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俳句生活『よ句もわる句も』 兼題【水鳥】結果

2021-02-01 17:53:12 | 俳句
2021年2月1日(月)

昨年4月初旬に知ったカタログハウス「通販生活」の『よ句もわる句も』俳句投稿コーナー。
月1回、俳人夏井いつきさんが『天』『地』『人』『佳作』と没句に選句してくれて無料。

今回で9回目
初投句から8回続けて『人』に選ばれてるから謎の素人俳人なのだけど・・・
昨年12月の兼題は『水鳥』
5507句のほどの投句があったという。

末日が結果発表日と思ってたら、昨週末の29日の金曜日に発表されてたらしく・・・
前回に続いて、発表日でさえ覚えちょらん鳥頭だわ~!

今回も4句ほど投句。

結果はというと先月に続き2句が『人』に入選!
9ケ月連続、計12句が『人』に選ばれるという俳句ど素人の怪挙?
俳句ポスト365の方は、なかなか『人』になれぬまま『並』が多いのに・・・

では、『人』入選2句のお披露目
水鳥よ口笛くらい許さんか


写真はユリカモメ、1年中みられる留鳥なんだけど俳句では冬の季語らしいから不思議なんだよね。

さて、冬に渡ってくる野生のガン・カモ類なんて、ほんの少しの動きでバサバサバサと飛び立つのである。
まだ点にしか見えない大きさだというのに・・・
口笛なんてとてもじゃないが吹けないよ、という体験談なのじゃ。

里で人慣れしたヒドリガモやカルガモなんてのを見てイメージすると
この句は、下手くそが吹いた口笛にユリカモメが怒ってるという具合にも読める。

あなたはどっちに読めましたか?

続いて
浮寝鳥剥がしたろかい上っ面


写真はキンクロハジロ

前にも書いたけど、『浮寝鳥』という文学的表現が好きになれない。
眠れぬ夜を「憂き寝」としゃれて水鳥の寝姿と重ねる自分勝手な解釈というか人間本位のとらえ方というか
それが気にいらない。
江戸時代までの人なら、この誤解もわからんでもないけどなあ。
うわべだけ見て言葉をあやつる感じは、政治家の答弁に似てる気がする。

水鳥が体温保持のため精一杯身を丸め、危険信号にはすかさず反応できる体制で寝てるだけではないか。
いわば消防隊員の夜勤・宿直体制みたいなもんだと思うんだよなあ。

体験しなきゃとは言わないけど、想像だけでろくに調べもせず俳句をつくるのも上っ面。
なので『浮寝鳥』という言葉の上っ面を剥がしたろかい!なんてね。

ま、偉そげに書けるほど、そんな鳥に詳しいわけじゃない。
なので、間違ってたら教えてね、謝罪後、すぐ訂正するから。


ではでは、落選の二句
水鳥よお邪魔をしますガサします


写真はオナガガモ

冬の干潟の希少種を調べるときに、いつもご迷惑かけるよなあ、と思ってる。
それだけのこと。
こういう軽いノリの句もいいかなと送っちゃってた。
あっ、ガサというのはタモ網という手網を使って水生生物を採集すること。

水鳥や歯の根の合わぬ七の段


ま、冬の水辺での観察や調査は寒いのであります。
歯の根があわずカチカチカチカチ・・・と震えるのであります。
そのカチカチカチが、まるで九九の七の段を言ってるようだなあ、と。

以上、あてにはならぬ俳人「あたなごっち」による近況俳句報告でした。