ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

かわりばんこ

2022年07月30日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、「かわりばんこ」という言葉についてです。
交代で物を使うことを「かわりばんこ」と言いますが、改めてこの「かわりばんこ」という言葉。
どういう語源かを調べてみました。

鍛冶屋で刀を作るとき、「番子(ばんこ)」とよばれる労働者が交代しながら「ふいご」という送風機を踏んでいたそうです。
一人でふいごを踏み続けることが難しいため、番子が代わりながら交代でふいごを踏むようになったそうです。
このことから、交代で物を使うことを「かわり(代わり)ばんこ(番子)」となったそうです。

日頃使っている言葉で、金属加工と関連するものが少なくありません。
皆さんも、何気なく使っている言葉について調べてみるのも面白いかもしれませんね。

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赤レンガ × 鉄

2022年07月30日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

本日は、金属のよもやま話として、「赤レンガ × 鉄」についてご紹介します。
富山には、第三セクター鉄道「あいの風とやま鉄道」があります。
あいの風とやま鉄道は、旧JR西日本の北陸線で、北陸新幹線の開通と同時に第三セクター鉄道となりました。

あいの風とやま鉄道の駅の1つの東富山駅には、赤レンガでできた小さな小屋があります。
ネットで調べると、この小屋はランプ小屋で、照明用ランプや燃料等を収納していた倉庫だったようです。
その設置は、なんと明治41年9月のようです。



この東富山駅にあるランプ小屋にも使われている赤レンガ。実は、金属の「鉄」と関連しています。
赤レンガは、粘土質の土を焼成(焼いて)して、形作られます。
赤レンガが赤いのは、粘土中に含まれる水酸化鉄微粒子が、焼成によって赤色の酸化鉄(ベンガラ)に変化することが理由のようです。


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