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ワレカラの仲間とヒメイカ:春の大潮 瀬戸内の磯採集Ⅴ

2021-05-03 08:48:37 | 他の無脊椎動物
2021年5月3日(月)

ワレカラの仲間 


茶色の大きなのが4cmくらい、緑色の小さいのが2cm弱くらい。

先日、福山大学の阪本先生のご厚意で「磯の生物採集記録定期調査」のすみっこに参加した日の話。

節足動物のワレカラ科という大きなグループの一員なのだが・・・
オオワレカラとかトゲワレカラとか和名のついてるのも少なく
学名で調べると、少なくとも何十種類もいる。

ネコ好きな人にはわかると思うけど
ネコ科と言われれば、ライオン・チータ・トラ・ジャガー・ピューマ・スナネコ・マヌリネコ・イリオモテヤマネコ・・・
何種類も浮かぶでしょ?

なのにワレカラ科はわからない。
いっそ、学名にコレカラ・ソレカラ・アレカラ・ドレカラ・・・なんて付けてってほしかったりもする。

「身近な生き物じゃないからだ」と言う人には
古くは「古今和歌集」の時代から、ずっとワレカラは和歌に詠まれたり海藻とともに食料したりと日常的な生き物なのである。
ライオンやスナネコなんて知らない時代の人たちがだぞ!

また、体の構造もかなり変わってる。


体の大半が胸部になってて、腹部は2本の後脚の付け根にちょこんとあるだけ。
男性で考えると○○○だけがお腹なのだと想像したらわかりやすいかも?(想像すんなよ!)
極めて少食・省エネの生き物だということなんだろうね。

ま、この日採集したもう一つの小さな生き物でお口直し。

ヒメイカ 大きさ2cmもない


世界最小のイカと言う人もいるが、世界中にこのサイズのイカは何種類もいる。
最少を競う必要はないんじゃないかな?

コイツは、昨秋うまく撮影できなくて、ちょっと工夫した。

何匹も撮影ケースへ入れておくのである。


それだけ。

すると、壁にひっつくのもいれば、のんびり水中に静止するのも出てくるからね。

白バケツに入れて上から撮ると、色素胞は一気に収縮して白くなる。


小さいながら実にあっぱれな体色変化だなあ。

さて、今日は『ゴミの日』
取るに足らないちっぽけなゴミ扱いされそうな海の生き物の紹介でした。

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2 コメント

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Unknown (blue-wing-olive)
2021-05-05 07:13:26
ワレカラ、何か藻屑のように見えるけど、これも環境に適応した完成形なんですね。
それにしても、食用にされていたとは。オキアミとかあんな系統の味でしょうか。
2cm以下のイカ、私も生きた姿を見たいものです。
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Blue Wing Oliveさんへ (私魚人)
2021-05-05 09:08:54
エビの風味てすかね。
小さすぎて海苔とともに口に入れてますので・・・
今は「エビアレルギー」への対応とかで、丁寧に洗浄するらしく、混入物の楽しさは減ってしまいましたねえ。
ちりめんモンスターも子どもの頃の楽しみの一つだったんですが・・・
タコの赤ちゃんなんてのは、見つけた最高のご褒美でした。
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