どうもこんにちは! そうだいです。始まってしまいましたねぇ~、9月がぁ。
それにしても、豪雨が降ったりやんで晴れたり、そうかと思えばまた曇ったりとめまぐるしい天気が続いております。
この台風が過ぎたら、秋がくるんですかね。それとも、もうちょっとしつこい残暑がまとわりついてくるのかな? まぁ、寒いにしろ暑いにしろ、なにとぞお手柔らかにお願いしたいもんでございます~。
ぜんぜん関係ないんですけど、昨日ね、ずいぶんと久しぶりに牛丼屋さんに行ったんですよ、近所の。
仕事終わりの夜食だったんで、だいたい夜中の日がかわるくらいの時間帯だったんですけど、終電時間付近の駅前のお店だったので、まあそこそこ、10名前後のお客さんが入っていました。
私もいつものように食券を買い、カウンター席に座って注文したものが来るのを待っていたのですが、そのあいだになんとなく他のお客さんがたの様子を見まわしていると、ちょっと気になった人がおひとり。
女の人が1人で食事してたのね。
少なくとも私は、「女性が1人」で牛丼屋さんに入っているケースをあまり見たことがありません。
男女のカップルとか何人かのうちの2~3人、または全員が女性の集団というのはよく見られるんですけど、こと「女性が1人」っていうのは珍しかったんですよね。
しかも、それに加えて気になったのが、その子が、おそらく大学生くらい、20歳前後の子だと思うんですけど、そ~と~にお店になじんでない印象なんですよ。
まさしく「文学部の学生、専攻は平安文学」といったていで、化粧っけのないメガネにボブカット。外見はごくふつうなんですが、様子がちょっと不思議なんですね。
え? もしかして有名人の誰か? ってくらいにぐっと顔をうつむけて静か~に静か~に、目だたないように気をつけながら「キムチカルビ丼とおみそ汁」をいただいているんですね。
でもね、その静けさが他の普通にガツガツ食べているおっさんたちとあまりに違いすぎているので、逆に目だつ目だつ。それに結構、予想以上にキムチカルビ丼がおもたかったようで、ちょっとずつちょっとずつ、それこそ米粒を1回8つぶ単位で口に運んでるって感じなのね。
いったいどうしたというのだろう……まるで、ここにいる自分以外の男どもが全員、『北斗の拳』で「ヒィヤッホ~ウ!!」とか叫んでるモヒカンにトゲトゲ肩パットの愚連隊ででもあるかのようなおびえっぷりじゃないか。
たまりかねた私は、よっぽど彼女の肩をポンッと軽くたたいて、
「おうおう娘さん、ここは『まつや』であって『おつや』じゃあねぇんだぜ。お連れさんはいねぇんだろう。だったら人目なんか気にせずに、堂々とカッこんだらいいじゃあねぇかい。」
とニセ江戸っ子モードで声をかけたかったのですが、その途端に泣き出すんじゃないかというパターンまでが頭をよぎってしまうローテンションぶりだったので、結局は彼女が無事に食べ終わってお店を出るまでを見守ることしか、私にはできませんでした。
ずいぶんと上品な食べ方でしたね。でも全体的にぎこちない。牛丼屋さんは初めてだったのか。
全国チェーンの牛丼屋さんなので決して入りづらいことはないとは思うのですが、彼女にとっての「1人入店」はそうとうなハードルがあったんですよ、たぶん。
いったいなにが彼女に、
「……今日、ひとりで牛丼屋に行こう。」
と決意させたのでしょうか。やっぱり恋かな。
まぁ、ここで無理に詮索して、「このおじさん、変なんです!」ということで警察のご厄介になるリスクを背負わないのが私のちっせぇところなわけですが、なんだかミョ~に気になっちゃったなぁ、あの子。
こんな感じで、ちょっとしたことではあるんですが、当たり前のように町の風景にとけ込んでいるお店も、場所によっては男女でずいぶんと違った距離感があるんだろーなー、ということを考えたんですが、ちょうど私、実にタイミング良くそのあたりにリンクするような小説を読んでいたんですよ。
『おれがあいつであいつがおれで』 1979年 作・山中 恒(ひさし)
小説といっても、正確には小学生高学年向けの児童文学なんですけどね。
いやーしかし、これがほんとにバカになんないおもしろさがあったんですよ! 活字読んでて声を出して笑っちゃうなんて、そうとう久しぶりでしたね。
内容はもう、タイトルのま~んま!
「おれがあいつになってあいつがおれになっちゃうお話」。ただそれだけでございます。
そして大事なミソは、「おれ」が男で「あいつ」が女だというところなんですよ。シンプルなんですがここが実にいいんだなぁ!
『おれがあいつであいつがおれで』というタイトルを見てどんなお話なのかピンとこなかった方も、この「男女逆転」というポイントでおわかりになったのではないかと思うのですが、この作品こそが、あの日本映画の名作『転校生』(1982年)の原作なのであります。
あれですよ~。男子と女子とがもんのすごい勢いで「ごっち~ん☆」と衝突してしまい両者気絶。そして気がついたらそれぞれの「心」と「身体」があべこべになっているという、ファンタジー界の古典的展開のひとつですね。
男女逆転なんて、それだけでごはん4~5杯はかっこめそうな展開じゃないですか!
「あっ、ない!?」とか「あっ、ある!?」とか、女の子がいじめっこにケンカで勝つとか男の子がやたらナヨッとしているとか、親や友達があやしむとか2人で元通りになる方法を模索するとか。そうしているうちに2人の仲が深まっていくという甘酸っぱ~いストーリーラインね! ひえ~。
もともとが児童雑誌の連載だったということもあってか、原作は「その設定以外になにがいる!」という気合いをもって実に軽快な物語をサクサクッと押し通しています。現在もっとも手に入りやすい形である角川文庫版でたかだか200ページ前後。そのうえ子供向けのわかりやすい文体なので、笑っているうちにあっという間にお話が終わっちゃう感じでしたね。
でも、楽しいだけじゃあないんだなぁ!
ここで、話題は大きく原作の内容から離れますが、この『おれがあいつであいつがおれで』は、その見た目にわかりやすいおもしろさから、現在にいたるまでさまざまな形で映像化されています。
もちろん、その先駆はさきほどにもふれた映画『転校生』であるわけなのですが、ここで気をつけなければならないのは、私が見るかぎり、原作の魅力を「忠実に」映像化している作品はいまだひとつもない、ということです。
映像化された『おれがあいつであいつがおれで』原作の作品を以下にならべてみましょう。
1、映画『転校生』(1982年4月) 監督・大林宣彦(44歳)
主演…… 小林聡美(16歳)・尾美としのり(16歳)
・大林監督が本格的に評価されるようになった「尾道3部作」(83年の『時をかける少女』、85年の『さびしんぼう』とあわせて)の第1作
※『さびしんぼう』も、原作は山中恒の児童文学(『なんだかへんて子』)
・物語の舞台が広島県尾道市になっているのは映画オリジナルの設定
・主人公の2人の年齢設定が、原作の「小学6年生」から「中学3年生」に変更されている
・物語の大筋は原作に忠実だが、有名なラストシーン(2人のわかれ)は映画オリジナル
・主演の小林と尾美はともに子役としてのキャリアがあったが、本格的な主演は本作が初めてだった
・小林の長兄の役として、大林監督の前作『ねらわれた学園』(主演・薬師丸ひろ子)でデビューしたばかりの中川勝彦(当時19歳 無論、しょこたんのご尊父)が出演している
2、TVドラマ『転校生!おれがあいつであいつがおれで』(1985年8月)フジテレビ「月曜ドラマランド」(90分)
主演…… 石野陽子(17歳 現・いしのようこ)・松野達也(18歳 現・松野太紀)
・山中恒の原作の映像化というよりは、大林宣彦の『転校生』のリメイク
・したがって、主人公の年齢設定も「中学3年生」のまま
・主演の石野にとってはアイドルとしてのデビュー作だが、松野はすでに子役・声優として活躍していた
・本作は好評を博し、翌86年4月にはオリジナル続編『転校生!おれがあいつであいつがおれで2』が同一キャストで放送されている
3、TVドラマ『放課後』(1992年10~11月)フジテレビ毎週木曜夜8~9時「ボクたちのドラマシリーズ」の第1作(全5回)
主演…… 観月ありさ(15歳)・いしだ壱成(17歳)
・10代の視聴者層をターゲットとした5話完結の連続ドラマ企画のひとつ
・やはり、原作よりもどちらかといえば映画『転校生』の設定をアレンジした学園ドラマ
・主人公の年齢設定は「高校1年生」になっている
・主人公2人の男女逆転の原因が「落雷を同時に受けた」になっている
・主演の観月はすでに子役・モデルとしてブレイクしていたがTVドラマ主演は本作が初めてであり(映画主演経験はある)、いしだも同年にデビューしたばかりで初主演となる
4、TVドラマ『どっちがどっち!』(2002年10~12月) NHK教育毎週土曜夕方6時「ドラマ愛の詩」(全12回)
主演…… 飯田美心(みこ 12歳)・渋谷謙人(14歳)
・主人公の年齢設定が「小学6年生」ということで原作と同じなのだが、物語は原作の「男女逆転」設定だけを借りたという印象で、内容がかなりアレンジされている
・原作と違い、主人公の男女逆転の原因に「謎の手品師」(演・マギー司郎)がかかわっている
・物語の舞台が愛知県瀬戸市になっているのも本作オリジナルの設定
・主演の2人はすでに子役としてのキャリアがあった(渋谷は現在も俳優として活躍)
5、TVドラマ『おれがあいつであいつがおれで』(2002年12月) TBSの年末特別番組『モーニング娘。サスペンスドラマスペシャル』の1本(約60分)
主演…… 吉澤ひとみ(17歳)・勝地涼(16歳)
・モーニング娘。のメンバーが女優として出演する2本立てドラマ特番の1作で、もうひとつは安倍なつみ主演の『三毛猫ホームズの犯罪学講座』だった
・やはり、原作よりも映画『転校生』の設定をアレンジしたドラマ
・主人公の年齢設定は「高校1年生」
※主人公が同じく高校生だったドラマ『放課後』の設定も導入されている(主人公2人の男女逆転の原因が「落雷」)
・物語の舞台が千葉県千葉市の幕張になっているのは本作オリジナルの設定
・主演の吉澤にとっては女優としての初主演作であるが、勝地はすでに子役として活躍していた
・他の出演者には、吉澤の片想いの相手役の速水もこみち(18歳)、その恋がたき役の石川梨華(17歳)らがいる
6、映画『転校生 さよならあなた』(2007年6月) 監督・大林宣彦(69歳)
主演…… 蓮佛美沙子(れんぶつ・みさこ 16歳)・森田直幸(15歳)
・82年の『転校生』と同じ大林監督作品だが、内容は前作の続編ではなく完全なリメイク
・主人公の年齢設定は『転校生』と同じ「中学3年生」
・物語の前半は『転校生』と同じ内容だが、後半からオリジナルな展開になる
・物語の舞台が長野県長野市になっているのも本作オリジナルの設定
・主演の蓮佛は本作が女優としての初主演作だが、森田はすでに子役として活躍していた
まぁ、こんな感じなんですけどね。
具体的な比較などのお話は、まったじっかい~。
それにしても、豪雨が降ったりやんで晴れたり、そうかと思えばまた曇ったりとめまぐるしい天気が続いております。
この台風が過ぎたら、秋がくるんですかね。それとも、もうちょっとしつこい残暑がまとわりついてくるのかな? まぁ、寒いにしろ暑いにしろ、なにとぞお手柔らかにお願いしたいもんでございます~。
ぜんぜん関係ないんですけど、昨日ね、ずいぶんと久しぶりに牛丼屋さんに行ったんですよ、近所の。
仕事終わりの夜食だったんで、だいたい夜中の日がかわるくらいの時間帯だったんですけど、終電時間付近の駅前のお店だったので、まあそこそこ、10名前後のお客さんが入っていました。
私もいつものように食券を買い、カウンター席に座って注文したものが来るのを待っていたのですが、そのあいだになんとなく他のお客さんがたの様子を見まわしていると、ちょっと気になった人がおひとり。
女の人が1人で食事してたのね。
少なくとも私は、「女性が1人」で牛丼屋さんに入っているケースをあまり見たことがありません。
男女のカップルとか何人かのうちの2~3人、または全員が女性の集団というのはよく見られるんですけど、こと「女性が1人」っていうのは珍しかったんですよね。
しかも、それに加えて気になったのが、その子が、おそらく大学生くらい、20歳前後の子だと思うんですけど、そ~と~にお店になじんでない印象なんですよ。
まさしく「文学部の学生、専攻は平安文学」といったていで、化粧っけのないメガネにボブカット。外見はごくふつうなんですが、様子がちょっと不思議なんですね。
え? もしかして有名人の誰か? ってくらいにぐっと顔をうつむけて静か~に静か~に、目だたないように気をつけながら「キムチカルビ丼とおみそ汁」をいただいているんですね。
でもね、その静けさが他の普通にガツガツ食べているおっさんたちとあまりに違いすぎているので、逆に目だつ目だつ。それに結構、予想以上にキムチカルビ丼がおもたかったようで、ちょっとずつちょっとずつ、それこそ米粒を1回8つぶ単位で口に運んでるって感じなのね。
いったいどうしたというのだろう……まるで、ここにいる自分以外の男どもが全員、『北斗の拳』で「ヒィヤッホ~ウ!!」とか叫んでるモヒカンにトゲトゲ肩パットの愚連隊ででもあるかのようなおびえっぷりじゃないか。
たまりかねた私は、よっぽど彼女の肩をポンッと軽くたたいて、
「おうおう娘さん、ここは『まつや』であって『おつや』じゃあねぇんだぜ。お連れさんはいねぇんだろう。だったら人目なんか気にせずに、堂々とカッこんだらいいじゃあねぇかい。」
とニセ江戸っ子モードで声をかけたかったのですが、その途端に泣き出すんじゃないかというパターンまでが頭をよぎってしまうローテンションぶりだったので、結局は彼女が無事に食べ終わってお店を出るまでを見守ることしか、私にはできませんでした。
ずいぶんと上品な食べ方でしたね。でも全体的にぎこちない。牛丼屋さんは初めてだったのか。
全国チェーンの牛丼屋さんなので決して入りづらいことはないとは思うのですが、彼女にとっての「1人入店」はそうとうなハードルがあったんですよ、たぶん。
いったいなにが彼女に、
「……今日、ひとりで牛丼屋に行こう。」
と決意させたのでしょうか。やっぱり恋かな。
まぁ、ここで無理に詮索して、「このおじさん、変なんです!」ということで警察のご厄介になるリスクを背負わないのが私のちっせぇところなわけですが、なんだかミョ~に気になっちゃったなぁ、あの子。
こんな感じで、ちょっとしたことではあるんですが、当たり前のように町の風景にとけ込んでいるお店も、場所によっては男女でずいぶんと違った距離感があるんだろーなー、ということを考えたんですが、ちょうど私、実にタイミング良くそのあたりにリンクするような小説を読んでいたんですよ。
『おれがあいつであいつがおれで』 1979年 作・山中 恒(ひさし)
小説といっても、正確には小学生高学年向けの児童文学なんですけどね。
いやーしかし、これがほんとにバカになんないおもしろさがあったんですよ! 活字読んでて声を出して笑っちゃうなんて、そうとう久しぶりでしたね。
内容はもう、タイトルのま~んま!
「おれがあいつになってあいつがおれになっちゃうお話」。ただそれだけでございます。
そして大事なミソは、「おれ」が男で「あいつ」が女だというところなんですよ。シンプルなんですがここが実にいいんだなぁ!
『おれがあいつであいつがおれで』というタイトルを見てどんなお話なのかピンとこなかった方も、この「男女逆転」というポイントでおわかりになったのではないかと思うのですが、この作品こそが、あの日本映画の名作『転校生』(1982年)の原作なのであります。
あれですよ~。男子と女子とがもんのすごい勢いで「ごっち~ん☆」と衝突してしまい両者気絶。そして気がついたらそれぞれの「心」と「身体」があべこべになっているという、ファンタジー界の古典的展開のひとつですね。
男女逆転なんて、それだけでごはん4~5杯はかっこめそうな展開じゃないですか!
「あっ、ない!?」とか「あっ、ある!?」とか、女の子がいじめっこにケンカで勝つとか男の子がやたらナヨッとしているとか、親や友達があやしむとか2人で元通りになる方法を模索するとか。そうしているうちに2人の仲が深まっていくという甘酸っぱ~いストーリーラインね! ひえ~。
もともとが児童雑誌の連載だったということもあってか、原作は「その設定以外になにがいる!」という気合いをもって実に軽快な物語をサクサクッと押し通しています。現在もっとも手に入りやすい形である角川文庫版でたかだか200ページ前後。そのうえ子供向けのわかりやすい文体なので、笑っているうちにあっという間にお話が終わっちゃう感じでしたね。
でも、楽しいだけじゃあないんだなぁ!
ここで、話題は大きく原作の内容から離れますが、この『おれがあいつであいつがおれで』は、その見た目にわかりやすいおもしろさから、現在にいたるまでさまざまな形で映像化されています。
もちろん、その先駆はさきほどにもふれた映画『転校生』であるわけなのですが、ここで気をつけなければならないのは、私が見るかぎり、原作の魅力を「忠実に」映像化している作品はいまだひとつもない、ということです。
映像化された『おれがあいつであいつがおれで』原作の作品を以下にならべてみましょう。
1、映画『転校生』(1982年4月) 監督・大林宣彦(44歳)
主演…… 小林聡美(16歳)・尾美としのり(16歳)
・大林監督が本格的に評価されるようになった「尾道3部作」(83年の『時をかける少女』、85年の『さびしんぼう』とあわせて)の第1作
※『さびしんぼう』も、原作は山中恒の児童文学(『なんだかへんて子』)
・物語の舞台が広島県尾道市になっているのは映画オリジナルの設定
・主人公の2人の年齢設定が、原作の「小学6年生」から「中学3年生」に変更されている
・物語の大筋は原作に忠実だが、有名なラストシーン(2人のわかれ)は映画オリジナル
・主演の小林と尾美はともに子役としてのキャリアがあったが、本格的な主演は本作が初めてだった
・小林の長兄の役として、大林監督の前作『ねらわれた学園』(主演・薬師丸ひろ子)でデビューしたばかりの中川勝彦(当時19歳 無論、しょこたんのご尊父)が出演している
2、TVドラマ『転校生!おれがあいつであいつがおれで』(1985年8月)フジテレビ「月曜ドラマランド」(90分)
主演…… 石野陽子(17歳 現・いしのようこ)・松野達也(18歳 現・松野太紀)
・山中恒の原作の映像化というよりは、大林宣彦の『転校生』のリメイク
・したがって、主人公の年齢設定も「中学3年生」のまま
・主演の石野にとってはアイドルとしてのデビュー作だが、松野はすでに子役・声優として活躍していた
・本作は好評を博し、翌86年4月にはオリジナル続編『転校生!おれがあいつであいつがおれで2』が同一キャストで放送されている
3、TVドラマ『放課後』(1992年10~11月)フジテレビ毎週木曜夜8~9時「ボクたちのドラマシリーズ」の第1作(全5回)
主演…… 観月ありさ(15歳)・いしだ壱成(17歳)
・10代の視聴者層をターゲットとした5話完結の連続ドラマ企画のひとつ
・やはり、原作よりもどちらかといえば映画『転校生』の設定をアレンジした学園ドラマ
・主人公の年齢設定は「高校1年生」になっている
・主人公2人の男女逆転の原因が「落雷を同時に受けた」になっている
・主演の観月はすでに子役・モデルとしてブレイクしていたがTVドラマ主演は本作が初めてであり(映画主演経験はある)、いしだも同年にデビューしたばかりで初主演となる
4、TVドラマ『どっちがどっち!』(2002年10~12月) NHK教育毎週土曜夕方6時「ドラマ愛の詩」(全12回)
主演…… 飯田美心(みこ 12歳)・渋谷謙人(14歳)
・主人公の年齢設定が「小学6年生」ということで原作と同じなのだが、物語は原作の「男女逆転」設定だけを借りたという印象で、内容がかなりアレンジされている
・原作と違い、主人公の男女逆転の原因に「謎の手品師」(演・マギー司郎)がかかわっている
・物語の舞台が愛知県瀬戸市になっているのも本作オリジナルの設定
・主演の2人はすでに子役としてのキャリアがあった(渋谷は現在も俳優として活躍)
5、TVドラマ『おれがあいつであいつがおれで』(2002年12月) TBSの年末特別番組『モーニング娘。サスペンスドラマスペシャル』の1本(約60分)
主演…… 吉澤ひとみ(17歳)・勝地涼(16歳)
・モーニング娘。のメンバーが女優として出演する2本立てドラマ特番の1作で、もうひとつは安倍なつみ主演の『三毛猫ホームズの犯罪学講座』だった
・やはり、原作よりも映画『転校生』の設定をアレンジしたドラマ
・主人公の年齢設定は「高校1年生」
※主人公が同じく高校生だったドラマ『放課後』の設定も導入されている(主人公2人の男女逆転の原因が「落雷」)
・物語の舞台が千葉県千葉市の幕張になっているのは本作オリジナルの設定
・主演の吉澤にとっては女優としての初主演作であるが、勝地はすでに子役として活躍していた
・他の出演者には、吉澤の片想いの相手役の速水もこみち(18歳)、その恋がたき役の石川梨華(17歳)らがいる
6、映画『転校生 さよならあなた』(2007年6月) 監督・大林宣彦(69歳)
主演…… 蓮佛美沙子(れんぶつ・みさこ 16歳)・森田直幸(15歳)
・82年の『転校生』と同じ大林監督作品だが、内容は前作の続編ではなく完全なリメイク
・主人公の年齢設定は『転校生』と同じ「中学3年生」
・物語の前半は『転校生』と同じ内容だが、後半からオリジナルな展開になる
・物語の舞台が長野県長野市になっているのも本作オリジナルの設定
・主演の蓮佛は本作が女優としての初主演作だが、森田はすでに子役として活躍していた
まぁ、こんな感じなんですけどね。
具体的な比較などのお話は、まったじっかい~。