってるように、自分には感じられて、不思議な気がしました。(バレエ団の座付きオケでもないのに)
例えば、ミリアム・ウルド=ブラームのジゼル。(これ、一時は、パートナーがシクリャローフに変わってた時もあったんですね。後で気づきました。当日は、若手のダンサーに変更でしたが。シクリャローフ見てないので、どっちが良かったかはわかりません。)、この、冒頭の演奏だけで、ジゼル2幕の見せ場の踊りの世界に、入れてしまった感じです。コンサートピースでは珍しい事です。
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それと、当日のプログラムでは、演目と演目の間に、例えば「アルルの女」とか、オケの演奏だけを聴かせるパートが、何か所か入ってました。

会場での当日発表で、シクリャローフの降板(腰痛だって…可哀想)が張り紙してあって、自分は第一部が終わってからそれに気づいたのですが。

ダンサー数が足りなくなったのを、埋めるために、、クラシックの生演奏を聴かせるパートも挿入してみたのかな?って想像しました。(最初からの予定だったのかは、確認してないので分りませんが)

それで、ダンスのパートだけでなく、 プログラムでダンス演目の間に、何か所かクラシック演奏の時間を挿入していたので。

繰り返しますが、自分レベルの聴く耳だと、・・・あまり日常的にクラシックの生演奏聞かないし、それも、東京文化会館大ホールの、照明落とした、舞台が目の前にある空間で聞くと、主観的には演奏が良かったこともあって、音楽が耳に心に入ってきて、・・・

それに、演奏だけを聞いていると、過去に観た何人かのダンサーの踊りを思い出したり、と言う瞬間もあって、それはそれで楽しい時間ではありました。
という、ごく主観的感想はともかく、その、クラシック生演奏の時間の途中で、バイオリンの人がハープとともに、かなり目立つ感じでメインでここのパートを任されてる感じなのかな?と思える場面があって、それに、何だか、このバイオリンの人、うまい人なのでは?と言う気がして演奏に感動したこともあって、で、最後の皆でやるカーテンコールの時に、ダンサーと一緒に舞台に立ってたので、もしかして名のある演奏家さんだだったりする??等等、疑問符あって、ちょっと、その辺の所は知りたかったです。

と言うわけで、バレエの演奏の時も、良かったし、クラシック演奏だけのパートも、私的には楽しめました。(逆の意見もあっても普通だと思うけど)

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ミリアムのジゼルは、この公演を、日本の観客へのさよなら公演のつもりで踊られたものらしいです。さすがに、そんじょそこらの「ガラ物」のジゼルとは一線を画する佳品でした。
ドロテ・ジルベールは眠りの衣装が素敵で、わりとバランスを見せる踊りで、パリ・オペラ座のエトワールの矜恃を感じさせるプリマ。
海賊は、いつもの海賊と雰囲気が違うと思ったら、ルグリ版だったそうで。どうりで自分の既存のメドーラのイメージとは、ちょっとキャラだてが違った。ルグリ版は、きっとそういうイメージなのかしら??と思ってみました。

ザハロワは・・・なんかもう、こうも降板があると(この公演だけでなく、牧の眠りもムンタギロフ降板だし)、もはや「来てくれてありがとう~」と言う気持ちで。今回、ザハロワ以外はロシア勢が全滅だったのは、偶然だと思うけど、・・・。

ちゃんと出てくれて、しみじみ有り難かったです。ボリショイの若手プリマにも来てほしい。
(踊りは、ザハロワはソロより、男性と踊る方がいいように思います。コンテは、デジタル・ラブは新しさはあって今回の方が普通のコンテだったけど、自分がデジタル・ラブは好みじゃなく、今回の方が、とか、書いてると切りがない。)

そうだ、世界フェスのボリショイ二人も来てくれて、有り難かったし、メンバーが今いち地味だっただけに、公演の質を上げてたというか。

逆に、少し前からロシアダンサーがあんまり来なくなって、ボリショイ、マリインスキー等バレエ団来日なくなって、で、実際問題、日本のバレエ公演の質って、下がってると思います。
ほんとは、バレエ界は、新しい時代のスターがいた方がいいのでしょうが。なかなか、そうならない・・・。

年齢の高いスターが次々出てくるけど、完全セーフは、マリアネラ・ヌニェス。8月見た限りでは、若い頃より姫役良くなってるし。

完全アウトは、アリーナ・コジョカルで、去年見てるんで、まさか、古典全幕に出るって!
ガラの眠りですら、男性パートナーに全面的に頼った踊りで、女性の見せ場、ヴァリアシオン部分の曲の所、男性が踊って高等技術を見せてやりくりしてて、あっけにとられた。顔がもう、凄く歳を反映して変わってしまってて。さすがに、顔見知りのコジョカルのファンは、来てなかった。昔を知ってるファンには、それが正解と思った。ウクライナ国立は、自前プリマから、ゲスト落ちに。(しかし、あのコジョカルにジゼル全幕を踊らせるって、それって、新しくバレエ見る客層の、バレエ見る目が下がるし、そうやって、日本のバレエ公演は水準下げていくのかな、と思うと、こういう傾向は感心できない。)ズルズル質を下げていく、日本のバレエシーン。

(昔のプリマでも年齢高くても顔が若い、吸血鬼かと思うような人々はいたので、それならいいと思うが。)
今回のドロテ・ジルベールは、その中間位で、ヌニェスほどではないけど、バレエ見てない人が初めて見るのに最適かどうかは分からないけど、(お姫様より、大人の女性って風貌でもあるし。)既知の世界のバレエファン層には、スターの貫禄でこの位なら見れるかも、って地点。
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あと、今回の公演の特徴として、観客の質が良かった。バレエよく見てる層が来てたと思う。他公演と違い、マナーの悪い人が居なくてほっとした。
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公演と関係ないけど、なんか、変なデモの人が付近にいたって言ってる人がいるけど、自分は早く来てたけど、そんなの見なかった。

全くの別件で、政治方面で、過日、大掛かりなデモでやらせの人が来てて、デモを潰したい人がやったんじゃないか、って出てる。
デモ潰したい人が、サクラバイトを雇う広告を出してた、みたいな。
海外では、あの香港民主化運動のシューテーさんとかいう女性たちの運動については、残念ながら、全米民主主義基金だったか何か(ネオコンの組織)、民主主義を語って他国に謀略をしかけて数々成功させてるアメリカの有名な組織から、お金が出ていたんだそうです。

遠藤さんと言う識者の方が、この件を書いてたので知りました。シューテーさんを好きなわけじゃないけど、アメリカからお金貰ってたとは・・・。

今回、上野に来てたデモの人っていうのも、どっかからお金出てる団体なんじゃないの。

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