私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

マハゼの天ぷら    モンドリうつほど美味し!  

2016-12-07 21:00:42 | 魚を食らう
 2016年12月7日 水曜日

 昼間に釣った大きめのマハゼ5尾を持ち帰ることにした。
20数年ぶりに料理してみようと思ったのである。

 
 バケツに海水ごと持ち帰ったのだが暗くなってもピンピン生きてた。

 若かりし頃は、マコガレイの5枚おろしなど、魚を調理するのは楽しくて仕方がなかった。
いつの間にか仕事のことを憂うつに考えてばかりいる人間になりさがってしまっていた。
家族や家庭のことなんて振り返る余裕もなく、もちろん料理なんてもってのほかだった。

 そんな私が再び包丁をにぎる日がきたのである。 
大げさでんな。


 塩でもみ、ヌメリを取る。
ウロコを落とし、頭を落とす。


 背開きにする。内臓とついでに中骨も取る。汚れた水にいたことは分かっているので、念のため。

 関西では腹側を開くのが一般的だ。
が、私は内蔵を傷つけずに取り除ける関東の背開きの方が合理的だと思う。
かるく塩をふり、しばらく寝かせる。あとは揚げるだけ。

 いやあ、美味かった! 
スーパーの魚とか、くるくる回るおすしの魚とかに馴染んでしまっていた私の舌には
「なんてえ上品な味わいの魚だあ!」とモンドリうってしまうほどの感動だった。
すっかり忘れてしまってたんだなあ・・・・・・と、しみじみ思う。

 こうなりゃネズミゴチも何もかんもお持ち帰りすればよかった、と相棒と語り合ったのであった。
楽しくて、安くて、美味い。こりゃあ、しばらくはまるな。






ネズミゴチ   ネズッポ属のスタンダード      釣査36種目

2016-12-07 16:04:50 | 周縁魚
 2016年12月7日 水曜日

 いつものように昨日100円分買った石ゴカイが余る。
購入後は続けて河口域や前浜干潟へと足を運ぶしかないのである。

 ネズミゴチである。




 我が家から最短距離にある干潟へと向かった。
だが、いつもの突堤は潮が引きすぎていてタナゴ竿では水面まで仕掛けが届かないのである。
「水際まで近づけばいいじゃないか!」という意見は至極ごもっともである。
私も近づいたことがあるのだ。
信じられないかもしれないが、ここは、突然一気にいとも簡単に腰近くまで埋まるのだ。
バケツと採集道具を手に、まるで「田んぼのかかし」のようにポツンと干潟に立つ姿を想像してみるといい。
思わず笑ったもんね。
すごく恥ずかしくて
「何やっとってんですかあ?」と声かけられたら、
「ゴカイ掘っとるんですよお!」と答えるべきか、助けを求めるべきか、などと冷静に考えたりもしたのである。
ピクリとも動かん。両足固定ギブス状態だったのである。
脱出のために全力中年が小1時間かかってしまった。
だから二度と近づかんのんじゃ! と言いつつ釣りには最適なので近くまでは行くけど・・・・・・。

 そこで、さらに海沿いに歩き、こんなとこで竿を出した。


 相棒の180cm竿・タナゴ仕掛けに「ネズッポ属の魚」がかかった。立て続けに3尾もである。クソッ!


 残念ながら、私は「ネズッポ属の魚」の区別がつかない。
ネズミゴチなのか、ヌメリゴチなのか、ハタタテヌメリなのか、セトヌメリなのか・・・・・・。
そこで、今回ははっきりさせるために体のいろんな部分の写真を撮って帰ることにした。
「魚自体を持ち帰ればいいじゃないか。」という意見は至極ごもっともである。
しかし、持ち帰るのであれば「飼う」か「食べる」かしてやらないと、と思うのである。
小さすぎるし、飼育の時の塩分調整はめんどくさいし・・・・・・。



 久しぶりに「日本産魚類全種の同定」という分厚い図鑑を引っ張り出して調べてみた。
今回、たどり着いた結論がもっとも普通種のネズミゴチだったんですね。

 ちなみに、名誉のために書くが私にも釣れたんでっせ。
アカオビシマハゼ・ウロハゼ・ヒイラギ・マハゼ5尾などなど・・・・・・まだ、ブログに載せていない種も含めてね。
ハハハ、嬉しいわあ。
マハゼは大きくておいしそうなので、持ち帰り三枚おろしにかかる。
今晩テンプラになる予定。
ホンマ、つくづく安上がりな遊びでんな。