私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ビリンゴ   原点にたちもどる?    釣査38種目

2016-12-08 22:21:12 | 通し回遊魚
 2016年12月8日 木曜日

 昨日釣り上げたマハゼの天ぷらは、しみじみと私の心に深く深く刺さった。
「何種釣れたか、などと面白半分で釣りを続けていいのだろうか・・・?」
「先のことをしっかり考えているのか・・・?」
「・・・本来、釣りは食物を得ることが原点なんだ。ちゃんと持ち帰り食べんといけんで!」
深く深く反省し、相棒に熱く熱く語った。
「今日は本気でマハゼを釣ってきて食べるで!」とすがすがしい気持ちで昨日とは別河川の河口域へ出かけたのである。
まだ、エサのイソゴカイが余っとるし。50円単位で売ってくれんかなあ。

 ビリンゴである。




「おっさん、全く反省してないがなっ!」
「マハゼがあんまりにも釣れんでなあ。ビリンゴの季節になったんよな。」

 いきあたりばったりである。
マハゼのポイントがすっかり浅く透き通ってしまっていて、
ちっこいマハゼ2尾とこの冬初のビリンゴの若魚3尾という釣果になったのだ。

 ビリンゴが釣れ始めると「冬が来たなあ。」と思う。
早春に干潟や下流域で産卵し、一度海へと流された稚魚たちは干潟や河口域で成長しながら再び川へと遡ってくる。
ウキゴリ属10数種の生活史を追うと、
海から川へと進化してきたグループであることが分かるのでおもしろい。

 佃煮にして食べる地域も多く、取り寄せたこともある。
それにしても「小魚の佃煮」はどれもこれも甘辛く煮てしまってて味が分からん!
そうは思わないか? そこのきみ!

 このグループは、早春の繁殖期にメスが着飾るのだ。そんなところに何となく親しみを感じてしまう。

 黒地に金色のバンド模様。シックでゴージャス。本当に美しい。
残念なのは、観察ケースへ入れるとたちまち色あせてしまうことにある。

マゴチ    「改良スペシャル何が釣れるか分かりまへんでタナゴ仕掛け」の奇跡!  釣査37種目

2016-12-08 07:49:27 | 周縁魚
 2016年12月8日 木曜日

 昨日の釣りの続きである。

 潮が引きすぎていて「180cmタナゴ竿」では歯が立たない。
突堤で仕方なく出したのが120cmリール竿と
「改良スペシャル何が釣れるか分かりまへんでタナゴ仕掛け」であった。


 ピクリとも動かん。仕方なく歩いて移動。
相棒がほんの足元でいつもの180cmタナゴ竿を使いネズミゴチなどポンポン釣っている。
「クソッ! わしも竿を変えておきゃよかった!」 
この仕掛けの欠点は出し入れがめんどうくさいことにある。
石ゴカイも5等分してつけていくのがつらい、つらい。
なんせ、向かい風も強く、ほんま小さいナス型1号のオモリでは前に飛ばんのだ。
5mも飛びゃせんがな。
こんなん買わにゃ良かったわあ。

 と、大きなアタリが突然にきた。

 マゴチの若魚である。


 ハリス0.2号の秋田狐2号がゴロタ石に擦れることなく耐え切った奇跡である。
こいつを買って良かったわあ。

 早速撮影にかかる。かかるのだが観察ケースに入らんがな。


「う~ん・・・・・・バットに置いて上から撮るしかないわ。」
「ほうじゃ! キズだらけの古い観察ケースなら入るかもしれん。」
「ほんなら車に戻って用意するかの。」
ひとり言である。年取ると考えてることがそのまま口にでる。

「なんじゃ! この・・・・・・分かりゃせんがっ!」


 横からのマゴチである。どんだけ扁平になればいいのか、加減を知らんやつである。

 念のためいろんな部分を記録してから逃がした。


 尾ビレの斑紋からマゴチかヨシノゴチにしぼられ、頭部と胸ビレの特徴からマゴチと分かる。

 夏に産卵のため浅場に来るらしい。
そういえば冬のガサで幼魚を採集したことはあるが、このサイズは初めてである。
「まだ、深場に行かんで待っとってくれたんじゃねえ。」 そんなことあるかい!