ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

JR高岡駅の発車メロディー

2011年10月30日 | 金属 よもやま話
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

JRをはじめとする駅では、列車が発車する際にそれぞれ特徴のあるメロディーが流れます。
例えば、加賀百万石の金沢駅はお琴のメロディーですし、山手線の高田馬場駅は確か鉄腕アトムだったと思います。

高岡銅器で有名な高岡駅は銅器の町・高岡を象徴する仏具おりんの音色です。
駅の改札口前にはそのメロディーを鳴らすことができるおりんがあります。


そのおりんをよく見ると、細かな多角形状の模様が見えます。
これは、結晶(けっしょう)と呼ばれる金属を構成するものが模様として見えているのです。
結晶と言えば「雪の結晶」や「塩の結晶」というイメージかと思いますが、実は金属にだって結晶があるのです。
同じような金属の結晶は、ホテルや百貨店のエントランスの真鍮製ドアノブや、亜鉛めっきを施した街路の電灯ポール表面にも見られます。
注意してみてはいかがでしょうか?