KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

捨てる神あれば…

2006-12-06 | KOFUKU日記
とうとう12月!公演まであと三週間となりました。
しかし、何事にもハプニングは付き物です(^。^;)
このところ買出しにセット作りにと作業満載で寝る時間もなく、ばたばたぱたぱたの日々が続いておりますが、何とかかんとか事は運んでおりました。
ところがっ!そこにザババーーーン!と横波がっ!
思わず転覆しそうになるオフィス夢の街号!
あわや、乗組員の運命はいかに!?

なにが起こったかって言うとですね、
予定していた「稽古場&作業場&荷物置き場」が急遽使えなくなったのです。
えええええ?それって、それって、
何も出来ないってことじゃん??
ええええええ?あなた、公演は三週間後よ?
今更お稽古が出来ないなんてっ!
ああああ、この家に入りきらない荷物はどうする!?
一体、あたし達はどうなるのぉ~!!
いや、叫んでいる暇はない!後ろを振り向けば
乗組員が波にもまれながら必死にマストにしがみついている。
なぜか波にまぎれて電話の音。焦って受話器をとれば、悪魔の声。
「あー、オフィス夢の街さん?この荷物明日中に引き上げてくださいよっ!」
すわ!これは何とかしなくっちゃ!!
ええ、ええ、兄と私は寝てないボケえーーーとした頭でかんがえましたとも。
そこで出た答え。考えても答えは出ない!
とにかくあたって砕けるんだ!あの白波のように!!
そこで私たちは近くに住んでいる知り合いに片っ端から連絡取りました。
このご時世、広い場所はおろか、ただ同然で場所を貸してくれる人なんて…
居た…えええっ?居たーーーーーーーーっ!
そう居たんです。神様みたいな人が。
どこまでも悪運の強い私たち(笑)これはもうミラクルとしか思えません。
以前、お話したお店時代のお客様で今は大切なお友達の「Yさん」です。
「お客さんなんて駄目だよ!よく知らない人なのに!
ましてや応援してくれるお客様に申し訳ないよ。」と心配する兄貴に
「いいや!Yさんは友達なの!芸術がわかる人なの!
同じ星から来てるから絶対に話は聴いてくれる!」と言い張り電話しました。
あっさり、さっぱり、即決主義のYさんは電話に出るや否や
「明日会おう。会社にいらっしゃい。」
「伺いますうううう(涙)」
そして早速伺ってみると広い広い事務所で笑顔のYさんが待っていてくれました。
そして事務所およびご自宅の研究所、倉庫を無償で一ヶ月
私たちの為にお貸しくださることになったのでした。
捨てる神あれば拾う神ありとはこのことです。
今日はこれから深夜にかけて荷物運びを致します。
泡や転覆寸前のオフィス夢の街号も逞しい「海猿」の登場で無事救われたのでした。
Yさん、本当にありがとうございます。なんとお礼を言ったらいいのやら。
もうご自宅と会社に足は向けて寝られません。
「あなたたちの感覚で自由に使って。そして頑張んなさい。」
そういってくれたYさん。
Yさんは以前から私たちの活動をとても応援してくれています。
彼の名言はたくさんあるのですが、もっとも私を撃った言葉は「芸術は比較するもんじゃない。評価をするもんじゃないんだよ。だってその人が生きている、そのものが芸術なのだから。生きる事が演技すること。シェイクスピアもそういっているよ。
だから私は君達を応援したい。演じるんじゃなく「そこで真実に生きる」って言う君たちを。本当の芸術を知っている人たちにあえて嬉しいよ」
彼はそう言ってくれたのでした。
そしてこうも言ってくれました。
「君には神さまが降りてくるんだねえ。これは降りてきた言葉でしょう?」
すごい、私の本質を見抜いてる。やはり只者ではないです、Yさんてば!
こうやって皆様のおかげさま(Yさん語)で少しづつ舞台が出来上がっていきます。
ありがとう、ありがとう、ありがとうございます。
そして公演にネット友達のreraさんからお花も届く事になりました。
これは作品のなかで使われます。いまからとても楽しみです。
そうそう、Yさんの娘さんのYちゃんとも初コンタクトが取れて、また月の輪に輝きが増しました。
そういう目には見えないところでみんなのパワーと愛が宿った舞台です。
皆さん、ぜひぜひいらしてくださいね!

見上げればまんまるお月様。
波も静かに、月明かりの中、私たちの船は進んでいるのでした。

Yさん、それから応援してくださる方すべてに感謝を込めて、
たくさんの愛をありがとうございます。