ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

身近な超小型印刷機

2016年01月31日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、ボールペンについてレアメタルと関連付けて紹介します。

ボールペンは、先端のボールが回転しながら重力で供給されるインクを引出して、その付着したインクを紙に転写させており、ボールペンは、例えると身近な超小型印刷機と言えるのではないでしょうか。


ボールペンのインクがかすれずに、またインクが出過ぎずにスイスイと書けるのは、ペン先にボールの材質にかかっています。
そのボールは、炭化タングステンの粉末をコバルトやニッケルの粉末で焼き固めた硬度の高い「超硬」と呼ばれる金属でできています。

身近な超小型印刷機には、タングステン、コバルト、ニッケルなどの特殊な金属が使われていたんですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
身近なモノに隠された金属のヒミツ(技報堂出版)
   パパは金属博士!   好評発売中!
ツールエンジニア(大河出版)
   生活を支える金属 いろはにほへと  好評隔月連載中!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・