KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

ペアレントトレーニング~みんな一緒に大きくなろう!!

2009-09-02 | 夢の街手しごと工房
PCを借りて10日、軽い夏ばてで休んでたり、
何かと心配事が重なったり、あれこれ忙しくしていて、
なかなか更新が出来ませんでした。
「貧乏暇なし」とはまさにアタクシの事でございますな(--;)
あっという間に秋でございます。

そんな夏も終わりの先週末はいつもの定番クラスレッスンに加えて
たくさんの新しい人々との楽しい出会いの時間を頂きました。
とても嬉しく有難いことだなあと思います。

特に私のお教室では親子様で通って頂きますので
たくさんのご家族の形に触れることが出来ますし、
たくさんの学びを頂くことができます。

土曜日には生徒さんのお父さんがご参加くださいました。
そのお子さんはお父さんが大好きと見えて、
それはそれは楽しそうにレッスンしてくれました。
お話もいっぱいしてくれて嬉しかったです。
定番クラスの男の子たちとは夏の終わりの工作もいたしました。
ダウンのお子さんはなかなか集中力を保つことが難しいのですが
頑張って8枚の紙を折って星を作りました。

日曜日は16歳から25歳までのお嬢様方とシアターゲームで楽しみました。
みんな、本当にしっかりしていて、心配りも出来る笑顔の可愛い女性たちでした。

午後からは4,5歳のチビちゃんたちと楽しく言葉のクラスを楽しみました。
みーんな天使ちゃんの様に可愛らしくて、心和むひと時でした。
皆様に感謝でございます。

ちょうど仕事を終えて帰ろうとしましたら、大家さん、
そして私のアドヴァイザーでもある長谷川先生にお会いしまして、
ペアレントトレーニングのご本を貸してくださいました。

ペアレントトレーニングとは名前のとおり、
お母様やお父様に向けての子育てをスムーズに行えるようにする為の
サポートトレーニングのことです。

「こんな事はしてはいけません」というのではなくて、
こういう時はこんな風に居てあげると子どもにも良くてお母さん方も楽ですよ、
って方法が解説してあるのです。

親子参加型のクラスを開催していると、いろいろな親子さんに出会います。
人はそれぞれ色々な思いや考え方をお持ちですから、
特に子育てに関する事には基本的には
そのお家の方々の考え方にお任せをしています。
けれどもレッスンに関しては、レッスン中はこうして欲しい
というお願いはしたりします。

レッスンをしていて一番困るのは、ご一緒にご参加くださる
お母さんたちのレッスン中の「自由なおしゃべり」かな~(^^;)
不思議と年齢が低くなれば低くなるほど、
お母さんたちのおしゃべりが激しくなる傾向にあります。
多分、若いって事と、お母さんたちも楽しみたいじゃないかなって感じます。
あとレッスン内容が小さいほど遊びに近く、楽しい感じなので
学んでいる感覚が少なく、わーっと騒ぎやすいからかもしれませんね。

ところが不思議と子どもたちの年齢が上がってくると共に
お母さんたちも落ち着いてくるのです。
レッスンはレッスン、母の姿は影響するからと
皆さんしっかりと認識されていて協力してくれます。
モチロン、レッスン以外のところでは皆さん楽しそうにお話されてて、
それは私たちも大歓迎なのです(^^)

けれどどうしてレッスン中におしゃべりして欲しくないかと言うと~。
小さい子どもは親が大好き。両親や周りに居る大人はみんなスーパーマン。
いろんなことが出来て、いつか自分も大人になって同じことをすると夢見てます。
お母さんやお父さんのすることはみんな素晴らしい!
小さい頃、子どもはみんなそう思ってる。
つまり子どもたちは近しい大人を模倣すると私は考えています。
シュタイナー教育講座でもそのように学びましたが
これは本当だなあと思うことがしばしばです。

ですからレッスンの最中、お母さんたちがお話をすれば、
子どもたちはこういう時は自分も好きにしゃべってもいい
ふざけたってかまわないのだと判断してしまうのです。
当然、お母さんがそのような態度であれば
子どももいつまでも落ち着いてきません。
だってママがそうだからそうするものなんだぞ、と思っているからです。
でもママは「なんでうちの子、落ち着かないのかしら?」と思っちゃう(^^;)
逆に伝えると「あたしがいけない」と落ち込んじゃったり。
でも~、ママたちはおしゃべりしている意識ではないから
気が付かなくて当たり前なんです。

ですから私のクラスでは一回目、数回目と
親子さんの様子を見させて頂いて、必要があれば
「レッスン中はお母さんがこうしてもらえるように努力してもらえますか?」
とお願いをするようにしています。

お母さん方も普段、気を使ってなかった事で、
はっとされる方も居るんですよね。
気が付いたらそこからは一生懸命気をつけないといけないから大変ですけどね。
でもお母さん方が努力すると、子どももしなくなったりするんです。

中にはこういった経緯を
「お母さんがそうだからそうなっちゃうんですよ」
と言う指導者の方も居るかもしれません。
けれど私はそれまで気が付かなかったことは責めても仕方ないと思います。

大事なのは、それは良い影響ではないときが付いたとき、
良い影響に変える努力をすることだなあ、と思うのです。

こういったこともペアレントトレーニングの中ではいろいろと語られていました。
親も子どもも一緒に努力を重ねることで、毎日が楽しくなるのであれば、こんな素敵なトレーニングはないと思います。

いろいろとこの場でカミングアウトしている私ですが、
PTSDなどの症状とともに幼児期から広汎性発達障害も持っています。
私の場合は大人になってから、幼少時からそうであったと診断されました。
そして、演劇と言う芸術活動や執筆活動をすることによって
トレーニングをすることとなり、それらの状況を自分で把握し、
思考する事によって判断し、対応することが出来るようになり、
ある程度の状態を克服。
さらに同じような方々にアドバイス出来るようになったと言う経緯があります。

この経験から幼稚園でこのような症状を持つ子どもの担当をしていました。
以前はこのような障害は遺伝ではないといわれていましたが、
昨今は遺伝的なものが大きいと解ってきています。
この遺伝と言う中には、環境的遺伝もあるんだとある先生がおっしゃっていました。
つまり、先ほど書いたような「模倣に寄る認識」が
それを引き起こしていることもある、ということでしょうか。
私は自分の親や、自分を振り返るに当たって
遺伝的なものや環境的なものを強く感じずに居られません。
それだけ親のあり方が子どもにとっては大きいのだなと感じることがわかりました。

でも実際のところ、私がお会いしてきたご父兄は
子どもは自分と違うと思っていた方が多かったように思います。
おかしいな?と思うところが似ていれば似ているほど、
大人の方が認めることが出来ません。
第一、自分の何がおかしいのか親自身がわかってないのですから
認められなくても仕方ありません。
そしてなぜなんだろうと悩むのです。

そして、そのようなズレはそれを受け止めている側にもあった気がします。
私のお世話になっていた幼稚園はそのような子どもを受け入れてはいましたが
影では親の育て方が悪いからあんななんだ、
どうせ直らないんだから、支援学校にでもやればいいのよ、
と言うように先生方がおっしゃっていたのも事実でした。
大事なことは見ることが難しく、また見えていないことが多いのかもしれません。

ある時、こんな事がありました。
アスペルガーと多動があるお子さんが居て、自分の中のこだわりがあることと、
集中力が続かないためになかなか皆と同じことが出来ませんでした。
そのお子さんのお母さんが来て
「あの子はなんであんなおかしなことをするんでしょう?」というのです。
ところがお母さんの格好を見てみると、暖房の効いた部屋の中に居て
面談中なのにコートを着て帽子をかぶり、サングラスをしているんです。
お母さんにお脱ぎになりますか?と言ったら
「どうしてですか?周りの人に見られたら恥ずかしいからこのままでいいです。」
とおっしゃる(^^;)
当然、他のお母さんも子どもたちも不審に見るわけなんですが、その方には至って当たり前の感覚らしく。。。。

というように、人の認識は大きく違いますが、
それぞれの距離感や「善」に対する感覚を思いやる努力をすることは出来ますよね。
例えばシアターゲームを使って、人との距離感を学んだりするわけです。

それを教えてくれるのがシアターゲームであったり、
ペアレントトレーニングなんだなあと思ったりしました。

一つ一つをこのようにすれば、トレーニングによって紐解くことで、
「あれ、アタシはこう思ってたわ」ということも、
「違う考え方もあるのだわ」、と思えるかもしれない。
そうすると、違う考え方の人には「おかしい」とうつってしまうこともあるのかも!と思える。
では、それはその人にとって不快かどうかを思いやってみよう、と思えるかもしれない。
では私はどんな風に居れば、相手にも自分にも良いのだろうと思えるかもしれない。
そうすることで、相手と良い関係が築いていける。
ペアレントトレーニングやシアターゲーム、幸せを作る素敵なコミュニケーショントレーニングだと思います。
深く学んでみたいなと思います。

写真は先週のクラスの後、まもちゃんという生徒さんが片付けてくれたテーブルの様子です。
まもちゃんのお家はママがいつも汚れると
すぐにサササッとお片づけをするんだそうです。
そしてこうしてきれいに見えるように並べるんですって。
どうです?きれいでしょう(^^)

子どもはこうして、素晴らしい性質を引き継いでいくんですね。
「似る」と「遺伝」と言う事は素晴らしいことだと思います(^^)
いろんなことの発見の手がかり、素敵な種だとおもいます。



さて色々と発達障害についてご質問を受けたので、資料から抜粋して掲載します。
ご興味のある方は読んで見られてください。

「発達障害」の概念は
脳の中枢神経系の機能の発達の障害である(もともと持っている)
乳幼児期に発症する(生まれつきであるが、気付くのがその時期)
安定した経過をとる(特性はずっと持ったまま、成長していく)
ということです。


【広汎性発達障害(自閉性障害)】
コミュニケーションがうまくできない、こだわりがあるなどを主な問題とします。
知的障害はある場合もない場合もあります。感覚的異常を持つことも多く見られます。
「アスペルガー症候群(アスペルガー障害)」
「高機能自閉症」
「小児自閉症」
などを含み、以下の3つの特徴を持ちます。


<社会性>
人に共感したり、場の状況を読んだりすることが苦手であり、対人関係をうまく作ることができないため、集団行動が取りにくいことが多いです。

<意思伝達>
コミュニケーションがうまくできず、相手を誤解したり、自分が誤解されたりすることが多くあります。言葉がない場合もあります。言葉があっても会話が成り立たないこともあります。言葉の意味の取り違えもよくあります。

<興味・関心>
特定のものに強いこだわりがあることが多く、道順や手順が変わることに抵抗が強かったり、「これはこうあるべき」という思い込みが強く融通が利かなかったりします。応用することができず、杓子定規に物事を受け止めがちです。
簡単に言うと「物の感じ方や考え方、理解の仕方が、異なっている」ので、ご本人がどう物事を受け止めているのかを、周囲が理解することが一番重要です。
得意なことを生かして研究者や学者、芸術家になる人もいます。社会的適応能力を身につけることで困難が減り、より安定した豊かな生活をしていくことが可能です。そのための支援をしていきます。


【AD/HD(注意欠陥/多動性障害)】
落ち着きのなさを主な問題とします。知的障害はある場合もない場合もあります。

<衝動性>
我慢することが苦手で、少しでもいやなことがあるとその場からとび出す、物を投げる、壊す、暴力を振るうなどの衝動的な行動が見られます。

<多動性>
じっと座っていることができず、すぐに立って歩いたり、話を静かに聞けなかったりすることがあります。

<不注意>
注意力や集中力が散漫になりやすく、忘れ物やなくし物が多かったり、うっかりミスが目立ったりすることがあります。
上記の3つの項目の中で、全てに当てはまる人もいれば、ある項目が特に優位になる人もいます。特性に合わせた支援があれば、年齢とともに落ち着いてくることが多いです。ひらめきがあったり、行動の切り替えのよさがあったりするので、事業家になって成功する人もいます。

【LD(学習障害)】
全般的な知的発達の遅れはなく、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」の能力の中で、いくつかのものの習得が困難な状態をいいます。
医学診断と、教育現場でいう学習障害とでは概念が少し違っています。
ここでは、より支援に役立つことを目的とするので、教育での学習障害の解釈に沿っていうと、広汎性発達障害やAD/HDの場合、ほとんどの方が認知発達に偏りがあるので、学習障害の状態を呈することになります。

<聞く>
例えば、
・指示の聞き漏らしが多い。
・集団場面になると指示が聞けなくなる。
<話す>
例えば、
・言いたいことをうまく伝えることができない。
<読む>
例えば、
・本読みで、すぐつかえてしまう。
<書く>
例えば、
・漢字、英語がなかなか身につかない。
<計算する>
例えば、
・繰り上がりの足し算ができない。
<推論する>
例えば、
・図形の問題ができない。
・方向がよくわからなくなる。

学校教育においては、結果として、国語や算数などの学習につまずきが出てきます。 怠けているわけではなく、認知の問題を持っているので、特性に応じた配慮が必要です。得意なことを伸ばすこ とで、自己実現をしている人が多くいます。