ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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金箔って食べても大丈夫なの?

2010年10月04日 | 日記
今日は、金箔について材料科学の観点からサイエンスしてみたいと思います。
さりげなく華やかさを添える金箔。金箔はほんの少量でも豪華な演出が出来ますので、食卓をゴージャスに飾る際には打って付けです。
金箔は金を箔打ちと言われる特別な技法で100万分の1ミリまで薄く延ばしたもので、日本の金箔の99%は石川県の金沢で生産されています。
金箔にはいくつかの種類があります。純金で出来ている純金箔の他に、少量の銀と銅が含まれた色の違う数種類のものがあります。
食用の金箔は、純金や銀を少量含んだ金箔です。
金はそもそも最も耐食性の良い金属です。古来から金が装飾品として珍重されてきたのも、年月を重ねてもその美しさが保たれるからであります。そのため、金は食しても胃酸に溶けることもなく、体内で吸収も排出もされずに排出されていまいます。ですから、食べてもまったく害はありません。また、金箔は厚生労働省が定める食品添加物として認められています。
最近はインターネットショッピングで食用金箔が販売されています。文字や星型形状に形付けられたものなど多種多様です。子供の誕生日や旦那さんとの結婚記念日など、ちょっとした一工夫でお祝いの食事に花を添えることが出来ます。皆さんもお試しあれ。