KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
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南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

贈り物

2010-05-31 | KOFUKU日記
 

この数日、肌寒い日が続いています。
夕べは洗足に居ましたが、寒くてふるえていたら
親友のカンナ嬢が素敵なプレゼントを贈ってくれました。
「絹のストール」です。



これはカンナちゃんが「真綿(まわた)」(絹)を紡いで編んでくれたものです。
真綿と言いますと、羊毛とかコットンの綿をイメージするようですが、違います。
真綿は絹、シルクです。
「綿を打ち直す」と言いますが、あのお布団の中身は「絹」なのです。

よく知られているのは花嫁さんがお嫁に行くときに
頭にふんわりかぶっている「綿帽子」、あれも真綿です。

真綿は蚕の繭を一枚一枚煮て、広げて、袋状にしたものです。
絹は繊維が細く、つやがあって、羽のように軽く、
それは美しいものですが、それ以上に強さがあります。
繊維を梳いて、繊維の流れをそろえ、ひも状にしてあるものでも
糸車で紡ごうと思うと結構大変なのですが、
この袋状の真綿を糸にするのは、本当に大変なのです。
一度、袋状に固まっているのをほぐしながら、
繊維の方向に引っ張りつつ紡ぐんですが~。。。。
糸の細さと強さで手が切れます(ホントです^^;)
これだけの大きさのストールを編むには、
それだけ大変な思いをしないと糸になりません。

カンナちゃんが時に痛い思いをしながら紡いでくれた、キラキラの絹の糸。
その糸をカンナちゃんが思うがままに円形ストールに編んでくれました。
カンナちゃんは本も何も見なくても、こうして形を作り出すんです。
さすが、だてにシュタイナー学校は出ておりませんわ。

この円形ストール、羽のように軽くて、ふわふわで、きらきらで気に入っています。
円形なので頭にかぶると「マリア様ごっこ」も楽しめます(笑)

遠いいつの日か「アンティーク」として誰かがうっとり眺めてくれるよう
大事に大事にしながら、日々の中で愛したい一品にしたいです。

カンナちゃん、ありがとう